鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

国際交流業務(4回シリーズその2)

2013年02月16日 00時00分01秒 | 旅行

米国雑感

 アメリカ合衆国というのは変な日本語訳と思う。United State of Americaはアメリカ合衆国ではなく、合州国と訳すのが本当であろう。もちろん「衆」というのは人種の多様性の面からかもしれない。
 アメリカには、三つの種族があるという。白色人種(コーカソイド)、黄色人種(モンゴロイド)、黒色人種(ネグロイド)であるが、決して単一民族の集団ではない。アメリカ人の中には、アングロサクソン系、アイリッシュ、プエルトリコ、中国、朝鮮、日本等から渡米した人々の多民族国家である。だから米国ではアメリカ人と外国人とを区別することができない。
 ボストンで夕食後、町を散歩していた時にホテルを聞かれた。それも我々をアメリカ人と見なしてかスラスラとした英語である。私は彼がたずねるホテルなど知るよしもない。

 このように日本人の我々も米国では日系のアメリカ人と何の区別の方法がないのではなかろうか。日本人の感覚からすると妙な事であるが、また、合州国と考えれば50の州はすべて独立的な意味を含み、独自の法制度をもっている。特に税金についてはほとんどの州で税率が異なっていた。また、州によっては禁酒の州があるとのことで、列車を使って旅行する場合、禁酒の州を通過する時は、今まで飲んでいた酒もやめねばならないとのことである。丁度、日本の都道府県と同じような 地方自治体と考えると良いのであろう。

 人種問題については出発前にもっていた知識は少々危険であったように思う。深刻な面ももちろんあるが、私が思うに、現在はいたしかたないものとして個人の胸の奥深くにしまわれているかのように見えた。しかしウーマンリブと同じよう にブラックイズビューティという黒人の思想、日系3世、4世は自分の両親のことをバナナと呼び、表面の黄色と内心の白色を批判し、白人は結婚相手に対し、将来生まれる子供の皮膚の色を気にしながら一抹の不安をもっているという。しかし徐々にあらゆる面で成長している人種問題も今や過去の遺物として同化の方向が表われている。(次回へ続きます)