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縁食

2024-05-04 12:00:00 | 23期生のブログリレー

皆さまこんにちは、稼プロ!23期生の須藤佳代です。

先日の最終講義では、決意表明として「プロボノになりたい、ソーシャルビジネスを支援する仕事をしたい、いつか社会課題解決事業をしたい!」と発表しました。
まずは、診断士として広く業界を学びながら、NPOを中心としてソーシャルビジネスへ関わり、私にできることを積み上げていきます。

では、いつか事業を行うとしたら、どのようなものか。
イメージは「縁食」です。

これは、農業史と食の思想史を研究されている、京都大学人文科学研究所の准教授、藤原辰史さんの造語です。
著書「縁食論」(出版:ミシマ社)に、大変感銘を受けました。
縁食とは、人々が並存しながら、食べることです。望まない孤独のなか食べること(孤食)と、共同体として一緒に食事をすること(共食)の、あいだに位置します。
たとえば、子ども食堂や、街の小さな食堂に、縁食があります。食べ物を欲しがる人も、困っていると言い出せない人も、どんな状況の人も、面倒な手続きや言い訳も差別的な眼差しもなく、ゆるやかに人々のめぐりあわせを感じながら、食べることができる居心地の良い場所になっているのです。

私もそんな居場所を作りたいです。

なぜかといえば、
社会問題のなかでも特に、「貧困の子どもを一人でも減らしたい」という想いがあるからです。
戦争を止めることはできませんが、もっと身近に、私にできることがあるはずです。
厚生労働省の2021年度貧困率調査によると、子どもの相対的貧困率(等価可処分所得の中央値の半分未満の世帯にいる17歳以下の割合)は、11.5%でした。それは、約8.7人に1人の子どもが貧困、たとえば「一日の栄養ある食事は給食しかない」「経済的理由で学校へ進学できない」「社会的に孤立している」などの状態です。

一方で、ご存知の通り、日本は食品ロス(国民全員が毎日おにぎり一個分捨てるほどの廃棄量)の問題もあります。世界的にもそうですが、食べられない人の発生する社会と、食べものの余る社会が、同時に存在しています。
もどかしいですね。

この二つの問題に取り組む例と言えば、子ども食堂とフードパントリーです。どちらも近年広がりを見せ、政府としてもこのような課題に取り組むNPOといった民間団体への支援を進めています。
必ず誰かの助けになっています。

稼プロ!を始めてから様々な働き方を知るなかで、私はこのような取り組みに携わりたい、一人でも多くの子どもの支えとなりたい、と思い至りました。

社会人として診断士として何ができるか考える1年となり、心より感謝しています。

今後とも、ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。

コメント (4)
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