行くならどっち?『旨い店』と『美味い店』

広島食い道楽雑記
食も出会いじゃけぇ、出会った限りは知らんとね!
『食』って人を良くするって書くんよ

六十八皿目 瞬発力

2009-12-19 | 旅めし
六十八皿目 瞬発力

瞬発力ってあるじゃないですか。
体育の時間に計測する方じゃなくて、行動の瞬発力。

例えば、
電車で人に席を譲る速さとか。
(めったにないけど)火事の時に家に取り残された赤ちゃんを救うべく
水をかぶって家に飛び込んで行くこととか。

そんな瞬発力がわたしにはありません(T^T)

何かにつけ考えてしまい、行動の瞬発力がありません。

横断歩道を渡れないお婆ちゃんを見かけても、
どこかわたしから見えないところにご家族の方がいるんでは・・?
とか、考えて手を貸すまでに時間がかかっちゃうのです。
あぁ、情けない



今週、出張で大阪に行ってきたんですが、
10時からの打ち合わせが終わって取引先を出るともうお昼時、
実は心斎橋付近で行ってみたいと思っていたお店があったんですが、
その取引先から心斎橋は遠く、また次の打ち合わせ先もこの近くの為、
あまり遠くまで行くわけにもいきませんので、このあたりで見つけないと。

それでさっきから歩いていますが、このあたりは工場地帯らしく
お店屋さんどころかコンビニすらないです。

ヤバイ・・今日は昼食抜きか・・・


そんな時です!一軒のお店を発見!

やっと食べられる・・・



でも、店名に警戒しすぎて結局入る事が出来ませんでした(´ε`;)















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六十七皿目 読書『惜春』

2009-12-16 | 読書
六十七皿目 読書『惜春』

突然ですが皆さんは雄琴って知っていますか?
実はわたくし、知らなかったんですよ。
しかも、つい数年前まで。

数年前、所用で比叡山に行く用事がありまして、電車で行ったんです。
比叡山に登るための最寄の駅は比叡山坂本駅。
そこで下車してバスを待っていると、ぞくぞくと高級車が駅のロータリーに
入ってくるではないですか。
そして、駅から下りてきた殿方を乗せてどこかに行くんですよ。
その不思議な光景に驚いたわたしは同行者に尋ねました。

『あれはなんなんだろ?』

そしたら同行者が、
『あぁ、あれは雄琴から客を迎えに来ているんだよ』

『客?』

『そう、客。雄琴に遊びにきたんだろ』

その時、わたしはホントに知らなかったのでこう言いました。

『遊ぶ?   何して?』

あの頃、ぼくは若かった~♪
でも、ホンノ数年前のお話。




今回の読書はこの本。

う~む、切ない・・切ないぞ。
やるせないと言った方がいいかも。
舞台は前述の雄琴

この本を一言で表わすなら
『清清しいまでの無常感』
人間って、男って、女ってなんだろ。

この本、何も事件は起こりません。
登場人物が誰か死ぬわけでもありません。
むしろ軽いサクセスストーリですらある。
しかし、読み終わった後の刹那感。

はー、人間ってなんだろう・・男と女ってなんだろうとため息がでます。

タイトルの『惜春』を辞書で調べてみました。
行く春を惜しむこと。また、過ぎ行く青春を惜しむこと。

素晴らしくピッタリのタイトルだって事に今気付きました。
このため息の感じ・・悪くないですよ!

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六十六皿目 食文化と現実の狭間で

2009-12-14 | 食雑記
六十六皿目 食文化と現実の狭間で

最近、テレビを見ていると沖縄普天間基地移設問題が多く取り上げられています。

沖縄と米軍基地問題は単純に片付けられないほど複雑化しています。
沖縄に押し付けられた広大な基地とそれに伴う騒音問題や風紀問題。
出て行って欲しいと願いながらしかし、膨大なる雇用を生み出している基地。

そこには広島に住んでいるわたし達では想像も出来ない現実があると思います。

普天間基地問題もそんな一つでいろいろな解決策が今も考えられているとは
思いますが、今現在候補地になっているのが名護市辺野古沖

この辺野古がある名護市には大浦湾という湾があり、
ここには海の哺乳類ジュゴンが生息していることで知られています。
沖縄のジュゴンは、世界でも一番北に棲んでいる希少な個体群です。
しかし、その数50数頭と言われておりまさに絶滅寸前の状況です。
またここには大規模なアオサンゴ群集が2007年に発見されています。
辺野古沖に基地が建設される場合、海上に突き出す形で滑走路が作られる計画であり、
海が埋め立てられようとしています。
しかしここ辺野古沖はジュゴンたちの食料であるアマモの藻場(もば)として知られており
ジュゴンは極端な偏食であるため、餌場であるアマモの藻場がなくなれば、
その地域では絶滅する。


辺野古沖だけは止めてくれ!



そんな事をニュースで見聞きしながら、わたしにある考えが浮かびました。
日本がアメリカの広告代理店と契約し、アメリカ全土で
『ジュゴンとサンゴを守れ!』
というキャンペーンを展開したらどうだろうか。

御存知の方も多いでしょうけど、アメリカで広告代理店がおこなうキャンペーンは
絶大な力を持っています。

グリーンニューディール政策を掲げるオバマ政権だったら環境問題でせめれば
すぐ辺野古案を取り消してくれそうなもんだけどなぁ。
過去を振り返れば、イラクがクウェートに侵攻した湾岸戦争の時、
攻められた側であるクウェート政府が一番に行ったのは
アメリカの複数の広告代理店と契約し、イラクは悪だ!というキャンペーンでした。
あの連日テレビで放送された『油まみれの鳥』を覚えてらっしゃる方も
多いのではないでしょうか。
あの映像で世界中がサダム・フセインを「狂気の極悪人」として認識しました

しかし、あれはイラクが放出した油ではなく、実は当のアメリカ軍が爆撃した
施設から流出した油だったってこと知っていますか?
しかし、あの映像(演出)でアメリカ世論は一気に『悪者はイラクだ』に傾きました。

あれこそがメディアの力です。
それを普天間問題に利用したいと思っていました。

そんな事を考えながらいろいろ調べていると・・

やめ!
この案、却下!



