株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

やさしい古事記講座(53) 神々の誕生10, 鳥之石楠船、火之カグツチ神、イザナミの恋

2007-12-11 00:11:20 | 古代史、卑弥呼、神輿太鼓、倭人伝

  天鳥船は通説で、空や海上を飛ぶ船とされています。学者の解説は、これも想像上の船になりますが、宇摩説で解くと、縄文遺跡などで出土する、楠を刳り抜いた普通に海に浮かぶ丸太船になります。

 宇摩説はこのように、「古事記」を現実的に解いています。だから、古代社会が明確になるのです。今回のカグツチの神の解き方を読めば、如何に、古事記に忠実であり、しかも、どのように解いて古代社会の一端が見えるかも判ります。

 古事記は日本最古の歴史書です。空想や、創作といった文学小説のままに放置されるべきものではありません。出来るだけ、科学の光を当てて、古代の日本人が、どのような思想で、どんな国を作ったか、古事記から知っておくことだが重要である。

 また、基礎認識がバラバラになった現在の日本人は、烏合の衆となっていて、国として大変危険な崩壊を招く方向に進んでいる。日本人の共通認識を、皆で神話の世界、卑弥呼の社会から、学びなおす時期に来ています。

 つまり、古事記の現代解釈、宇摩説に因って、日本は出発点からの共通認識を持って再び、礼節の国、和の国、武士の国に戻れるのです。この日本文化を共通認識とした時、本当の平和運動が出来るし、世界のリーダーとなれるのだ。


 宇摩説に触れて、なるほどと思われれば、この説を知らせて欲しい。出来る限り早く、日本人の基礎認識となれば、それだけ早く、社会混乱が収まると思うからだ。そして、日本文化では、入門が一歩でも早ければ、年齢に無関係で先輩となる。

 早く知った人が、宇摩説において、先輩なのです。まだまだ、全ての人が知らないといえる宇摩説の状況だから、今、宇摩説に縁のあった人は、宇摩説を続ける限り、大先輩の位置にある事を忘れないで欲しい。


 さて、今日の部分は、先に学者の現在の解釈を書いておいた。宇摩説ではどうなるか、どのような現実の古代が出てくるのか、、、。それでは、始めよう。


 大宜都比売(おおげつひめ)は、先の国生みの阿波の神に出てきたから、是で、二度目の登場だ。この神はもう一度出てくるので、今は中間となり、解説は省く事にする。「近畿出身の食物の神で徳島の長官」と、記憶しておけば良いだろう。


 なお、昨日のブログにも、多くのコメントを頂いた。原文を読んで、疑問や、思考を書いた内容は、私に、色々な刺激となって、大いに助かっている。お陰で、気付かなかった方面の問題や、解明が生まれている。

 このブログで紹介すべきだが、長くなりすぎるので、取り上げてないが、ぜひ、コメントも再訪問の時に読まれることをお勧めする。また、思い付くあれこれを、コメントすることも、大歓迎。古代知識は気にせず、思うままに書いてください。


 今日は、高天原と国々を往来した船の神から、食物の神、金属の神(弥生時代)、鉱山、土器、水路などの神が任命された話である。そして、イザナギの、火傷や、死亡ではない、一大事が起こります。


  古事記原文

 次生神名、鳥之石楠船神、亦名、言、天鳥船。

 次生、大宜都比売神。

  次、生、火之夜芸速男神、
   亦名、言、火之(カガ)毘古神。
   亦名、言、火之迦具土神。

 因生此子、美蕃登、見炙而、病臥在。

 多具理邇、生神名、金山毘古神、次、金山毘売神。
 次、於、屎成神名、波邇夜須毘古神、次、波邇夜須毘売神。
 次、於、尿成神名、彌都波能売神。
 次、和久産巣日神。此神之子、言、豊受気毘売神。

故、伊邪那美神者、因生火神、遂に神、避坐也。


  宇摩説の解明

 鳥之石楠船(とりのいわくすふね)神は、高天原と国々を往来して、情報を伝える役目を持った人が、「トリ」と呼ばれていた事を、何度か書いて来た。この往来に携わる船の神という事になる。

 またの名、「天鳥船」は、天からの情報や、記念碑のようなものまで、贈られてきたものだろう。これは、後の権力者による高天原隠しで、各地で名前が変わっているが、祭に担がれる船が多い事でも、この船の実在が証明されよう

 ここで、先走りして抄録すると、天照大神の首飾りの名、「御倉板挙神」に示される、弥生時代の穀倉(後の宮)には、卑弥呼の元にいた、(生徒)、1千人の一人が卒業後に各地に常駐して、織物と稲作指導をした。近くに連絡員のトリさんが居た。

 この鳥さんの目印が、鳥居であった。なお、最初の内は、穀倉の上に、「鳥の模型」を置いて、目印にしたことが、弥生時代の土器、銅鐸、銅鏡などの絵画から判る。これで、また弥生文化(絵画)の一つ屋上の鳥が、宇摩説で初めて解明された。

 このように、空を飛ぶ船の話(空想、創作)ではない。古代社会にあって、船が交流の全てであった。この来訪を喜び祭にしたものがある。史実と見れば、また、各地の祭に担ぐ船みこしの起源が判明するのである


 火之迦具土神(ほのかぐつち)は、三つのよく似た名前が残されている。良く見ると、最初が、「速男」で、「毘古」となり、最後は、「土(槌・椎)」になっている。明らかに、優秀なので出世して名が変ったものだ。

 このような、細かい出世を記録にしたものは余り無い。実は、ここに、一つの謎を解くヒントを残したのである。また、古代は実力主義の社会だったと言う宇摩説の補足の一つでもある。


 昨日、宇摩説の解明は、本当に生み出すのでないから、「ミホト」が焼けて病になることは無い。「生む」とは、任命だと書いておいた。イザナミは、多忙なイザナギの代理として、カグツチの任命式に出たのであろう。

 ここで、イザナミは筋骨隆々の、カグツチをみて、惚れてしまったのだ。「ミホトを炙(あぶ)る」とあるし、その前に、「見」の字があるが、通説では飛ばした解釈になっている。この「見」を加えると、「見て、ミホトを炙(あぶ)る」となり、一目惚れだ。

 なお、この後の金属神が、「石を裂く・根を裂く・石の筒の男」と、言うのだから、カグツチが筋骨隆々の男であったことは間違いないだろう。しかも、火力の強い仕事場だから、裸に近い姿で居たと思われる。

 仕事中に訪問していたら、火力の関係で、イザナミは数時間、時には数日も、カグツチの仕事を見る嵌めになったことすら推定できる。とにかく、イザナミは、カグツチを見て、「みほと」が炙られたのである。

 多忙なイザナギは、行く先々で、これまた、多忙な夜を過ごしていた事は、後の神話を読めば明かだ。だから、本妻は、暇だったものと思われる。イザナミは、しばらく、恋煩いで、寝込んだ後、決心して、イザナギの元から、避(さ)ったのである。

 イザナミは、カグツチの所へ行ったのだ。

 古代は、「性」に大らかだったから、特別な出来事ではなかった。今の社会も、個人主義が蔓延して、「性」は、夫婦以外に広がっている。大事にしないと、妻の浮気や駆け落ちに見舞われることになろう。

 今日はこのくらいにしておこう。この宇摩説の解釈が、後の記述に矛盾が無いかなど、明日は見逃せないブログになろう。

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