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外から見るのと実際に中を見るのでは

2024-07-12 12:00:00 | 24期のブログリレー

22期生の塩谷です。

以前、宅建の補習を受けにいった時のことを書きました。参加している受講生の雰囲気が診断士の集まりとは随分違うといった内容でしたが、今回は林業をテーマにしたいと思います。

稼プロ講義の1つに15分スピーチというものがあります。私は「林業における診断士の可能性について」というテーマで話しをしましたが、あれから1年以上経った今でも林業への関心が冷めず、実際に林業を学びたくなり、県が主催する「林業研修」の説明会に参加してきました。ただの説明会の筈でしたが、強烈な経験をしましたので、本日はその時のことを書きたいと思います。

県の研修は、丸5か月間(すべての週末)、林業の経営からチェーンソーを使った実技まで幅広く学べるものです。林業を主業とする企業の視察や希望者はインターンを受けられる制度もあり充実しています。12名の定員をオーバーすれば受講できない可能性もありますが、毎年そこまでの人数は集まっていないようなので、応募すれば結構な確率で受講できるそうです。説明会は週末に行われたのですが道路が混んでおり、自宅から学びの場所まで片道3時間かかりました。「これは結構大変だぞ」などと思っていましたが、授業を行う山の現場を案内されると、大変なのは通学ではないことを知ることとなりました。

山は遠くから見ると青々としていてとてもきれいですが、一歩、中に入ると危険しかないことを改めて知りました。スズメバチやヘビ、イノシシは勿論、熊も出ます。真夏は涼しげに見えますが、実際はそんなことない。真夏の草刈りで多くの若者が辞めていくそうです。また、樹を切る時にミスをすると仲間を大怪我もさせてしまうし、怪我をさせられることもある。

一緒に説明会に参加した方々はそのあたりも良くわかっていて、各種装備をよくご存じです。スズメバチに刺されたときの毒液を絞り出すための器具や自分で薬を刺すための注射なども持っているそうです。あるいは、樹を切るボランティアをしている人は「一緒に活動する人を選んでしまう」とも話していました。

蚊やちょっとした虫が出ても大騒ぎする人間がそのようなところで学べるのか。真夏にクーラーもないところで朝から晩まで働けるのか。疲れ切っているのにそんな遠いところまで行って無事帰ってこられるのか、やはり山は中には入らず遠くから見ているだけで良いのではないかなどなど。どんどん弱気になってきます。

でも、だからこそやる価値があるのかもしれない、そんなに危険な現場を改善する余地はないのだろうか、診断士の目で見た時に何かの役に立てことはないだろうかと今は思っています。受講できることになりましたら、次回のブログは実際の体験記を書きたいと思います。自分でいうのも何ですが、無事全カリキュラムを終了できますように…。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (曽我剛)
2024-07-14 09:46:57
第一次産業は、体験してこそ見えるものがありそうですね。週末をずっと削って挑戦される塩谷さんの行動力に敬服いたします。体験談、楽しみにしております。
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プレゼンテーションからの林業 (たけい)
2024-07-14 00:29:43
15分プレゼンテーションで念入りの準備をしていた林業ですね。「一緒に活動する人を選んでしまう」という一言が印象に残りました。
ぜひ、森林にはいるときはクマよけ鈴をお願いします。続き楽しみにしています。
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Unknown (山口賢哉)
2024-07-13 07:27:08
林業の職場は大自然なので、日々想定外なことも起きそうですね。予測不可能な環境下で、臨機応変かつ柔軟に対応することが求められる中、診断士としてどう向き合い、支援するか、やりがいがありそうですね。次回の体験記も楽しみにしています。
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Unknown (森谷進吉)
2024-07-13 04:59:40
塩谷さん、これからの1年間宜しくお願いいたします。
塩谷さんから稼プロのお話を伺ったのが、入塾のきっかけとなりました。今回のご縁に大変感謝をいたします。
今回のテーマは林業ですが、診断士との結び付きを感じてこなかった業界でした。興味をもった事により近くで見てみようと、研修説明会に参加する行動力を見習いたいです。
また研修受講編のブログを楽しみにしています。
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Unknown ()
2024-07-13 01:27:18
読み出しでは、林業も経験として楽しそうだな、と思いましたが、生半可な気持ちではできないですね。すごく臨場感のあるお話と思ったら、まだ説明会編なのですね。実体験編、楽しみにしています。
「一緒に活動する人を選んでしまう」という言葉に林業の厳しさが集約されていますね。
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Unknown (永岡伸一)
2024-07-12 19:54:10
普段の生活では全く縁のない業界ですね。みえる景色も全く違ったものになりそうですね。身体をはったお仕事、どのように診断士が関われるのか興味がつきません。
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Unknown (今村信哉)
2024-07-12 13:42:40
塩谷さんの行動力、見習いたいです。タイトルに書かれているように、実際に中を見ることが何事においても大切ですね。
また、第一次産業において診断士がどう役に立てるのか。社会に大きなインパクトを与える可能性もありそうですよね。体験記も楽しみです。
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Unknown (柴田純一)
2024-07-12 12:54:52
塩谷さん、国土に森林の割合が大きい日本にとって林業の活性化は様々なポテンシャルがあると感じます。課題は職場環境の改善と効率化でしょうか。デジタル技術の活用余地もありそうです。森林には災害防止やCO2削減などの意義もあるので、持続可能な産業化の未来を切り開きたいですね。
塩谷さんが、林業に感心を持たれたきっかけなども伺って見たいです。
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Unknown (杵渕竜也)
2024-07-12 12:44:34
生半可な姿勢では取り組めないようですね。塩谷さんだからこその目線で見えるレポート楽しみにしています。
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