行くならどっち?『旨い店』と『美味い店』

広島食い道楽雑記
食も出会いじゃけぇ、出会った限りは知らんとね!
『食』って人を良くするって書くんよ

四十一皿目 貴重!?いや微妙・・

2008-10-26 | 食雑記
四十一皿目 貴重!?いや微妙・・

わたしの休日はほぼ読書に費やされます。
その為、書店に出かけることも多く、最近は中古本書店にも
頻繁に出向きます。

いや、むしろ最近の休日は某中古本書店チェーン巡りに費やされます。

新品の本を購入する際には出来るだけ大きな書店に行きますが、
こと中古本に限っては店舗の大小には関係なく珍しい本や古い本が
見つかったりする事があるのでとにかくこまめに足を運ぶように
しています。

先週も大手町にある某大手中古本書店に行ってきました。
そこである本を見つけました。

山本 益博
『エル・ブリ 想像もつかない味 』


山本氏をご存知ない方の為に『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋しておきます。


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山本 益博(やまもと ますひろ、1948年4月11日 - )は、
北海道出身(出生地は東京都)の料理評論家である。
マスヒロジャパン代表取締役社長。北海道札幌東高等学校を経て、
早稲田大学夜間部卒業。
2001年、フランス政府より農事功労勲章シュヴァリエを授与された。

料理を作る研究家ではなく、あくまで料理評論家として、
著述業を中心に、食に関する活動を展開している。
歯に衣着せぬ意見を述べることから、
一時期、ビートたけしや野坂昭如といった著名人を始め、
マスコミからのバッシングにあったこともある。
また、坂井宏行といった日本のヌーベル・キュイジーヌの料理人への評価を低く見ているため、
両者の仲は悪く、「料理の鉄人」において、山本の推薦する挑戦者が挑むこともあった
(しかし、坂井は勝ち越している)。

しかし、山本の活動により、食に対する見識が広まったことも事実である。
それに、料理に対し、「仕事」という表現を使ったのは彼が最初である。[要出典]

2008年版ミシュランガイドで三ツ星を獲得した寿司店「すきや橋 次郎」を世界最高の寿司と賞賛しているが、
すきや橋次郎を快く思わない(値段の高さ、店の雰囲気などが一因と思われる)人々からは
単なるすきや橋次郎の回し者と批判されている。
あわせて、ミシュラン東京版の出版に際し複数のメディアからミシュランとの癒着があるのではないかとの疑念が呈されており、
中でも幻冬舎刊「ゲーテ」2008年4月号においては猛烈な批判を浴びている。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

まぁ、なんというか見方や立ち位置によって評価の異なる人物ではありますが、
わたしは山本氏の言葉の中で感銘を受けたものがあります。

『美味しいものが食べたいと思ったら、店の人達と仲良くなるのが一番。
これはレストランでも和食の店でも変わりがない。
つまり、常連になることだ。あちこちの店をひたすら食べ歩く人は、
永久にその店の最上の料理に出会うことはないといってもよい』

感銘をうけたといえば大げさかも知れませんが、これはかなり
実感に近い意見だと思います。

そんな人物なのです、わたしはこの方の著書もだいたい読んでいるつもり
でしたが、このタイトルは知りませんでした。

しかも、この本が350円
やはり中古本書店巡りはやめられません。

そして、無事購入して電車で帰路に着きましたが、車中でヒマを持て余し
包みをあけて読み始める事にしました。
さてと・・

!?

なんとこの本、山本氏のサインがしてあります!


サイン本でした。
しかも、買われた方のフルネーム入り・・・
持ち主の方もよく売りに出したなぁ(心の声)

うーん、これって嬉しいのか?
うーん、微妙!
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四十皿目 言うならどっち?『嘘』と『方便』

2008-10-15 | 食雑記
四十皿目 言うならどっち?『嘘』と『方便』


(うそ、英:Lie(ライ))、わざと事実に反することを言うこと。
嘘は困難な課題をもっとも安易に解決する非合理的・非理性的方法である
ということが出来る。

方便、「目的実現のための仮の、便宜的な手段」という意味で使われることもある。
物事を円滑に運ぶ手段としては、ときには使った方がよいこともあるということ。
本来は仏教の言葉で、衆生を仏の道に導くためには、ときには譬(たと)えや
嘘も必要であるの意から出た。


さて、先日、仙台に出張に行ってきました。

日帰りで!

