株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

やさしい古事記講座(77) 三貴子任命1原文と通説

2008-01-10 00:07:09 | 古代史、卑弥呼、神輿太鼓、倭人伝

  イザナギの禊の最後に生まれた、三人の貴子(うまみこ)の任命が今日の場面だ。貴子は「たふ(とう)とき、みこ」と史学では読むようだが、宇摩説では、「ウマシみこ」と読むことにする。理由は、別に書いているが、後でも述べる。

  古事記原文

此時、伊邪那伎命、大歓喜、詔、吾者生生子而、於生終得三貴子。
即、其御頸珠之玉緒母由良邇取由良迦志而、賜天照大御神而、詔之、汝命者、所知高天原矣、事依而、賜也。故、其御頸珠名、謂御倉板挙之神。

 次、詔月読命、汝命者、所知夜之食国矣、事依也。
 次、詔建速須佐之男命、汝命者、所知海原矣、事依也。

  現在の解釈

 この時、伊邪那伎命、大(いた)く歓喜(よろこび)て、詔りたまはく、「吾は子を生み生みて、終わりに三つはしらの貴き子を得た」とのりたまう。

 即ち、其の御頸珠(みくびたま)の玉の緒(お)を、母由良邇(もゆらに)取り由良迦志(ゆらかし)て、天照大御神に賜いて、詔りたまわく、「汝命(いましみこと)の知らす所は高天原、と事よせて賜る也。

 故(かれ)、其の御頸珠の名は、御倉板挙之(みくらたなノ)神と謂う。

 次に、月読(つくよみ)命に詔し、「汝命は、夜之食国を知らせ」、と事依さしき。
 次に、建速須佐之男命に詔し、「汝命は、海原を知らせ」、と事依さしき。

  現在の語義

御頸珠(みくびたま) 首飾りの玉
 書紀には、「瑲瑲」とあり、「ヌナトモモユラニ」と読んでいる。ヌナトは玉の音。
御倉板挙之神(みくらたなのかみ) 倉の棚の上に安置する神。

天照大御神(おおみかみ) 天にましまして照りたまう神の意。日の神。
夜之食国(おすくに) 夜治める国、即ち夜の世界。オス(食)は治める意。
月読命(つくよみノみこと) 月の神。書紀に、「月弓尊。月夜見尊」
建速(たけはや)須佐之男命 勇猛迅速に荒れスサブル男神の意。嵐の神。

 以上の三神の化生と類同した伝説が、中国の五運暦年記次のように見えている。
「啓陰、感陽布布元気、乃、孕中和。是為人也。首生盤古。垂死化身。気成風雲、声成雷霆、左目為日、右目為月」

  講談社の解説(次田真幸著『古事記』)

 スサノオノ命は、元来出雲神話の祖神であって、皇室神話の祖神である天照大御神との間には、血縁的関係はなかったはずである。ソレガ、イザナギの命の子として結合されたのは、皇室神話と出雲系の神話とを統合するために採られた方法であると思われる。

  宇摩説からの感想

 今回は、この場面の解説を入れておいた。二つの神話を統合したというのが、戦後史額である。表面だけの解説に、理屈をつけた感じである。しかし、宇摩説では、多くの解明が出来る。次回のお楽しみである。

 史学では、相変わらず、想像上の高天原(天上)に、創作の天照大神の統治としながら、皇室神話と、ここでは、史実のように書いている。しかも、出雲系神話なるものを、創作して、是を統合と謂う。不思議な解説である。

 夜の国は、死の国で、黄泉の国を死の穢れた国と謂う。こんな所を任されて、食の国とはどう言う事か?まったく、解説になってない。

 出雲神話は古事記にあって、出雲風土記とは殆ど違う話である。スサノオが出雲の神なら、この辺の説明も入れて欲しいものである。とにかく、辻褄の合う解説、歴史的解説をするべきであろう。

 昨年のブログで、粗方書いているので、このブログは、現在のまま、一度考えた後に見られる方がよいだろう。今回は、古事記の流れに沿って、解釈してきているので、昨年とは違った面がある。

  昨年の宇摩説

 「大御神になったイザナギは?」
http://kabu003himiko.iza.ne.jp/blog/entry/41342/
 三貴御子の誕生。、「御倉板挙之神

 何時ものように、コメントを楽しみに待っています。

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