ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト

NGO ひろしま市民によるカザフスタン共和国旧ソ連核実験場周辺住民(核被害者)への支援・交流

広報 臨時号 No.14 2007 Spring

2007-04-25 14:35:28 | 広報誌

2007 Spring 臨時号 No. 14
【カザフスタン共和国からの留学生】
①経緯: 
 2000年から当プロジェクトがカザフスタンから留学の橋渡しと受け入れ支援をしている留学生たちも今期で8期13名を数え、当会が毎年派遣している医療支援訪問団にとって彼女たちが現地の活動での大きな戦力となっている。日本で平和活動を目にし、受けた影響は大きい。被曝村民の中にはカザフ語しか出来ない方も大勢いるために、カザフ語が出来ることも大きなプラスになっている。直接のコミュニケーションを取るためにはカザフ語は欠かせない。日々意欲的に日本語に取り組んで現地で日本語普及に努めている彼女たちは、訪問するたびにスキルが向上し、検診や被曝証言の聞き取り通訳として欠かせない存在となっている。 また、2年前より始まった留学生による民族楽器「ドンブラ」教室の開催により市民との交流がさらに発展している。 2009年の核実験から60年の行事に向けて、ヒロシマの若者たちが今年度から現地訪問を行い元留学生と共に準備を始める等 大きく連帯の輪が広がってきている。
②マディナより
 Watasi ha itumo saigo no dei wo omoidasiteimasu.itiban yoi jikan desita.Absalikov san ga yakusoku wo jikkou simasita.hisosemi purojekutono tameni ofisu wo hirakimasita.
 1. kousiki no tourokuno tame, houritutekina syoruiwo tukurimasita.
 2. ofisu no basyo no kotomo kaiketu dekimasita. (denwa ya fakusu,e-mail ga arimasu)
 3. Madina ga seito ni nihongo wo osieru tameni kagu ya reizouko ya terebi ya ko-pi ga ofisu no naka ni arimasu.sosite konku-ru mo soko de jikkou syruyoteidesu.
 Ofisu ni tuiteno houkokudesu.kurumwo kau tameni Kobatake san no adobaisu wo kikitidesu.puraisu risuto(kurumno nedan) wo okuttekudasaimasenka?
Kotosi semipara ni takusanno okyakusama ga kuru kara norimono no kotode tyotto sinpaisiteimasu. Mina san ,kubi wo nagakusite semipara de matteimasu. Absalikovsan  Nairya san
 Bunpou de matigaega attara ,suimasen. Yorosikuonegaisimasu  

事務局へ。 
 私はいつも最後のデイを思い出しています。一番よい時間でした。研究所の所長さんが約束を実行しました。ヒロセミ・プロジェクトのためにオフィスを開きました。
1 公式の登録のため、法律的な書類を作りました。
2 オフィスの場所のことも解決できました。(電話やファクス、e-mailがあります。)
3 マディナが生徒に日本語を教えるために、家具や冷蔵庫やテレビがオフィスの中にあります。そしてコンクールもそこで実行する予定です。 
 オフィスについての報告です。 
 車を買うために事務局のアドバイスを聞きたいです。プライスリスト(車の値段)を送ってくださいませんか?今年セミパラに沢山のお客様が来るから乗り物のことでちょっと心配しています。皆さん首を長くしてセミパラで待っています。所長さん、副所長さん。
 文法で間違えがあったらすみません、よろしくお願いします。
                                マディナ
③今年度(第8期)留学生について 
名前   アイジア エセンジャン AIZIYA ・YESSENZHAN 
生年月日 1990年 2月12日 17歳 
留学期間(予定):2007年4月6日~約1年間 
来日:2007年4月7日 
留学目的:広島の被爆の実相、平和教育、日本語、日本文化を学ぶと共に母国カザフスタンの40年間に渡る核実験による被曝(旧ソ連)を広く伝え平和世界の実現に共に寄与する為。 
留学先:広島県廿日市市山陽女学園高等部
      (授業料、寮費免除) 
支援:ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
    (選考、渡航費全額支給、一部生活費補助、交流推進)
           

