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広島食い道楽雑記
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百三皿目 読書『イカの心を探る』(らしさ、とは何か)

2011-10-15 | 読書
百三皿目 読書『イカの心を探る』(らしさ、とは何か)


先日、東京に出張に行きましてね。
その時の打ち合わせがたまたま南青山だったんですよ。

それで、ブログとかに南青山なうとか言って
写真付きで掲載しようと思ってカメラ構えたんですが、その時にフト
南青山らしい景色ってどこ?

って、思ってしまったんです。

その時にいた場所で360°ターンを決めてみたんですが、日本全国どこにでも
ありそうな交差点でして・・

そこからしばらく歩き回ってみたんですが、南青山らしい景色がついに発見できず、
ここが南青山って事を証明できるものは道路標識ぐらいしかないんですよ・・

たとえば、渋谷だったら、スクランブル交差点・109・センター街など
そこを押えておけば場所がたちどころにわかる場所って都内には沢山あるんだと思うんですが、
南青山にはそんな場所は皆無・・

ホントに南青山ってオサレな場所なの!?

と、いうグレーの疑惑だけが残った街でした。

南青山らしさって何!?


さて、そんなわたくしが今回読んだ本がこちら!


イカの心を探る

この本、そーとーに興味深い内容です。
しかし、もし皆様が書店に行かれた時はためしにこの本を探してみて下さい。

おそらく皆さんが普段立ち入らないコーナーにあり、
実際手にとっても結構分厚くかつ思ってる以上に堅苦しそうな本でヒカれる事は間違いなし!
しかし、そこを勇気を持って読みすすめれば内容は興味深いですよー。

イカには知性があるという事を証明する為の実験を紹介しているんですが、
読んでみてびっくりしました。

イカの脳のサイズは相対的には魚類や爬虫類よりも大きく、
無脊椎動物の中では最大のサイズで鳥類や哺乳類に
肉薄しているらしい。

著者はこれらの脳を発達させた要因は、イカのもつ社会性ということにほかならないとし、
そのなかでもイカが自己認識しているかどうかの調査に乗りだします。
その調査方法が非常に興味深い。

その方法とは、鏡像自己認識とよばれる手法で
イカ自身に鏡を見せるという、実にシンプルなな手法なのです。

イカたちは、鏡を前にすると、10本の腕をすぼめ、
とても優しい感じでかわるがわる鏡面をさわりにきたそう。
それは、緊迫した威嚇行動とも、同じく腕を用いる捕食行動とも明らかに違うものであったという。
この自己認識能力は、霊長類の中でもヒトとチンパンジ―とオランウータンの三種のみとされていて、
近年ではイルカにもその能力が見られることが分かっているが、
同じ類人猿のゴリラでもその種の能力は保持していないらしい。

これは相当レベルの高い認知能力がなければ出来ない事だし、
イカは学習能力が高く、短期記憶なかりでなく長期記憶もあるという実験結果にも
かなり驚きました。

イカに知性があるとはまったく考えもしなかったわたしに新しいイカらしさ
教えてくれた本書。
実験の詳細が記述してあるところなどは文系の私には難解な部分もありましたが
興味のある方は一度読んでみてください。

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