川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

Frau Trude

2006-09-16 22:33:38 | 日々のニュース
昔々、海底の奥深くにとても生意気でわがままな人魚がおりました。
人魚は15歳にならないと地上に出てはならないのですが、ある日この人魚は「地上にいるトゥルーデおばさんという人のところには珍しいものが一杯ある」という話を聞き、いてもたってもいられなくなりました。
「あたしを止められるものなんか、この世にあるわけないんだから」
そう言って、人魚は親の目を盗んで逃げ出すと、スイスイ泳いで地上に上がっていきました。
地上に上がると、そこには姉の人魚姫がいました。人魚姫は苦労してドラゴンポールを集めているところでした(笑)。
「まあ、どうしてあなたは地上に上がってきたの? まだ15歳になっていないじゃない」
人魚姫は妹をいさめます。
「だって、トゥルーデおばさんって人が珍しいものを持っているって言うからいてもたってもいられなくって」
「トゥルーデおばさん?」
人魚姫は連れている犬のズラタンに聞きました。
「俺様が聞くにはそのおばさんはとっても悪人らしい。俺様を代表から追放したラガーベックの親父と並んでこの地上でもっとも悪賢い奴って評判だぜ」
「…そんなところに行ったらダメ。絶対にダメ!」
人魚姫は血相を変えて妹を止めました。ズラタンに「悪い奴」と言わせるほどの女ならきっと魔女に違いありません。
しかし、妹は誠実で真面目な人魚姫とは違ってわがままな性格でしたので、まるで聞こうとしませんでした。

【こぼれ話】人魚像に“妹"が誕生=デンマーク(時事通信)


「お姉ちゃんはそんなだから何時まで経っても気苦労が絶えないのよ! あたしみたいに奔放に生きるのが楽しいんだって!」
そう言って、森の方へ行ってしまいました。
「ああ、あの子は本当に人の言うことを聞かないんだから…」
「世の中には困った奴もいたものだな」
ズラタンも含めてな。
「ところでどういうところが悪いの?」
「あいつが地上にもたらしたのは邪悪さと残酷さだけだといわれるくらいにだ」

イスラムは「邪悪」=ローマ法王発言に怒り広がる(時事通信)

「………」
人魚姫は妹の消えた森の方をじーっと見つめていました。

さて、姉と別れた人魚姫の妹は森の中をひた歩き(姉は薬で足を得たがこの妹はどうしたのだという突っ込みはなしで)、遂にトゥルーデおばさんのところにつきました。
しかし、家の周囲には妹が見たことのない不気味な男達がいました。そこで急いで中に入りました。
やってきた妹を見るなりトゥルーデおばさんは言いました。
「おや、ノックも無しに失礼だね。おやおや、おまえはどうしてそんなに青い顔をしているんだい?」
「あたし怖くって。おばあさんの家のところで真っ黒い男を見たの」
「それはきっと炭を焼く男だね」
「それから、真っ青な男も見たわ」
「それはきっと狩人だね」
「真っ赤な人もいたの」
「肉をさばく職人さね」
「…で、で、窓の中を除くと、頭が火で燃えているオニが見えたの」
トゥルーデおばさんはニヤリと笑いました。
「そうかい。気にすることはないよ。おまえは魔女が馬鹿な娘を料理するために化粧をするところを見ただけだ。そう、おまえさんみたいな親の言うことも、姉の言うことも聞かない馬鹿娘のね
さあ、こっちへおいで」
トゥルーデおばさんが手をかざすと、妹はアッと言う間に薪に変えられてしまいました。
(わわわ、あたしどうなっちゃったの?)
かすかに意思が残りましたが、当然薪が話せるはずもありません。
おばあさんは薪をつかむと火の中にくべました。
(いやーっ!!)
おばあさんはうれしそうにつぶやきました。
「どうだい。明るいじゃないか」
(やだやだ。死んじゃうよ。助けて…お父さん、お母さん……お姉ちゃん…)
人魚姫の妹はこのまま炎の中で燃え尽きて、あえなく散ってしまうのでしょうか?