 【ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト今後の予定】
①フラワーフェスティバル出演    
 アイジアのステージ 
 たんぽぽ(白神ブロック) 5月3日(金)17:30から
    注意:出番は進行状況によって30分位前後します。 
 カザフスタンの民芸品(お土産品)販売
 5月3日~5日ユーラシア協会テントでする予定です。  
 きんさいよさこいソーラン
 5月5日(詳細はFF実行委員会のプログラムをご覧ください。)
 ひろしま国際センターによる留学生混成チーム  
②5月世話人会、スタディツアー事前学習会 
 日時:5月27日(日)14:00 
 場所:広島国際会議場 3階研修室 
 内容:旧ソ連域内の核被害について 
 講師:山田英雄さん
③留学生合同歓迎会 
 日時:6月3日(日)14:00 
 場所:広島市留学生会館 2階大ホール 
 内容:今年広島の高校に迎えた留学生を囲んで交歓します。
④6月世話人会、定期総会、スタディツアー事前学習会 
 日時:6月24日(日)14:00 
 場所:広島国際会議場 3階研修室 
 学習会内容:医療支援の現状と課題 
 講師:未定
⑤旧ソ連核実験60周年2009年へ向けて 
 今年のスタディツアーは日程が8月9日~8月16日に決定しました。
 この度は若者グループ、“CANVaS” を中心としたメンバーとヒロセミの合同で行います。現地での受け入れ態勢は、日本コーナーを研究所に設置(マディナからメールで報告)など準備がされています。 
 なお医療支援日程は 9月24日~10月2日となっています。
参考:「国際交流アシスタントグループ “CANVaS”」
    (CANVaS:Create Active Network in Various Styles)

<趣旨>県内において、学生からなるいくつかの国際交流系団体が連合し、ISHRの名のもとに相互の活動の質的向上とより幅の広い活動を展開している。また市民団体も含めたネットワークを通して、より多角 的な国際交流や留学生支援活動等の推進がなされている。 それを受け、学生を卒業後も国際交流活動等に興味関心を持つ人達が、それらの活動に携わっていくことを視野に入れ、本会では以下の点を考慮し、ISHRメンバー間との連携を図る。
 .ISHRの活動を通じて得られたノーハウやネットワークを、卒業後もコンスタント
    に活かしていける場の創設。
 .情報交換の活発化を図り、国際交流活動等の活性化に役立てる。     
1.目的
     「国際平和文化都市」広島を担う若い世代として、国際交流・平和学習・
     文化体験等の行事や研修に参画、実施、協力することで、自己の見聞
     を深めると共に、国際人としての研鑽を積む。
4.事業
    
本会は目的を達成するために次の事業を行う。
    .行政機関が行う国際交流・平和事業・文化行事などへの参画。       
    .NGOの行う行事で、当会の目的に合った内容の行事への参画。       
    .ISHRを始めとした関係団体との連携。
    .その他、本会の目的を達成するために必要な事業。
ISHRとは?
広島大学、IAHU、MINC、広島市立大学 Focus on Asia Club、広島女学院大学 Jazz☆Bossano、 広島修道大学、県立広島女子大学・県立広島大学 辣椒(ラージャ)、広島工業大学 imagine、 広島経済大学 Ciao、比治山大学HIPなどの広島地域にある 各大学の国際交流・留学生支援サークルによって構成された、広島地域国際交流サークル連絡協議会です。

【ドンブラとロシア語講座を開催します】
 今期留学生を迎えて、4月22日(日)第一回のドンブラ教室を開催しました。今後は、2回/月を目標に開催していく予定です。また、ロシア語も教わる予定です。 
5月の予定
 ・ 日時 : 5/13(日)、5/27(日)   AM10:00~12:00
 ・ 場所 : 広島国際会議場3階研修室
 ・ 会費 : 一般1000円/月 学生500円/月 
ドンブラは、2本の弦を弾いて音を出す、カザフスタンの楽器です。参加ご希望の方は事務局までお知らせください、楽器を準備いたします。    

【広島平和研究所の講演会のご案内】 
『憲法九条の現在的意義:軍隊のない諸国を訪ねて』というテーマでHPI研究フォーラムのフォーラムが開催されるそうです。 
 講師: 前田朗(東京造形大学教授) 
 日時: 平成19年5月18日(金)17:30-19:30  
 場所: 広島平和研究所 
        広島市中区大手町4―Ⅰ―Ⅰ 
          大手町平和ビル9階(広島市役所本庁舎向い) 
 定員: 40名(先着順) 申込期限、平成19年5月16日(水)     
    <連絡先> 広島市立大学広島平和研究所 事務室 
               梶浜 (学内内線89-337)     
              kajihama@peace.hiroshima-cu.ac.jp                                                                                      

