皆さん、こんにちは。
第24期生の森谷です。今回は2回目のブログ投稿となりますが、農業分野での診断士の活躍の可能性について書いてみたいと思います。
1回目のプログでも自己紹介した通り、私は農家の長男として生まれてきています。父は、稲作、果物(桃・葡萄・林檎)、野菜など手広く営んでいて、子供時代にはよく果物・野菜の収穫などの手伝いをしていました。
子供の頃から身近に父の仕事を見てきた私にとって、農業とは天気・天候に依存している所が大きく、一般的なビジネスの世界でいう「経営」にはあまり馴染まないものだと思ってきましたので、ましてや農業と診断士との関係性など今まで考えたことはありませんでした。
そういった中で、稼プロ!1回目・2回目のキャリアビジョン作成の講義の中で、自分の生い立ちを振り返った事がきっかけで、農業分野において診断士が活躍できることはあるのだろうかと考え始めました。
‘23年秋開催のオータム・フォーラムでもらった東京都中小企業診断士協会のガイドブックを見てみると、アグリビジネス研究会や6次化農業研究会(いずれも東京協会)、アグリビジネス経営支援研究会(マスターコース)(中央支部)が存在しており、各研究会において20人前後の方が活躍をされています。
ネットで調べてみると「農業経営支援センター」という診断士の全国組織が存在しており、約70名の方が農業経営者やその支援機関をサポートしているとのことです。
また、日本政策金融公庫が運営する「農業経営アドバイザー」という資格があり、約5千人を超える方が合格し、農業の経営戦略をアドバイスする専門家として活躍しているようです。この試験は、診断士等の専門職の資格保持が受験条件となります。
さらに、本屋でみつけたのが「東大卒、農家の右腕になる」(著者:佐川友彦氏)です。この方は、診断士ではありませんが、インターンとして参画した梨農園において、経営者の右腕として経営改善を行い、3年目には梨の直販率100%に貢献しています。この本ではその経験談と、その経営改善策を書籍に纏めています。(ネットで見ると、「阿部農園の知恵袋」として300個の農業経営改善ノウハウが掲載されていました)
以上から、天気・天候に左右されるビジネスとはいえ、農業も経営を改善することができること、中小企業に対する経営診断・指導・助言を行うプロである診断士も農業分野で大いに活躍していること、更には自分でもこの資格を使って何か貢献できるかもしれないことが分かりました。
そこで、現在父の事業を継いでいる弟に対して「森谷農園において診断士としてお手伝いできる事はないか」と問いかけをしてみたところ、「今度枝豆もぎ取り機を購入して出荷作業の効率化を図りたいので、機械の選定や購入後の経理処理について相談に乗ってほしい」とのこと。二つ返事で、枝豆もぎ取り機の購入に係る支援を行う事になりました。
診断士としての初めての仕事になりますので、稼プロ!で学んだ三意の気持ちを大事にして取り組んでみたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
第24期生 森谷