行くならどっち?『旨い店』と『美味い店』

広島食い道楽雑記
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百二十皿目 ほんとに魚はかわいそう

2013-08-11 | 食雑記
百二十皿目 ほんとに魚はかわいそう

先日、食事に連れていっていただいた時に感じた事です。

わたしね、生け簀があるお店ってイマイチ苦手なんですよ。
だって、食べてる魚が目の前を泳いでいて食欲わきます?
新鮮さのアピールだとは思うんですが、捌きたての魚が美味いともかぎりませんしね。

それに牧場で牛や羊を眺めながらステーキやジンギスカンって
ないじゃないですか。
『じゃ、シェフ、あの顔にハート型の斑点がある牛をお願い』

『はい、かしまりました。あの牛はイキがいいですからオススメですよ』

みたいな会話ってまずないじゃないですか。


こんな時、わたしが思い出す詩があります。
金子みすずの『お魚』

 お魚
    金子みすず

海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、
牛は牧場でかわれている、
こいもお池でふをもらう。

けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうしてわたしに食べられる。
ほんとに魚はかわいそう。


金子みすずさんの詩の中で一番好きな詩です。
と、いうよりこれくらいしか知らないんですけどね。


なんでこんな事を言うかというと、最近立て続けに生け簀料理のお店に
連れて行ってもらう機会がありまして、改めて苦手な事がわかったからなのです。


このお店は恋の料理、もとい鯉料理の有名店なんだそうですが、鯉を眺めながら鯉を食べるのに
若干の抵抗を感じたので鯉料理の有名店なのに鰻をいただきました。
鰻も美味しかったですけどね。

その次の日、
違うお客さんから生け簀料理の有名店に連れて行ってもらいました。

生け簀料理流行ってるの?
超大行列でしたよ。

しかも、韓国・中国からの観光客も多数。

生け簀からあげたばかりの魚を板さんがすぐさばいてくれるので新鮮そのもの。

外国からの観光客の人たちはそのパフォーマンスに大喜びのもよう。

出される料理の品数も多く、豪勢な料理でしたが・・

生け簀のせいで漁港臭がスゴいんすよー

いえ、わたしは漁港や市場のあの独特な匂いが苦手なわけではありません、
むしろ好んですらいますが、この場合の『漁港臭が苦手』というのは
食事の時の匂いとして適当ではないと思うんですが、皆さんは平気なんでしょうか。

店内はこんな状況です。

皆さん、美味しそうに食べてる。


そんな中、一人で楽しめていないわたし。。

ほんとにわたしはかわいそう


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