ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト

NGO ひろしま市民によるカザフスタン共和国旧ソ連核実験場周辺住民(核被害者)への支援・交流

国際交流グループ CANVAaS 代表 パネリスト参加

2013-05-27 10:08:16 | Weblog
核なき世界へ広島の役割議論


 中国新聞社ヒロシマ平和メディアセンター設立5周年記念シンポジウム「核なき世界へ 広げようヒロシマ発信」が25日、広島市中区の広島国際会議場であった。核兵器廃絶に向けた被爆地広島の役割について議論、約400人が聞き入った。

 核時代平和財団(米国)会長のデービッド・クリーガー氏が基調講演。4月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で「核兵器の人道的影響に関する共同声明」に賛同しなかった日本政府を批判し、「被爆国日本が核廃絶を主導すべきだ。被爆者の声に耳を傾けていない政府への訴えを強める必要がある」と指摘した。

 パネル討論で、平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)代表の小倉桂子氏は、被爆体験を基に「海外の若者をヒロシマに招き、感じたことを母国に発信してもらえば」と提案。度重なる核実験で100万を超す被害者のいるカザフスタンとの交流グループCANVaS(キャンバス)代表の小麻野(こあさの)貴之氏は「核兵器がいかに非人道的か、市民レベルの連携で訴えるべきだ」と強調した。

 国連訓練調査研究所(ユニタール)特別顧問のナスリーン・アジミ氏は「許しても忘れないヒロシマの精神を世界にもっと広げよう」と呼び掛けた。

 東日本大震災で校舎が壊された宮城県農業高(名取市)や、五日市高(広島市佐伯区)など、若者による平和活動の報告もあった。

 シンポは、ヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団、中国新聞社が主催した。

【写真説明】核兵器廃絶への課題や解決策を議論したシンポジウム(撮影・室井靖司)

20人目のカザフスタンからの留学生 FFステージで舞う

2013-05-07 10:21:41 | 活動記録
異国ムード、祭典彩る カザフや韓国、伝統の舞 「中国新聞 5月5日記事より」

 平和大通り(広島市中区)に、郷土愛の輪が広がった―。2日目を迎えた2013ひろしまフラワーフェスティバル(FF)のステージやひろば、観光物産展には4日、各地に受け継がれた芸能や料理が、海を越えて集まった。「ひろしまストリート陸上」では、トップ選手が繰り出す超人技に文字通りストリートが沸いた。

 異国ムードが国際交流ステージを包み込んだ。伝統の舞や楽器の演奏、ダンス…。国際色豊かに、平和の祭典を彩った。

 カザフスタンからの留学生で、山陽女学園高等部(廿日市市)1年マディーナ・ショムパノワさん(14)は、母の手作りの白の民族衣装をまとって踊った。手足をしなやかに動かし、草原や森など母国の豊かな自然を表現。愛らしいステップで魅了した。

 マディーナさんは、カザフスタンを支援する市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」(広島市西区)の招きで4月に来日。同団体が2000年に留学生の受け入れを始めて20人目となる。留学生は毎年、FFステージで踊りや演奏を披露。マディーナさんは「ヒロシマの地で踊れて幸せです」と笑顔をふりまいた。

 韓国・釜山で伝統芸能の継承に取り組む古跡保存会は初出場。メンバー約30人は、太鼓やかね、笛のはやしを響かせ、儀式舞や民衆が役人を風刺するユーモラスな仮面劇を演じた。荒々しい動きの獅子舞も登場し、観客を沸かせた。

 ブラジルの情熱的なダンスや中国の二胡(にこ)の演奏などもあった。舞台を熱心に見ていた広島市西区の自営業三浦義彦さん(67)は「出演者が交流の懸け橋になってくれて一体感が持てました」と喜んでいた。(胡子洋)

【写真説明】<上>軽快なステップを刻むマディーナさん<下>色鮮やかな韓国の民族衣装で踊る古跡保存会(いずれも撮影・宮原滋)