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SDGsの斬新な取り組み

2021-06-21 12:00:00 | 20期生のブログリレー

みなさん、こんにちは!稼プロ20期生の大野徹司です。

 

 近年、大企業のみならず、中小企業でも取り組み事例が増えてきたSDGs。特に最近では、新型コロナウイルス感染症により、目標3「すべての人に健康と福祉を」と目標8「働きがいも経済成長も」への取り組みが増えているそうです。健康や安全を優先すると経済成長がストップするという事態は、目標を両立する難しさを浮き彫りにしました。しかし、これを乗り越える面白いアイデアが登場しています。

 

 さて、いま一度SDGsを簡単に説明します。SDGsとは、日本語では持続可能な開発目標と訳されます。17の目標を2030年までに達成することで、誰も置き去りにしない世界をめざす、世界規模の取り組みです。2017年のダボス会議では、SDGsには12兆ドルの経済価値があるという推計が示されました。これにより、世界中の企業が積極的にSDGsに取り組むようになったといわれています。

 

 その1つである、目標3「すべての人に健康と福祉を」とは、貧困が原因で医療を受けられない人をなくすために掲げられたものです。もともとは、発展途上国向けの目標といわれていましたが、新型コロナウイルス感染症により、先進国でも重要な課題として取り組みが進んでいます。

 

 目標8「働きがいも経済成長も」とは、働きがいのある人間らしい仕事をとおして、持続可能な経済成長をめざすものです。人間らしい仕事には、収入、健康、教育を向上させ、就業機会を平等にすることが重要です。搾取による過重労働は、健康にも影響を与えるため、目標3とも密接に関係します。

 

 目標3と目標8は相反するものではありませんが、2つを両立させるアイデアは、あまりみつけられません。しかし、調べてみると、2つを両立させる斬新なアイデアがありました! 株式会社オリィ研究所が運営する分身ロボットカフェです。分身ロボットカフェとは、ALSのような難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボットを遠隔操作し、サービススタッフとして働く実験的カフェです。「動けないが働きたい」という意欲ある外出困難者たちに、雇用を産み出します。さらに、お客様には、人と直接接触をせずに温かみがある接客を提供できる、というものです。ロボットという機械を介して人同士がつながる、私にはとても斬新なアイデアに思えます。

 

 もちろん、1つのアイデアで、複数の目標を同時に解決する必要はありません。しかし、斬新なアイデアは、ときに多くのものを同時に解決します。今後も、さまざまなアイデアが社会を変えてくれるのでしょう。私たち1人ひとりは、すぐにアイデアを思いつくことは難しいかもしれません。まずは、すばらしいアイデアを体験することから始めてもいいのではないでしょうか?

 

分身ロボットカフェ URL:https://dawn2021.orylab.com/

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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