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正しく怖れる

2024-08-01 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは、事務局メンバーの柴田 純一(23期)です。

みなさん、夏休みはもう取りましたか?わが家は円安で海外旅行は断念し、今年は京都旅行を計画中です。

さて、今回のブログは、自己紹介も兼ねて、私の仕事であるリスクマネジメントに関するお話をしたいと思います。

京都の観光名所の一つである清水寺に関して、「清水の舞台から飛び降りる」という有名なことわざがあります。辞書で意味を調べると、「死んだ気になって思い切ったことする」と書かれています。

みなさんは、清水の舞台の高さってご存じですか?

答えは12メートルです。4階のアパートくらいの高さです。

この数字を聴いてどう思ったでしょうか?私は、意外に低いな、と思いました。

では、実際に飛び降りたらどうなるのでしょうか?

実は江戸時代に、飛び降りると願いが叶う、という言い伝えがあり、234名が飛び降りたという記録が残っているそうです。そのうち亡くなった人数は35名、致死率になおすると15%です。つまり、100人飛び降りれば、85人が生き残れる程度のリスクです。

どうでしょう、言葉の意味が少し変わって聴こえてきませんか?

日本語でリスクは、危険=避けるべきこと、のように捉えられます。

一方で、英語のリスクには「勇気をもって立ち向かうもの」、「向き合うべき課題」のニュアンスも含まれます。例えば、Risk failureは「失敗を承知でやる」と訳します。

英語のRiskは、諸説ありますが、イタリア語の Risicare=岩礁の間を航行する、が語源であり、勇気をもって挑戦する、道を切り開く、というイメージがその由来とも言われています。

企業は、リスクを避けることばかりを考えず、データ集めてリスクの本質を理解し、それをマネジメントしようとする姿勢が大切です。

個人も同じです。自分が不安に感じていることから目をそらさず、実態を把握し、「正しく怖れる」ことで、勇気をもってチャレンジをしていきたいですね。

お読みいただきありがとうございました。

柴田

コメント (6)
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