行くならどっち?『旨い店』と『美味い店』

広島食い道楽雑記
食も出会いじゃけぇ、出会った限りは知らんとね!
『食』って人を良くするって書くんよ

三十四皿目 東京出張メシ(念願の築地で朝メシ後編)

2008-08-09 | 旅めし
三十四皿目 東京出張メシ(念願の築地で朝メシ後編)

もう4時です。ねむー。
寝不足ですから口の中も粘っこくて、とても今からお鮨を食べようと
いう気にはなりませんが、せっかくの機会だからとシャワーを浴び
強引に目を覚ましてから出発です。


築地場外市場に到着しました。
ここまでわずか3分。
やっぱりここに泊まって良かったなぁ。

いよいよ、市場の中に入ります。
さすがにうろちょろしてたら怒られそうな雰囲気満載です。
道路も、車・ターレ(電動車)・自転車に大八車までが行き交い
観光客だからといって(だからこそ)邪魔にならないよう注意して歩きましょう。

さて、いよいよお目当てのお店に到着です。
5時にホテルを出発して、ゆっくり歩いてきて5時10分です。

ええええええええ!?

すでに満席

このお店は? 5時から
今の時間は? 5時10分

満席?
まだ夢を見ているんでしょうか。
だれかウソと言って。

どうやらウソではないようです。
写真には男性一人が写っていますが、他に外国人二人組が待っていて
わたしは4番目に並びました。

【寿司大(すしだい)】

住所 : 東京都中央区築地5-2-1 築地市場内 6号館 
電話 : 03-3547-6797
営業時間 : 5:00~14:00
定休日 : 日・祝・休市日

5時に開店して満席になったという事は今から一時間程度待つ計算です。
場内のお寿司屋さんは大抵3~4貫ずつとか全部まとめて握って
出していただけるお店が多いのですが、
このお店はお客さんのペースに合わせて一貫ずつ握っていただけるのが特徴です。

だからこそ行列の進むペースも異様に遅いので、
近所の大和寿司の方が行列は長いのですが、
この寿司大の方が並ぶ時間が断然長く、
並ぶのにはかなりの忍耐と覚悟が必要です。
うー、辛い・・

わたしの前に並んでいた外国人二人組は待ちきれなかったのか
行列の出来ていない他の鮨屋に入っていきました。

これで順番が繰り上がりました。
日本人の我慢強さを学ぶが良い。

わたしの後にもぞくぞくとお客さんが並ばれます。
わたしの後ろには4人連れの方が並ばれたのですが、
どうやら会話を聞く限り日本人ではないようです。

待っているだけで暇もあるので会話に耳をすましていると
どうも韓国語のようです。
お母さんらしき人に娘さん2人。それに娘さんの彼氏と思われる人で4人。
時折、韓国語も出てくるけどほとんどの会話が英語でしゃべっておられる。

すげー。なにものなんだろ。
と、思いながら待っていると後ろからなにやら声がします。

・・シマース。

ん?

オネガイシマース

何を言ってるんでしょ。

好奇心には勝てず聞いてみました。
何してるんですか?
『◎*▼×○*△』

外国の方って事を忘れてた!

英語も韓国語も分からないので途方にくれていると、娘さんの一人が
ガイドブックを差し出して見せてくれました。
英語で書いてあるので何が書いてあるのかわかりませんが、単語を抜き出してみます。

『日本』『お店』『マナー』『入る』『言う』etc

『日本のお店に入るときはマナーとして一礼をし、
お願いしますと言いましょう』


なんだ!?このガイドブック!?

このこの方達は入店時の練習をされていたんですね。
そんな事言わなくていいんですよー。普通に入ればいいんですよー。 

すみません。わたしにはそれを伝える語学力がありません 

そんな事を考えていると、お店の方が出てこられて
次の一名様とお次の四名様お待たせしました。店内へどうぞ。

やっと、店内に入れます。
店内に入ると、職人さん達が威勢よく迎えてくれました。
いらっしゃいませ!
長い時間お待たせして申し訳ありませんでした!
こちらへお座りください!
この威勢の良さと愛想の良さで一時間待ってた疲労感は吹き飛びました。
これは味にも期待が出来そう
えっと、何をお願いしようかな。
その時です、後ろの方から・・

・・シマース。

ん?

オネガイシマース!

言っちゃったかー!
身振り手振りででも、止めた方が良かったかな。
しかし、同じような事を言われる外国人さんは多いのか、
職人さん達はいたって普通に接客されています。

さて、わたしですが『旬魚おまかせセット3,670円』
いただきます。
仕事のある平日の朝から食べるにはどう考えてもありえない値段ではありますが、
滅多に来れない、ということでこちらをいただきました。


まず最初に出てきたのが「大トロ」です。
朝一からトロなんて本当に贅沢ですね(^^
旨しっ!

