
音楽千夜一夜 第373回
バッハからヘンデル、ヴィヴァルディ、テレマン、コレルリ、スカルラテイ、ハイドン、モザール等々の名曲をレオンハルト、ビルスマ、クイケン等の優れた演奏と録音で聴く古樂コレクションずら。
ある日突然ブリュヘンの指揮ではなく笛の演奏を聴きたくなって中古盤をネットで衝動買いしてしまったが、そのほかの演奏もみな素晴らしく大満足の全85枚組であった。
解説資料を抜粋すると、「セオン」は、テレフンケンの「ダス・アルテ・ヴェルク」シリーズのレコード・プロデューサーであったヴォルフ・エリクソンが1969年に設立したレーベルで、その録音活動は1983年まで続き、第2次大戦後に興ったバロック音楽やオリジナル楽器演奏への関心を継承し花を開かせ、現在の古楽ブームの隆盛へつなげる原動力の一つとなったそうだ。
私は古楽器による演奏はあんまり好きではないが、こういう音楽を85枚も立て続けに聴いていると、だんだんそうでもない気持ちに感化されていくから不思議なもんじゃのう。
髭剃れば「2001年宇宙の旅」に出てくる胎児のような目で我を見る耕君 蝶人