闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.4016~20
1)ロバート・フローリー監督の「五本指の野獣」
怪優ピーター・ローレが奇怪な五本指に襲われるという1946年のケタクソ悪い奇妙なホラー映画。
2)ウィリアム・ワイラー監督の「月光の女」
愛する人はどこまでも愛しているし、いくら好きでもどうしても愛せない人もあるという人世の悲劇をワイラーとベティ・デイビスが突きつける1940年の秀作。
3)アーヴィング・ピシェル監督の「私は殺さない」
優柔不断な、しかしやたら女にモテるロバート・ヤングの数奇な運命を描く1947年のミステリー。リタ・ヘイワースが出ているがさして魅力的ではない。
4)ランダ・ヘイズ監督の「愛は静けさの中に」
実際に聾唖者であるマーリー・マトリンと聾学校教師との純愛を描く1986年のハリウッド映画で、ウィリアム・ハートの芸達者ぶりが光るが、マトリンはハートにレイプされたと訴えていたそうだ。
5)アーチー・L・メイヨ監督の「地獄の市長」
ギャングのジェームズ・ギャグニーがどういう風の吹き回しか矯正学校の美人看護師マッジ・エヴァンスに恋して、校長に収まる奇想天外な1933年のお噺。少年たちが少年院を自治するという素晴らしさ!
狂人に会わねばならぬこの辛さ 会わずに済ませるこの嬉しさよ 蝶人