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広報2007Spring【報道特集号】

2007-02-25 22:05:09 | 広報誌

2007 Spring                       No. 13
ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト
〒733-0822 広島市西区庚午中2-19-10
TEL/FAX 082-274-1634 
E-Mail: mashenka@fancy.ocn.ne.jp
http://hiroshima.cool.ne.jp/kazakhstan/
http://blog.goo.ne.jp/kazakhstan

【報道特集号】
「セミパラ支援、広島で報告会」
旧ソ連の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスクや周辺で今年8月、医療支援活動をした市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」が25日、広島市南区の市留学生会館で帰国報告会を開いた。8月14―25日に現地に滞在した医師や学生ら計7人のうち、済生会広島病院(坂町)の野宗義博医師は、実験場近くや郊外の7つの町の住民計117人に実施した血液や甲状腺検査の内容を紹介した。
【中国新聞2006.11.26掲載】

「広島の若者セミパラ学ぶ」
旧ソ連最大の核実験場があったセミパラチンスクの現状を知ろうと、広島市内の若者が、来日中の留学生や医師を招いて学習会を開設した。核実験開始から60年となる2009年まで、被害の実態やカザフスタンの歴史、文化について学ぶ。第1回の学習会には、大学生や高校生約10人が参加。医師らが核爆発の衝撃でできた湖などを撮影した写真を紹介した。夏にはセミパラチンスクへの見学ツアーも計画している。
【写真説明】写真を見ながらセミパラチンスクの現状について話し合う学習会のメンバー
【中国新聞webニュース 2007.2.4掲載】

「カザフの留学生が母校を再訪」 
旧ソ連最大の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスクから山陽女学園高(廿日市市)に、2000年春から1年間留学していたアケルケ・スルタノバさん(23)が26日、同校を再訪した。勉強した日本語を生かしカザフスタンの日本大使館に勤務していることなどを報告した。スルタノバさんは核実験被害者を支援する市民団体が受け入れる留学生の1期生。スルタノバさんは学生寮なども訪ね、再会を喜び合った。
【写真説明】旧知の先生と留学生時代の思い出話に花を咲かせるスルタノバさん(中央)
【中国新聞webニュース2006.12.27掲載】

第8期留学生の滞在記録  
(中国新聞はじめ各種メディアに取り上げられたものから一部を紹介します。)
カザフスタンからの留学生 マディナ・サディコワさん(ジュニアライター)
 《 席譲る優しさから始まる 》
それぞれの歌にはストーリーがあります。国籍や言葉は違っても、聴きながら、それを想像できるのは世界のどこでも同じです。人をつなぐことができるのが歌の長所。だから「ねがい」の歌詞を作る人の大きな輪は、地域、国、世界へ広がっていくのだと思います。私はカザフスタンで日本語を二年間勉強し、昨年四月に広島へ来て、山陽女学園高に留学しています。私の国にある都市セミパラチンスクではかつて、旧ソ連により何度も核実験が繰り返されました。広島の人たちはセミパラチンスクを訪れ、被ばく者検診など医療支援をしてくれます。私のように留学生を招いたりもしてくれています。 カザフスタンにいる時、日本のことは調べ尽くしたつもりでした。来日して人とふれあい、文化だけではなく命や人生、人間関係をより深く考えるようになりました。広島に滞在したことで、平和に対する思いが強くなったのです。 広島で被爆者に会い、話を聞いて、原爆の恐ろしさと平和の大切さが分かりました。印象的だったのは昨年八月六日の平和記念式典に出席したことです。大勢の人が、集まり祈っている姿に心を動かされました。平和のためにはみんなで力を合わせること。それは、だれにでもできることです。ジュニアライターとして「ねがい」の取材を終え、そんな気持ちを込め歌詞を作りました。自分が平和のために何かできると思ったら、最初のステップです。困っている人にできることは何なのか考え、行動することはその人たちにも、自分自身にとっても、大切なことです。私たちは若いけれど、できることはいっぱいあります。例えば電車、バスの中でお年寄りに席を譲ること。学校でしっかり学ぶこと。そして周囲の人の助言を聞くことです。席を譲ることは小さいことかもしれません。でも、ここから小さい愛が生まれ、育つと思うのです。私は三月にカザフスタンへ帰りますが、母国語でも歌詞を作ろうと思っています。皆さんも「ねがい」の五番を作りませんか。そして、笑顔で歌ってみましょう!
      ※サディコワさんの歌詞
私たちが相手の 話を聞いて 理解しあえば けんかがなくなる
自分でできること すこしずつやれば この世界の悪いこと 変わるだろう
(高1・マディナ・サディコワ)
【中国新聞掲載2007.1.29掲載】

