映像で被写体によっていくようなショットの場合、
『 ドリー 』
『 ズーム 』
の2種類があります。ドリーは、物理的にカメラが寄っていくモノで、ズ
ームは、レンズの焦点距離が変化しているモノと言う違いがあります。
双方とも
『 被写体による 』
と言う部分では同一なのですが、決定的な違いがあります。
それは、
『 ショット内の絵の変化 』
です。
まず、ドリーの場合、基本的に画各固定で、カメラから見たショットのZ
軸に対して物理的に寄るモノで、カメラ自体がZ軸方向に移動しています。
この状況では、画角変化がないので被写体に寄ったとしても、
・ 前景
・ 被写体
・ 背景
の距離感は変化しません。それに対して、ズームの場合、画角変化による
被写体への寄りなので、光学的な変化での寄ったモノとなります。つまり、
写真のレンズと被写界深度。そして、距離の変化と言うモノがあるように
このズームを併用した場合、
・ 被写界深度の変化
・ 被写体に対しての全景・背景の距離感の変化
普通に発生します。つまり、ズーム前とズーム後では絵的に相当な差が出
ると言えます。
つまり、同じ
『 寄る 』
と言う作業でも、製作者の意図(後付けでそうだとダメですが...。)で、
この手法が使い分けられるモノであり、ズームの幅が広いほど、前者と後
者では上がってくる絵が相当違ってしまうとも言えます。
CGの場合、フィルム回す必要がないですし、媒体不要ですから、カメラ
シミュレートで距離の収縮やF値による被写界深度の変化が確認できるよう
なレンダラーが存在すれば、
『 カメラを動かす 』
『 ズームリングを回す 』
と言う2つの選択肢の中で最適なショットがどちらで生まれるかを確認でき
ると思います。
家庭用のハンディーカムの場合、ドリーと言うと、レール敷くとか水平
を出すとか結構大変なのでムリっぽいですが、ズームというと通常販売さ
れているモノだと10倍程度はあります。(SD解像度だと35倍とか言う恐ろ
しいモノもありますね。)また、デジカメでも撮影中にズームが利く機種
も増えており、ズームを使った、
『 ズームイン 』
『 ズームアウト 』
と言う効果は、ハイディーカムで言えば、個人が家電量販店で購入できる
ほぼすべての機種で利用できます。(流石に、レンズ交換式のHDカムだっ
たりREDEYEとかに単焦点レンズを装着した場合、ズームレンズでも何でも
ないので無理ですが、根本的に、搭載レンズがズームレンズの場合だとそ
れは可能であると言えます。)
ただ、寄ると言う効果は、ショットを決めて撮影するよりも効果的なモ
ノとなる反面、デタラメに使うとアラだけが目立つので考えて使う必要が
あるとも言えます。また、ズームは、被写体への寄りだけでなく、絵の雰
囲気自体がそのショット内で大きく変化するので、しっかりとズームイン
して止めた場所の絵の状態と、ズーム前からの変化を考えて使わないと酷
いことになります。
『 ドリー 』
『 ズーム 』
の2種類があります。ドリーは、物理的にカメラが寄っていくモノで、ズ
ームは、レンズの焦点距離が変化しているモノと言う違いがあります。
双方とも
『 被写体による 』
と言う部分では同一なのですが、決定的な違いがあります。
それは、
『 ショット内の絵の変化 』
です。
まず、ドリーの場合、基本的に画各固定で、カメラから見たショットのZ
軸に対して物理的に寄るモノで、カメラ自体がZ軸方向に移動しています。
この状況では、画角変化がないので被写体に寄ったとしても、
・ 前景
・ 被写体
・ 背景
の距離感は変化しません。それに対して、ズームの場合、画角変化による
被写体への寄りなので、光学的な変化での寄ったモノとなります。つまり、
写真のレンズと被写界深度。そして、距離の変化と言うモノがあるように
このズームを併用した場合、
・ 被写界深度の変化
・ 被写体に対しての全景・背景の距離感の変化
普通に発生します。つまり、ズーム前とズーム後では絵的に相当な差が出
ると言えます。
つまり、同じ
『 寄る 』
と言う作業でも、製作者の意図(後付けでそうだとダメですが...。)で、
この手法が使い分けられるモノであり、ズームの幅が広いほど、前者と後
者では上がってくる絵が相当違ってしまうとも言えます。
CGの場合、フィルム回す必要がないですし、媒体不要ですから、カメラ
シミュレートで距離の収縮やF値による被写界深度の変化が確認できるよう
なレンダラーが存在すれば、
『 カメラを動かす 』
『 ズームリングを回す 』
と言う2つの選択肢の中で最適なショットがどちらで生まれるかを確認でき
ると思います。
家庭用のハンディーカムの場合、ドリーと言うと、レール敷くとか水平
を出すとか結構大変なのでムリっぽいですが、ズームというと通常販売さ
れているモノだと10倍程度はあります。(SD解像度だと35倍とか言う恐ろ
しいモノもありますね。)また、デジカメでも撮影中にズームが利く機種
も増えており、ズームを使った、
『 ズームイン 』
『 ズームアウト 』
と言う効果は、ハイディーカムで言えば、個人が家電量販店で購入できる
ほぼすべての機種で利用できます。(流石に、レンズ交換式のHDカムだっ
たりREDEYEとかに単焦点レンズを装着した場合、ズームレンズでも何でも
ないので無理ですが、根本的に、搭載レンズがズームレンズの場合だとそ
れは可能であると言えます。)
ただ、寄ると言う効果は、ショットを決めて撮影するよりも効果的なモ
ノとなる反面、デタラメに使うとアラだけが目立つので考えて使う必要が
あるとも言えます。また、ズームは、被写体への寄りだけでなく、絵の雰
囲気自体がそのショット内で大きく変化するので、しっかりとズームイン
して止めた場所の絵の状態と、ズーム前からの変化を考えて使わないと酷
いことになります。