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3つの「ひよっこ」

2017-06-17 07:00:00 | 16期生のブログリレー

「稼プロ」の皆さま

16期生の八木原です。とうとう本日が最後の投稿となりました。

(人生最後の日ではありません。)

 

今日は3匹の子豚ならず、3つの「ひよっこ」話です。私は普段TVをほとんど見ませんが、最近NHKの朝ドラ「ひよっこ」にはまり、毎日欠かさず見ています。主人公が新天地で周囲に気を遣いまくりながらハラハラドキドキの毎日を懸命に生きる姿が、今の私と重なるようで、何となく情けない思いがありながら、すごく共感を覚えています。

 

さて、一つ目の「ひよっこ」話ですが、私は一昨日から2日間、富山県に出張して来ました。ほんの数年前までは5時間以上かかったものが、「北陸新幹線」が出来てからは、たったの2時間余り!隔世の感があります。その富山駅を降りた途端、かつて私が社内起業したフランチャイズの1号店が富山駅前にあった事を思い出し、(なんで忘れていたか!)ご挨拶してきました。今から8年前、フランチャイズ事業など全く経験の無い私が、ほぼ思いつきで起ち上げ、販路開拓をして下さる企業と共同で始めた事業で、当初はまさに手探り状態のままスタートしました。そんな「ひよっこ」の事業を信じ、社員の反対を押し切りながらも決して安くない資金を投じ、加盟して下さったのが富山駅前にある1号店の社長様でした。私は信じて頂いた恩義と、これから先の事業展開の事もあり、しばらくの間、必死の思いでその店に通いました。幸いにして事業は期待以上の成果を収め、それに気を良くして下さった社長様から良い噂を全国の同業者に流して頂いたと聞きました。それが成長の呼び水となったことは確かです。その後、フランチャイズ本部自体は紆余曲折を経て変化しましたが、昨日、店舗をお伺いして感激したのは1号店の売り場が開店時のほぼ倍近くまで広がっていた事です。未知の事業を進める不安と期待が入交じる中で取組んできた仕事が、今なお生き続けている姿を目の当たりにし、何とも言えない自信と感謝の気持ちに包まれました。

 

実は、このフランチャイズ事業と中小企業診断士は私の中では深い繋がりがあります。今から20年近く前の前職でのこと、当時、携わっていた文具・雑貨の小売事業で、コンセプトを再構築する必要性を感じていた頃のことです。これが二つ目の「ひよっこ」の話になります。その仕事を中小企業診断士の先生にお願いしましたが、その時出来上がったプランは実に素晴らしく、作成から何年も経ったフランチャイズ事業起ち上げ時でも、考え方の基礎になっていました。その仕事をして下さった中小企業診断士は「ひよっこ」と言えば大変失礼ですが木暮さんという診断士になってまだ日も浅い先生でした。真摯に取り組んでいただき、出来上がったプランは難しいことを分かりやすく整理し、しかも写真や絵にもひとつひとつこだわりがあり、誰にでも主張が伝わる優れたプランでした。その後も折に触れ、読み返してはブレを正してくれるプリンシプルのような役割を果たしてくれました。その資料は20年経った今でも私の手元に大切に保管しています。そして今、中小企業診断士として独り立ちして当時の先生がどのような思いでプランを作られたのか、少しは理解できるようになりました。その後、いくつかのコンサルタントに仕事をお願いしましたが、資料を大切に保管しているのは、後にも先にも木暮先生とPのつく大手コンサルティングファームから出して頂いた(ちと高額な)プランだけです。私も木暮先生のように、顧客が何年間も捨てられないような実のある資料が作れる診断士になりたいと願っています。

 

そして、三つ目の「ひよっこ」は今の私です。オイオイお前のどこがそんなに可愛いのか!と怒られそうですが、はた迷惑する周囲の方の思いはさておき、コンサルタントとして新しいスタートを切り、どきどきはらはら一喜一憂しながらも刺激的な毎日を過ごしています。慣れ親しんだ仕事を続けていればこうした苦労をすることも無いわけですが、それで本当に気持ちを未来に向けて行くことができるか!そして木暮先生のように何年も生き続ける緊張感のあるアウトプットを残すことができるか!と思います。いい年した「ひよっこ」と皆に揶揄されても、私は挑み続ける人生を歩み続けたいと心ひそかに願っています。

 

「稼プロ」の皆さま、一年間ありがとうございました。

そして、これからも宜しくお願い致します。

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4 コメント

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理想像を持ちたい。 (大石泰弘)
2017-06-17 11:55:19
鳥のひよっこはどう育てようとも親と同じ成鳥になりますが、診断士のひよっこは何の成鳥になるかわかりません。その点、偉大で具体的な理想像をもっていると、戦略的な成長ができそうでいいですね。私は今は持っていないので、理想像探しもしているような気がします。とにかく40歳同志チャレンジを続けましょう。
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成鳥が楽しみ (鴨志田)
2017-06-17 23:28:44
私も、朝ドラの「ひよっこ」にハマっています。・・・というか、独立以来、私の楽しみは、毎日の朝ドラを見ることです。
富山についても、私も10年間にわたり仕事で毎年何回か足を運んだ地です。新幹線が開通して1年で、富山の仕事は終わってしまいました。9年間は、湯沢からはくたかに乗って移動していました。強風ですぐに止まったり、湯沢での乗り継ぎは10分しかなかったり、思い出は沢山あります。
富山のいいお話を有難うございます。

ひよっこという表現、なかなかいいですね。そして、大石さんのコメントがまた、素晴らしい。親と同じ成鳥にならずに、いろいろな可能性を秘めているということですね。私にとって、卒塾する16期生のひよっこ(と言ってよいのでしょうか?)が、どんな成鳥になるのか、楽しみです。

??私も○○歳どうし、仲間に入れてくださいね。
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大石さんコメントありがとうございます (八木原隆)
2017-06-17 23:56:28
我ながら、少し長すぎるブログを読んでもらいありがとうございます。
確かに診断士には他の仕業と違い、様々な成鳥になれる良さがあると
思います。40歳はチト言い過ぎのような気もしますが、この先を考えるとちょうど良いのかも知れません。明日、ジムに行くので身体年齢40歳を目指し
て頑張ります。
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鴨志田塾長コメントありがとうございます (八木原隆)
2017-06-18 00:13:07
長すぎるブログを読んで頂き、ありがとうございます。良き人にはひよっこの気持ちが通じるのではないかと楽観したいところです。着実にキャリアを積み上げ、一つ一つの仕事にゼロベースで立ち向かって行けばスケールの大きい成鳥になれると信じています。鴨志田塾長、私が、私達がどんな成鳥になって行くのか、これからも変わらない暖かな目線で見ていて下さいね。
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