ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト

NGO ひろしま市民によるカザフスタン共和国旧ソ連核実験場周辺住民(核被害者)への支援・交流

カザフスタン連続講座 毎日新聞記事

2009-02-13 11:24:42 | イベント情報
連続講座:医療支援のNGO、カザフと広島の交流など紹介--あすから西区 /広島
 ◇きずな深め“核”考える--医療支援のNGO「セミパラチンスク・プロジェクト」
 NGO「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」(事務局・西区)が、旧ソ連の核実験場があったカザフスタン・セミパラチンスク(現セメイ)で医療支援を始めて今年で10年。広島とカザフ市民の友好を改めて深めようと、支援や交流の経緯や、カザフ文化などを紹介する連続講座が、25日から西区の草津公民館で始まる。講師の一人で留学生のガウハル・トレウタエワさん(17)=山陽女学園高等部1年=は「広島とのきずなを深めたい」と語る。

 同プロジェクトは99年にカザフの被曝(ばく)者への支援を開始。広島大原爆放射線医科学研究所などの医師らが現地訪問を続け、山陽女学園高の留学生受け入れに協力している。

 ガウハルさんはカザフが独立した91年生まれ。旧ソ連は49年から核実験を繰り返したが、現地では長く伏せられていた。今でも中学校で初めて学ぶという。昨年4月に来日し、「広島は緑が多くてきれいな街と思った」。独り暮らしや慣れない日本語に苦労したが、得意のピアノや歌でカザフ文化を紹介し、8月6日には平和記念公園でのコンサートにも出演した。

 医療支援をしている人々とも親交を深めた。「困っているカザフの人のために大勢が来てくれることに感動した」。3月末に帰国予定で、「カザフと日本の若者が、核兵器や文化などについて意見を交わしてほしい」と思いを募らせる。

 講座は今月から毎月1回。25日(午前11時)と2月22日(午後1時)の2回は、ガウハルさんがカザフ料理や音楽を紹介。3~5月の3回(会場未定)は、旧ソ連の核実験の解説や同プロジェクトの活動の説明など。問い合わせは草津公民館(082・271・2576)。中区袋町の広島市まちづくり市民交流プラザでも25日~2月7日、活動紹介の展示会がある。【宇城昇】

毎日新聞 2009年1月24日 地方版