ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

安倍首相の辞意表明をどう読む 

2007年09月17日 08時01分22秒 | Weblog
「ストレス首相」お疲れさまーと題して岩見隆夫さんが最近の毎日新聞コラム「近聞遠見」(9月15日)で安倍首相の辞意表明をあらわした。


「政界も、世論も、無責任批判が圧倒的だが、それは当たらない。病気によるやむを得ない辞任である。」と評じている。

 私が読んだ新聞記事の中では最も安倍首相にその精一杯の政治姿勢を評価した文であった。この特集で「正直すぎる安倍さん」という趣旨の記事を書いたが、その変形が岩見さんの記事といえるか。

 岩見さんの記事によれば酒も飲まない方のようで、もろ真面目な方のようだ(酒を飲む人が不真面目とは言っていません!)。痛々しい辞任劇という岩見さんの表現もあたっている。

 松岡利勝元農相の自殺に涙を流したという安倍首相。岩見さんは「安倍の人情と優柔不断、勘の悪さの三つが重なった」と解く。最後に「とはいえ、安倍は手を抜いたわけではない。全力投球し、残したものもある。お疲れさまでした。体力をつけ、充電し、再起してほしい」と結ぶ。

 私は社民党の福島党首がよくいう「おぼっちゃん」という表現に虫ずが走る。「おぼっちゃん」という表現は実はその人をバカにした表現である。それを公党のフェミニズムの問題を追及される方が堂々と言い続けるのに首をかしげざるをえない。「苦労しらずの無能」という意味が込められてはいないか。やはり使うべきではない。

 それはそうと、安倍首相の任期以内に改憲の見通しをつけるという野望も潰えた。万事休すであるのか。そうではない。禊ぎを終えたかのように自民党総裁選が繰り広げられている。安倍首相の辞意表明は民主党の対立点を氷解さすインパクトをもっているとみるのだが。それが政界再編成ということか、大連立ということかは前途は不明だが、政界再編に加速させた宰相として後世の歴史家は記述するに違いない。


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