ある晴れた日に 第404回

雨よ上がれ
アサギマダラはフジバカマが大好き
金より体だが金も欲しい
阿呆犬よ吠えるな
もう腕立て伏せは無理だ
この恨み晴らさでおくものかあ
ビタミン剤なしで今日をぐあんばれない
犀の角のごとく歩まん
此岸から彼岸彼岸から此岸へ
雲雀を見たい聴きたいいますぐに
あの難関を突破しなければあの詩は書けない
世界苦よりも虫歯の方が痛い
自己滅却の罪重し
人殺しするために己を殺す勿れ
あの日あの時私の右手を強く強く握りし人よ
行けども行けどもこの道は死骸累々
三毛猫が横腹を太陽に晒している
季節よりも季語の中に季節あり
季語を捨て山頭火旅に出る
もっと、もっと、もっと!
海辺より聞こえてくなり三尺玉
「今がいちばん若いのよ」と言って妻が私を励ましてくれた
太平洋旅行社のバスが鎌倉街道を駈け抜けた
病院へ行くと病気になる
おいらはいつでも丸腰だぜ
いつでも最新作が代表作
とくとく徳度する
無意味なことばかり言い続けたい
因業な奴め
ミク友とミルクホールで飲むミルク
嬉々として空母に乗り込むガキ大将
死んで花実を咲かせやしょう
安倍蚤糞は海外逃亡
さっき朝だったのにもう夕暮れか
人は人我は我なりまた朝が来る
快晴だ 鳶がピンヒョロと鳴いている
快晴なので鳶がピンヒョロではない歌を唄ってる
寄らば斬るぞえ
ひとさし舞おうぞ無に帰する前に
ひとさし舞ってみしょうぞすべてが無に帰する前に
耕君、蓮佛美沙子のカレンダーが来たよ!
死を畏る勿れ
果てしなき空騒ぎ続く列島を次々に襲う雨台風 蝶人