J1・第23節

2006-09-16 19:20:39 | サッカー
清水エスパルス 1 - 2 鹿島アントラーズ
開始前から両チームのサポーターが大きく気勢をあげているあたりが「優勝を狙えるチーム同士」の戦いという印象…パルちゃんがチアリーダーパフォーマンスにまじってのパフォーマンスでウケを取り、非常にいい雰囲気で試合開始。
前半はほぼ鹿島ペース。細かいところを言えばチョ・ジェジンが1対1でキープしきれず、マルキーニョスへのパスがオフサイドになるシーンが多いなどしている内に清水の中盤がミスが増え、結局耐え切れずにロングボールに頼るようになったというところですけれど…
まあ、清水が鹿島のリズムにハマってしまったという感じでしたかね。その鹿島は2トップが第五の田中を狙う田中康平と深井です。

サイドの攻防では鹿島は左の新井場が長い距離を独走するシーンを再三展開して兵働と市川から積極性を奪い、一方清水も左の藤本と右の内田が引っ張り合いをするシーンが多かったですが、藤本が30分くらいに負傷交替してからはこちらも鹿島が優勢。結局、サイドはほぼ鹿島という状態で、あとは時間の問題という雰囲気に…
その時間が44分。深井が右から切り崩して中に戻し、更に一つ流したところフェルナンド。奇麗なミドルで鹿島が先制し、0-1で前半終了。

後半、「いい時を思い出せ、サイドを攻めよう」という指示を受けただろう清水が特に右を意識して攻めようとしますが、最後の局面でどうしてもオフサイドが多い。逆に鹿島は新井場、内田がしばしば突破していい形を作ります。新井場は長い距離をあがってもフィニッシュ、クロスがブレたりせず頼もしいですね。 
15分近くには中盤のボールキープから野沢がDF2人に構わずミドルシュート。これが奇麗にドライブがかかって西部の頭を超えてゴール。
その後、長谷川監督がこれはまずいとイマイチだった兵働を引っ込めてアレシャンドレを投入。3トップでリズムに変化を図って二度ほどいい形。
すると鹿島も負けじと田中とダ・シルバを引っ込めてこれまでの2トップ柳沢とアレックス・ミネイロを投入。ただし、この交替…交替自体は今ひとつ目立たなかった二人を引っ込めるということで正しいと思ったのですが、相手がリズムを変えようとしている中で選手交代をしたことで逆に一気に相手の怒涛の攻勢にのまれることになってしまいました。
20分以降は清水が怒涛の攻撃。それが実って26分には左からクロス→曽ヶ端のパンチが弱くPA内で拾った市川が折り返し、枝村がシュート。これがライン上でDF、GKが色々粘りますが結局ゴールイン。
残り20分ちょっと。同点のために十分な時間が残り、今度は逆に焦った鹿島がチャンスで力が入りすぎてふかすシュートなどを連発して清水がひたすら攻撃。ただどうしてもオフサイドが多く、最終的に決めきるまでに至らず。
焦れた清水ベンチが矢島を入れて4トップ気味(アレシャンドレが下がってましたが)にしましたが、逆にバランスを崩してしまってベンチが狙う形には至らず。結局1-2で試合終了となりました。
清水は連勝がストップしました。好調時のリズムに対応され、それを更に突き崩す別のリズムを持たなかったという部分がありましたかね。ただ、後半のベンチ対応などは中々良かったですし、負け自体は痛いですが悲嘆に暮れるようなものではないかと思います。

京都パープルサンガ 1 - 0 FC東京
不調チーム同士の対戦は国立から戻ってきて後半15分から見ました。既にパウリーニョのPKで先制されており、FC東京は追う立場で色々攻めてはいるのですが、何となく入りそうって気がしません。人数が一人少ないようで「そうか誰か退場したのか。梶山がいないから梶山だろうな」と思ったら、30分過ぎに梶山がいることが判明。15分間消えていたわけね(笑)
試合自体はどちらも中盤でミスが多い、突破でもいい場面で消極的に戻すパスが多いと不調なチーム同士だなというのを伺わせます。で、フィニッシュに至っても入りません。
後半終了間際に途中投入のワシントンが退場してしまい(これは可哀相な気がしましたが)、結局両方点が入らないまま終了。
FC東京は今野が戻ってきましたが起爆剤になれず。やはり平山頼りということでしょうか…

