不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

4 差別語について 1

2005年12月18日 08時58分41秒 | Weblog
ジャーナリスト・ネットで「差別語」のことを書いたが700字以内という制約があるので、ここではもう少し字数を費やします。
差別語問題が以前起きたのは1993年に作家の筒井康隆さんの断筆宣言に端を発した。その時には朝日新聞で当時の解放同盟書記長小森龍邦さんと、石原慎太郎さんが論争を行うページを組んだ。企画したのは本田(雅)記者。NHKの番組での政治家介入を告発した記事を書いた人だ。それからどう変化したのか。
行政側が差別性を加味されてきたと考える用語を使わなくなったのも以降の動きだろう。「痴呆症」は「認知症」となったように。1993年以前ではそうした言い換えはあまりなかった。着実に日本社会が変わってきたことを示すものだ。
また欧米からの流れだが、差別と権力の関係が日常で問われるようになった。ハラスメントはまさしくそうだ。男性の女性を我が物にしようとする横暴(権力)がセックスハラスメントの概念で指弾し、教師の権力がアカデミデアハラスメントで立場の弱い学生を擁護するようになった。
しかし最近の差別語の横暴を許す前兆のような感じを受ける。それは1つは世の中全体に右傾化が進んでいることと関係が深い。1993年当時とまったく情勢が異なる。もう1つは、「なぜ言い換えねばならないのか」、「言葉狩りではないか」という表現上でのフラストレーションを吐露する人が意外と多いことだ。(続く)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  3 ギャグの生命線 | トップ |  5 阪神優勝の新聞界の決算 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事