恨まなければいけないのは経営者でしょうか?自分自身なんでしょうか?

それはさておき、行ってきたんです!仙台!

日帰りで!(←しつこい)

人間やる気さえあれば、日帰りで広島⇔仙台の往復可能なんですね。
今回はじめて知りました。

昼前に到着して早速、取引先へ挨拶に行きました。
先方の担当者の方が、
おおー!わざわざ来てくれたんだから美味しい昼飯をご馳走してあげよう!
と、言ってくださりその方行きつけのお店にご一緒する事に。


滅多に来られない仙台で美味しいものが食べられるのなら大歓迎です!
お邪魔すると、小料理屋風というか割烹風というかなかなかの店構えです。

しめしめ、これは美味しいものが食べられそうだ(心の声)

さて、店内に入ると座敷に陣取り、さぁ!何を注文しようかな!と
張り切っていると、連れてきてくださった方が一言・・

『大将にはもう電話でお願いしてあるから』

ほほぅ。さらに期待が高まりますなぁ!
仙台といえば、牛タンだけにとどまらず、
三陸の豊かな海で獲れる活きのいい魚達!
さてさて何が出てくるのかな~♪

そこへ!
ドドーン!と出てきたのが
サンマの刺身!

うーん!なかなか美味しそうなサンマ
そういえばサンマの漁獲量は東北と北海道で全漁獲高の7割近いと
なにかで読んだ気がします。
早速いただきまーす!

と、そこへ大将と取引先の方がそろって私の前にこられて見つめられます。

なにか?

大将・取引先の方『かっしー君にこの魚なにかわかるかな~?』とニヤニヤ笑い。
え?と言いながらもわたしの営業マンとしてのアンテナが何かをキャッチしました。

そこでとりあえずこう答えました。
『この魚ですか?なんだろう?食べたらわかるかもしれませんが』

二人『これはねー、実はサンマなんだよ!』(満面の笑み)

はぁ。

二人『広島ではサンマの刺身なんて
食べたことないだろ!

これこそ東北の秋の味だよ!
ワッハッハー!


・・
・・・
・・・・
えーっと・・わたしはなんて答えればいいんでしょうか?

広島でもスーパーに行けば普通にある?
回転寿司でも普通にまわってる?
いやいや。
わたしは、営業マンとしても、一人の人間としてもお世話になっている人、
しかも善意でやっていただいている事を否定したくありません。

そこで返答としてはこうなります。

『えっ!?これサンマの刺身ですか!初めてッス!』

許してもらえますよね。ここで冒頭の『嘘』と『方便』を思い出して下さい。
これは『方便』て事になりますよね!?そういう事でいいですよね!?皆さん!?
と、いう事でこの路線で行く腹を決めました。よし。

二人『そうだろ!そうだろ!これは東北でしか食べられないからな!』(満面の笑み)

以下は、この後のわたしの激闘の語録です。

『そうですね!今日こんなの食べられて感激ッス!』(方便)
『サンマって焼いたやつしか食べたことないッス!』(嘘)
『サンマの刺身って美味いッス!』(事実)
『アジや鯖の刺身より美味いッス!』(方便?)
『帰ったら会社のみんなに自慢出来るッス!』(嘘?)

もうなにがなにやら・・
自分自身の中で『嘘』と『方便』がごちゃ混ぜでわかならくなってます。

後日、仙台出身で現在広島在住の方に話を聞いてみると、仙台ですら20年前には
「サンマの刺身を食べるなら石巻方面に行って食べなさい」と言われていたそうです。
ふぅ、しかし流通の進歩って凄いですねぇ。
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