あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

中山みき述「古記」「みかぐらうた・おふでさき」を読んで

2019-12-23 15:45:14 | Weblog


照る日曇る日 第1327回

四方田犬彦氏推薦の「古記」をネットで探して読んだが、「古事記」「日本書紀」のくにおこし神話と比べてその自由かつ論理的、気宇壮大な創造性にいたく感心す。これは天皇制近代国家の弾圧に抗して中山選手は謳いあげた感動的な創世記である。

それに関連する同じ天理教開祖による「みかぐらうた」は天理教最初の教義書、「おふでさき」はその教えの根幹をなす教義歌であるが、平易かつ明快にその「神楽勤め」「陽気ぐらし」の本質を自分の口で物語っており、なるほどなあと譜に落ちるが、唐への対抗を再三力説するのはよろしくないと思うのである。

   谷底のデクノボーどもせりあがり世界一列高山砕け 蝶人

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