ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

コウノトリの傍、夜中のメリーゴーランド

2007年08月25日 | ウィーン
移動式遊園地を各地でたまに見かける。

おそらく普通の広場などに、何かイベントがあると移動式遊園地が設置されるのだろう。フランスのボルドーでも、スペインのバルセロナでも、東ヨーロッパ諸国でもそれを見たことがある。


7月の下旬にオーストリアの東に位置するノイジートラー湖に野外オペラを鑑賞しに出かけたことを思い出した。不運にも悪天候で雨の中のオペラであったが、その帰り道に隣町のルストに立ち寄った。ルストはコウノトリでも有名な町だ。

車2分で通過してしまうような小さな町で夜10時にもかかわらず、町の広場は多くの観光客などで賑わっている。その広場を囲む家々の屋根の煙突の上にはコウノトリの巣がある。夜にもかかわらず、数羽を確認することができる。コウノトリは何処か神秘的な不思議な鳥だと思っていた。皇太子様が「コウノトリ」といったからだろうか。自分は初めて本物を見た。




ところで、この広場にも移動式メリーゴーランドがあった。周囲はロック演奏がされたりワインが振る舞われたりと賑わっているが、メリーゴーランドには誰も乗客がいなく、動いていない。



明るい電気で飾られたメリーゴーランドに息子は一人興奮。そこで家内と彼がチケットを購入し、乗ることになった。一回2ユーロ。

メリーゴーランドは二人だけを乗せて音楽と共にグルグル回り出す。
まるで貸し切りだ。贅沢な遊びだと思う。
バルセロナでもそうだった。たとえ乗客数が何人であろうと、乗る人がいればその時点で運転してくれるのがヨーロッパ風なのか。

メリーゴーランドが回っていることに周囲の人が気づき、ワイン片手に集まってくる。終了する頃には人だかりとなっていた。家内は少し恥ずかしそうだ。息子はもっと乗りたいと言っている。

普段は静かな町だと思うが、夜中まで騒々しい。コウノトリへの影響が気になってしまう。
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ワイン街道

2007年08月25日 | 旅行
ウィーンから南下、Grazへ行く計画を立てる。今回はレンタカーで行く。

ウィーンからは200km程離れている国内第2の都市だ。折角そこまで行くのだから、もう少し南へ下りスロヴェニア国境近くに位置する南シュタイヤマルク・ワイン街道も魅力的なエクスカーションとなる。

真夏の日曜日の朝ウィーンを出発。渋滞なく高速道路へ入る。標識も分かりやすい。



途中、高速道路上の休憩場所に寄る。どこに行っても必ずと言っていいほど、子ども向けの公園が整備されているのは嬉しい。子連れ家族の長時間ドライブには、子どものガス抜きは必要不可欠だ。この点はよく考えられている。




約3時間で国境手前まで走り高速を降りると、すぐに南シュタイヤマルク・ワイン街道に入った。道は細く山道で勾配のあるカーブが多くなり、どんどん山の中に入っていく。周りは斜面を利用したブドウ畑が広がってきた。視界が開けた場所も多く、窓を開けて運転するのも心地よい。ワイン街道をサイクリングしているグループにもすれ違う。



山道に入って間もなく、たまたま素敵なワインレストランに出会う。そこでランチ。道路は狭く周りにワイン畑と山しかない、かなりわかりにくい場所にあるにもかかわらず、ほぼ満席だった。ワインと料理の質でその理由が分かった。目前にワイン畑が広がる素晴らしいロケーションと美味しい食事だが、価格はウィーンのそれより安いのだ。




Eibiswaldまで行く途中で、予定であったが、途中工事のため閉鎖された区間があり、迂回しても細い山道から抜け出せない。ナビゲーションなしでは絶対に迷子になるか、山深く遭難してしまうのではないかと思うくらい誰もいないカーブと傾斜の強い山道だ。景色はブドウ畑からリンゴ畑に変わっている。Eibiswaldに向かうのは中止し、Graz方面へ戻る。

Grazに到着。中心部には観光客が多く、何故か皆アイスを食べながら歩いている。我々もケーブルカーで城山の展望台に上がり、市内を一望する。



旧市街はユネスコの世界遺産に登録されているという。おそらくそれに一致した中心部付近に茶色の屋根の家々を確認できる。

夜7時にGrazを経ち9時にはウィーンに戻ってきた。500km以上走行したが、高速道路はわかりやすく運転しやすかった。
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