大分トリニータ 0 - 2 ガンバ大阪
播戸が2得点。ここに来て絶好調のようです。

浦和レッズ 2 - 1 サンフレッチェ広島
レッズは旗色の悪いゲームを巧く拾いました。
前の大宮戦でもそんなところがありましたが、レッズのゴール前は非常に固いわけですが、それゆえに「中に枚数がいればいい」みたいな油断があるような気がしますね。前の選手もサイドの選手もどうにも「決めてやる」、「止めてやる」という強い意欲がないような。
先制点はその闘莉王の素晴らしいミドルでしたが、その直後にウェズレイにくらった同点弾はショートコーナーに対して危機感ゼロでしたし、広島のシンプルなサイド攻撃が良かったのもありますが、やや淡白な部分も多い。まあ、左は三都主なので元々淡白ってのもあるのですけれど。
後半の最後は決定機をニ、三作られましたが山岸のセーブやポストにすくわれているうちに長谷部→三都主のグラウンダーのクロスを飛び出た下田が触れずに山田につめられてジ・エンド。
浦和は勝ちましたが、今後どこか中から崩すチームが出てきたり、浦和CB、GKがコンディション不良などを起こした時には意外とあっさり崩れそうな気はします。

アビスパ福岡 1 - 3 横浜マリノス
久保が早々に点を決めて早々に退場してしまっていますが、マリノスが力勝ちしたようです。

名古屋グランパスエイト 3 - 1 アルビレックス新潟
ヨンセンが久々にゴール。7試合で5点。これから涼しくなってきてより大爆発なんてこともありえそうですね。

セレッソ大阪 3 - 2 ジェフ千葉
千葉も中々すかっと勝てませんね。

観戦の前に小ネタ

2006-09-16 18:12:33 | サッカー
涼しくなってきたためJもデーゲームで開催される試合も多くなり、テレビを駆使すれば一日に二試合三試合くらい見られるようになりましたね。

ガーナ戦に海外組召集か
なんて話があります。
中村俊輔についてはオールド・トラッフォードでのユナイテッド戦ではあらためて「セットプレーは素晴らしいが、その他局面では状況に応じて速攻と遅攻を使い分けることができない」、「前に進めない」ことを示してしまったわけですが、果たして召集されるんですかね。
もう一人招集されるかもというのは松井大輔。こちらはすんなり呼ばれますかね。
ガラタサライで好調な稲本についてはどうなんでしょうかね。

まあ、ガーナ戦については日本が誰を招集するかより、ガーナが誰を招集するかという方がより気になるのですけれどね。

ズラタン、代表拒否
門限違反で9月6日のリヒテンシュタイン戦から追放されてしまった我らがズラタン・イブラヒモビッチ。
お返しとばかりに「俺様はスペイン戦とアイスランド戦には出ないからな」と言っているのだそう。
ラーションがいなくなってその穴を埋めるべくより頑張ってもらわなければと思っていた人も多いのでしょうが、逆にラーションがいなくなって制御する人間がいなくなってしまったよう…
問題児ズラタンの面目躍如たるところで、まあ、こういう部分がなければズラタンらしくないと思う部分もあるんですけれどね。拒否するならアイスランド戦だけにしてくれとか思ったりもしますけれど(笑)、逆にズラタンがいないことでスペインが「だったらアウェーでも楽勝だ」と舐めてかかってくるかもしれないというところもありますけれどね。

グラヴェセン、デンマーク代表引退
30歳という年齢で負担もかかるからということのよう。元々パワーを武器にするタイプだけに仕方ないという部分はあるでしょうね。
カーレンベルクとヴィールツあたりが後継者となるのでしょう。
お疲れ様でした。

