ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

大学病院勤務

2008年02月12日 | Japan
大学病院での勤務が始まりました。

朝7時から夜10時ころまで、毎日仕事です。週に2日は当直もあります。当直開けも通常通り夜まで勤務しなければなりません。
帰宅しても息子は寝ている。これは東京では標準的な生活かもしれませんが、ウィーンでの生活とは様変わりしました。

週末も午前は仕事のため、日曜の午後しか息子と遊べません。たまに彼が起きている時間に帰宅すると、堰を切ったようにいろいろ話しかけてくる。「パパ、今日XXしたよー」。話したいことが溜まっているようです。


合理的ではない仕事内容にも疑問を感じる部分もある。留学前はそれが当然と思っていたが。。。

日本の医療費は本当に安いと思います。医療費を安く維持して国民皆保険制度を保つのが狙いなのでしょうか。

日本の医療制度、特に大学病院は献身的な医師のボランティア(無償労働)に支えられているところが大きいと思います。時間外手当を1円ももらわずに、我々病棟医が働いているから、今の水準が維持できているのです。我々が大学に正当な時間外手当を要求したらどうなるのでしょうか?
何故、誰も要求しないのでしょうか?
答えは皆分かっているからでしょうね。

医療制度全体が正しい方向に改革されないとこの現状は変わらないと思います。

現状を悲観し、辞めていく同僚は少なくありません。
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変化の速さ

2008年02月06日 | Japan
たった1年半程度の海外生活だったが、その間で時代から取り残されたような感じに思うことが意外と多いの驚いた。

まずは携帯電話。新規契約する必要があるのだが、以前とは異なり何処と契約したらいいのか分からない。softbankやwillcomなど出国時にはなかった電話会社がある。

家庭のテレビにもついて行けない。テレビをつけると地上波デジタル、BS、CSとジャンルの異なるチャンネルが沢山あり以前より複雑になっている。

些細なことだが変化の早さを感じる。電車の中吊りに広告が踊り、コンビニは雑誌が並び情報が溢れている。ほとんどは知らなくても困らない情報かもしれないが。

見慣れた光景だが、ゆったりしたヨーロッパと比較すると何処か日本らしさというか、慌ただしさを感じてしまう。高層ビルに目映いネオンが特徴の日本の街並みと、古い建築物が大切にされるEU。根本的な部分の違いによるのだろうか。

冷静な自分はふとこんなことを思ってしまうが、仕事が始まったらすぐに忘れてしまうだろう。
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