鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

教材作成に従事して(7回シリーズその7)

2013年02月09日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 このシステムユニット式の訓練方式は、ILO(国際労働機構)が、推奨する、モジュール訓練方式を我が国流にアレンジした方式で、集団指導式であるが、指導内容を、短期で一人前に育てる到達目標の下に、指導員が一定人数の訓練対象者に、課題別にユニットという学習・習得単位を選択し、就職できるような組み合わせができ、カリキュラムとして提供するもので、コースや、対象者、地域の実情にあった選択を可能にしている。導入の経緯は年間に4回の入校機会を作り、6ヶ月訓練で、3ヶ月ごとに入校と修了を繰り返す方式である。定員が決まっている指導員数に対し、受講者がマンツーマンにはなり得ない実情があり、理想としての個別カリキュラム提供とは異なるが、一部地域事情や、指導員能力にあわせたコースごとのカリキュラム設定が可能となったことである。従って、全国的に見れば、同じコースの科であっても、構成が異なることもあり、教材として提供する出版社は、個別の組み合わせに、ユニットを選択し、1冊にまとめるという作業が行われることになる。誠に出版社泣かせの在庫管理となってしまったが、こういった方法が、地域の特殊性や、就職率向上に寄与しているのであれば、大変結構なことで、是非成功してほしいと思う。
 発展的に考えれば、個別指導の究極は、就職先に直結し、個人に適したカリキュラムの提供である。カリキュラムとあわせて、指導案や、教材が提供できる機能があればもっと良い。そのためにも全国の指導員が使いやすい形で、標準の教材データベースを提供できれば、と考えた組織的なプロジェクトが立ち上がった。筆者は教材データベースの構築を業務として上層部から指示され、取り組むことになった。現在でも、教材ばかりでなく、開発研究センター発足前の研究データを含め、誰しもアクセスが可能な情報提供を行っている。興味はある方は以下のアドレスにアクセスしていただき、ご参照されたい。    http://www.tetras.uitec.jeed.or.jp/ (このシリーズ最終回です)