クラブW杯、来季も日本で
行われることが濃厚なのだそう。
大陸持ち回り案があるにも関わらず、他所の大陸が開催に消極的なのだとか。
まあ、本当なら毎年欧州や南米のビッグクラブの試合が見られるわけで有難い話ですね。来るチームの方がどう思っているかは微妙でしょうけれど(笑)
ちなみに今年の優勝賞金は5億円なのだそう。欧州と南米のクラブにとっては「2試合やって両方勝てば5億円の臨時収入になる」ということで一応はやる気になるんでしょうね。

アメリカ代表監督候補
前アルゼンチン代表監督ペケルマン、前ドイツ代表監督クリンスマン、前イングランド代表監督エリクソンらが候補としてあがっているのだとか。
何とも豪勢な話…サッカーに関しては資金力あたりは日本の方が遥かに上なんですけれどねぇ(笑)

山本昌、ノーヒットノーラン

2006-09-16 17:56:13 | 野球
セ・リーグの首位攻防戦。
昨日はサクッと川上憲伸が投げきりましたが、今日はそれに続いて山本昌がタイガース相手にノーヒットノーランを達成しました。実に41歳での達成で、(おそらく佐藤義則の記録を抜いて)史上最年長でのノーヒットノーランになるのだとか。
これで来季・200勝達成に向けても弾みがつくでしょうね。おめでとうございました。

これでゲーム差は6に開いてマジックも15。首位攻防戦とはいいつつ、実質タイガースが三連勝した場合のみ少し可能性も出てくるかというところはありましたけれど、逆にドラが二戦二勝。
セの覇権は事実上決定とみていいのでしょうね。実際、最近はドラのスコアラーがパの試合会場で散見されることがあるそうです。

そういえば、昨日の試合で参院選への転向も噂される(笑)新庄が最後のパフォーマンスを演じたそうで。説明が難しいので引用しますが。
新庄 最後のサプライズは瞬間移動(スポーツナビ:デイリースポーツ 9/6 11:28)
実はオレ、瞬間移動の才能もあるんです-。日本ハム・新庄剛志外野手(34)が15日、本拠地・札幌ドームでのロッテ戦前に、現役最後のサプライズショーを開催。前代未聞のグラウンド上での新庄マジックだ。失敗すればハーレーに跳ね飛ばされる、命がけのラストパフォーマンスで、観客の目をくぎ付けにした。
黒服のヘルメット男が乗るハーレーが、札幌ドームのグラウンドでエンジンを噴かして加速。外野芝の上に置かれた巨大な箱を一気に突き破った。「オオオ~」。球場がどよめく。無理もない。箱の中には、新庄が閉じ込められていたのだ。
その直前-。現役最後の新庄劇場のため、グラウンドに現れた新庄は、オレンジ色の上下を着て、笑顔で巨大な箱に入り、手足に手錠をつけられ“はりつけ”にされた。箱のフタは閉められ脱出は不可能のはずだった。
だがハーレーが走り抜けた後、場内は仰天だ。箱の中に誰もいない!!さらに、グラウンド中央でハーレーを降りた男が、ヘルメットをとると…何と新庄だったのだ。
一体、どうやって?瞬間移動の技でも身につけたか?いや、これぞ新庄最後のサプライズ。現役ラストショーを「派手なのをやりたい」と熱望し、イリュージョニスト・北見伸氏とタッグを組んだ。そして「非常に危険で、通常はやらない」と北見氏が言う決死のショーを、見事成功させた。もちろん“タネ”はあるが、永遠に秘密だ。
その後始まった試合では、敵将バレンタイン監督が、先発に新庄の苦手、渡辺俊を起用。今季、渡辺俊との対決は全試合、先発から外れている。どうする!?ここはあっさり、チームのためスタメンからも“脱出”。そして勝利。新庄は、八回の守備から顔見せで登場して観客を盛り上げた。今季の新庄のサプライズ試合はこれで4戦全勝だ。
試合後、師匠の北見氏と談笑した新庄は、頭を下げた。10月15日に東京でショーを開くが「見にいけないです。すみません」。その日は順当に行けばプレーオフ第2ステージ最終戦。チーム25年ぶりの優勝を決めるべき日だからだ。本当の最後に達成したいサプライズ-。優勝も、新庄マジックで決めてみせる。

何ともすごいことをやっていたみたいですね。