「まこがれい」
塩で味付けをされていてそのままいただきます。
塩でかれいの甘みが強調されて旨しっ!

「金目鯛昆布〆」
これ、メチャクチャ旨しっ!
これが旨かった!
脂のよく乗った濃厚な味わいにさっぱりとした上品な昆布が
この金目鯛本来の旨みを何倍も増強させてくれました!

「ほっき貝」
握る前にパチンとやって握っていただいたので酢飯の上で踊っています。
旨しっ!

「さわら」
ポン酢でいただきました。東京で生のさわらが食べられるなんて
嬉し!

「うに」
濃厚で旨し!

「づけマグロ」
よく醤油が染み込んでいて旨しっ!だなぁ

「玉子焼き」
焼きたてでホクホクです。甘しっ!
※実はこの後、築地場外市場にある(テリー伊藤)のお兄さんがやっている
玉子焼き屋さんに行くつもりでしたが、この玉子焼きで満足してしまって
行くのを忘れていました。

「しろえび」
本日のは富山県産らしいんですが、わたしは初めて食べました。
とても小さなえびだそうで、この一貫に13匹使っているそう。
贅沢ですね。ねっとり甘くて旨しっ!

「巻物」
鉄火とタラコ胡瓜です。旨しっ!

「アジ」
本日は瀬戸内海産だそう。
瀬戸内海産と聞くだけでなぜか誇らしい気分になります。
アジの味はもちろん旨しっ!

「あなご」
ふわふわで甘く、広島で食べるあなごとはまるで別物です。
わたしは慣れていない為、口にいれてからビックリしてしまいました。
これは甘しっ!

これで一通り終わったのですが、このお店には最後にお楽しみがあります。
コースの最後はこのメニューの中から好きなものをもう一貫選べます!
コースの中で出てきたものをもう一度食べるも良し、
メニューやケースの中から選ぶも良し、迷いまくります。
ちなみにケースの中の見える範囲には、新サンマ・中トロなどが
見えていました。
職人さんの焦らなくてもいいですから、ゆっくり選んで下さいね。
お言葉に甘え5分くらいお茶を飲みながら悩んでしまいました。

で、結果わたしがえらんだのは「金目鯛昆布〆」でした。
これメチャクチャ美味しかったもんなぁ。
広島では食べられないような気がするし。

大大大満足の「旬魚おまかせセット」は3670円と内容を考えれば、
信じられないほどお得です!
このお店は味もさることながら、職人さん方の素晴らしい気使いで
人気なんだろうと思います。
今回わたしは一人で訪れましたが、食べている最中は常に気を使ってくださり
今日はお仕事で?
とか
今日はどちらから?
とか
わたしは行った事がないんですが、聞くところによると広島のお鮨は
シャリが東京よりも少し大きいと聞いた事があるんですが、
シャリの大きさも変えられますからおっしゃって下さいね

とか、決して社交辞令的ではない会話をしてくださり気持ちよく食事が
出来ました
今回は一時間ほど並んで食べましたが、お店を出る時は満面の笑みで
並んだことなんかきれいサッパリ忘れてお店を後にしました

職人さんが最後に言ってくれた、
お仕事頑張って!いってらっしゃい!
と威勢良くお見送りくださって大感激!


お店を出るとこの行列!
まだ朝の7時前ですよ。しかも平日の・・
わたしは早く到着して心から良かったと思いました。
ただ、これだけ並んで食べたとしても食べ終わる頃には皆満面の笑顔に
なっていることでしょう。
本当に素晴らしいお店でした。
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2 コメント

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Unknown (ARAKI☆)
2008-08-10 23:30:06
凄い行列ですね!
開店と同時に満席になるってことは、開店前から列ぶんですね!
みんな、何時から列んでたんでしょうね。

韓国の方の『お願いしまーす』は、礼儀があっていいですね。
きっと、ガイドブックを作られた方が礼儀正しいんでしょうねー(笑)

金目鯛の昆布〆はおかわりしちゃうくらい美味しかったんですね♪
いーなぁ。。。
お店の方の気持ちのこもったおもてなしも嬉しいですね!
お鮨だけでなく、心から満足できたみたいで良かったですね♪
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ARAKI☆さんへ (かっしー)
2008-08-12 12:40:40
すごい行列に一度はひるみましたが、せっかくの
機会なので突入しました(笑)

しかし、ホントに変わったガイドブックでしたよ。
でも、私たちが海外に行く際に持っていくガイドブックも現地の方からみたら変わったものがあるかもしれませんよ!
金目鯛の昆布〆・・
今、思い出してもヨダレが出そうです!
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