辺野古がある名護市ではイルカを食べる習慣があるんですね・・


本土では通称ゴンドウクジラと呼ばれている種類だそうですが、
生物学上はイルカの一種みたいです。
だから一般的に私たちが知っているイルカとは種類が少し違うようです。
Wikipediaで調べてみると
「イルカ(海豚)は、哺乳綱クジラ目ハクジラ亜目に属する水生動物のうち、
成体の体長が4m前後以下の比較的小型の種類を呼ぶ通称名である。」

つまりイルカはクジラの一種なのです。
だから、食べる習慣があってもまったく不思議ではありません。

そもそも、地域ごとの食習慣は尊重されるべきです。

でも、その事をアメリカ人が知ったら怒るだろうな・・

いやいや、地域ごとの食習慣は尊重されるべきです。
もうチョット調べてみます。

やめ!やっぱやめ!

沖縄では昔ジュゴンを食べる事もあったんですね・・

1990年頃まで、沖縄全域のジュゴンは絶滅したと考えられていました。
それは戦後の食糧難の時代のダイナマイト漁で乱獲されたのが原因だったようです。

地域の食文化にとやかく言われたくはないですが、
アメリカでキャンペーンを行った後にイルカの話が判明したら
逆効果になりそうです。


ジュゴンを絶滅させそうな原因を作っているのも、人間
絶滅から守ろうとするのも、人間
身勝手なものです。

なればこそ!

守れるものは守りたいと思っています。

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六十五皿目 読書 『ごはんに還る』

2009-12-11 | 読書
六十五皿目 読書 『ごはんに還る』


この本の副題は-世界を食べ尽くした男の結論-
著者の勝見洋一さんって方を不勉強にも存じ上げなかったのですが、
経歴を見てみるとビックリ! あのミシュランの覆面調査員経験者!
凄いです。

で、本の中身はと言うと
著者が世界の美食を食べつくしたどり着いた
至福の食は『ごはん』
あのいつもぼくらが食べている白いご飯なんです。

過去どんなご飯を旨いと思ったか、幼少時代からの
思い出も交えながら紹介。やはり母親の作ってくれた
塩むすびが最高などのコメントが載せられています。

次にご飯の友、漬物と味噌汁の紹介。
いろんな漬物と味噌汁を紹介されていますが、
ご飯とともに漬物が大好物のぼくにはたまらん!

しかしこの本大変面白いのですが、途中から終盤に
かけてになってきます。
著者はゲームといっておられますが、六章から最後まで
ご飯のお供を思いつくまま、あいうえお順に紹介し始めます。
『あ』は秋茄子の素揚げ。
『い』は炒り豆腐。
『う』はうどの胡麻和え。
などなど。
この手法はいかがなものかと思うがこの本は
小説ではなくエッセイだからいいのか。と思ったり。
と、言ってもこれは単に個人の趣向の違いなので
これはこれでいいのかも^^


白いご飯大好きな方におすすめの一冊です。

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六十四皿目 読書『イタリアに行ってコックになる』

2009-12-05 | 読書
六十四皿目 読書『イタリアに行ってコックになる』


本日の読書は『イタリアに行ってコックになる』です。


この本はイタリアに渡ってコックを目指している
若者24人への取材をまとめた形式になってます。
タイトルにはコックに・・となっていますが、
24人の中には、ソムリエ、カメリエーレ、カメリエーラ等を
目指している若者もいます。
(ちなみにカメリエーラ(男性はカメリエーレ)とは、
サーラ(フロア)で客にサービスをする人の事。
英語ではウエイトレス、ウエイター。)

この本を読んでの感想はいろんな人がいる。です。

イタリアに行きたいと希望をを持っていて、それを叶えた人。
気がついたらいつの間にかイタリアにいた人。

くじける人。
くじけない人。

一つの店での修行にこだわる人。
短期間で何店も修行先を替える人。

中には修行中に料理以外に興味を持ってしまい
コックを辞めてしまう人もいます。

もちろん修行半ばで修行を辞める人もいますが。

ただみんなに共通している事はみんなを持っている事。
そして夢を叶える為にイタリアまで行ってしまう行動力
すごいです。

この本の中でへ~、と思った部分は
『イタリアでは料理のコックとは完全に分離した専門職
パスティッチェーレというお菓子を作る人たちがいる。
イタリアでは料理のコックは料理しか作らないが、
日本人コックは専門学校のカリキュラムに組まれている
事が多いため、だいたいがお菓子を作れる。だから
パスティッチェーレがいない場合、イタリアでは゛器用な
日本人コックがそのポジションを与えられる事がよくある』
です。

やっぱ日本人は器用なんだな。
(いいように使われているとも解釈できるが・・)

巻末に『イタリアへの道』というこれから行く人たちへの
(準備するもの・修行先の見つけ方・交渉のしかた)などが
書いてありますが、同時に(覚悟する事)なども書かれて
おり簡単ではないと締めくくられています。

バーチャル・イタリア修行に行きたい方はぜひ。

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