[今後の予定]
①留学生合同送別会  
会費:一般1000円、学生500円(軽食有)
日時:平成19年2月25日(日)12:00~14:00
会場:広島市留学生会館 2階ホール 
    〒732-0806 広島市南区西荒神町1番1号 
    TEL:(082)568-5931
会場準備等の都合がございますので、ご参加の方は2月20日(火)までに下記までご連絡ください。または下記出欠票にご記入の上FAXもしくはメールしてください。
申し込み先:
  ヒロセミ: 小畠(TEL/FAX 546-0234)または
        橋村(TEL/FAX 274-1634)mmashenka@fancy.ocn.ne.jp
  アジアの花たば: 小川(TEL/FAX 231—3777)
②マディナ帰国    3月8日(木)11:30広島空港国際線ロビー集合
③第9期留学生来日  4月6日(金)10:30ヒロシマ空港到着予定
               5月3日(木)フラワーフェスティバルステージ出演予定
④第10次医療支援関係 日程案 9月24日から10月1日
⑤旧ソ連核実験60周年2009年へ向けて本年度は次のような取り組みを計画しています。 
  スタディツアー(第1ページの新聞引用記事参照) 日程案 8月16日~8月23日
  はだしのゲン ミュージカル公演  
                  8月10日 広島,10月 ロシア(公演協力予定)

[ドンブラ教室] 
カザフスタンの被曝(ひばく)者支援などに取り組む広島の市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」のメンバーら8人が、同国の民族楽器ドンブラの練習に励んでいる。ドンブラは琵琶に似た形の2弦の楽器。メンバーは、土産でもらったのをきっかけに約2年前から練習を始めた。2月25日、広島市南区の市留学生会館である留学生の合同送別会で、ロシア民謡「カチューシャ」など3曲を披露する。
【中国新聞夕刊‘07.01.29】
ドンブラ教室を通して学ぶことの楽しさ(小畠)
今日、教育再生を声高々に伝えているメディアではありますが、私自身は初めての楽器ドンブラを習うに際して多くの学びに関する発見がありました。それは個人の能力の差です。考えてみれば、現在生きている、全ての人々の遺伝子は生命誕生以来30数億年引き継がれてきているわけですから、このDNAの潜在能力のほうが遥かに大きいわけです。ですから、この30数億年の生き方の差を認めることが大前提なのだと思います。つまり、学ぶ楽しさは、それぞれの分野で生徒同士が教え教わることにより体験できていることであり、決して早く一人だけ抜け出て優越感に浸っているそれとは比べられないほど楽しいものです。私自身も決して最初から弾けたわけではなく、初代先生アイヌラに申し訳なさを感じながらも、楽器に触れるのは教室の中だけの日々が続きました。けれども上手い人に拍手を送り、そして教わりマイペースで少しずつ前に進む、その結果、最初よりずっと上手くなっている自分に気づく。これは2代目の先生マディナの明るい性格によること大ですが。同時に旧ソ連の残した、生徒同士が教えあう伝統の遺産を再認識させられる結果となりました。改めて日本の教育の窮屈さを感じずにはいれません。あまりに先を急ぎすぎて、消化不良になっていることさえ気が付かないで、まだ詰め込もうとしている受験競争、反対に死に対しては急ぎませんとは、つまりはこの世に長く居たいのならば、何事もスローライフが一番で、急ぐことは死に急ぐことに他ならないのではないでしょうか?何とも見えないデータ30億年を考えれば見えている現在のなんと短いことか!!けれども世界の人口60億人を考えれば各人の1年の合算は大きいですね!一人ひとりが何を目指して動いていくかが重要ですね、平和の方向へ!

[寄付金有難うございました!!!]
H18.12.19 広島友の会 様                 50,000円
H18.12.29 相模友の会 様                 20,000円
H18.12.30 カトリック広島司教区平和実行委員会 様  100,000円
個人寄付につきましては、公表の有無の意思確認をしておりませんので今回は掲載を見送らせていただきました。

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