ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

スイス旅行:ツェルマットからゴルナーグラートへ ***絶景と流れ星***

2007年08月15日 | 旅行
7日目。ツェルマットのチェックアウトの日だ。天候が許せば延泊も考えている。朝5時に起床して万全の体制を取った。なんどマッターホルンが見えた!ホテルの窓からの景色だが感動した。季節外れの前日の雪が最高の景色を演出している。しかし数分後には低い雲に隠された。

村の上は晴れているだろうと賭け、直ちに絶景山岳ホテルを予約し、待ちに待ったゴルナーグラートへ直行した。

村は曇っていたが、登山鉄道が高度を上げ、雲の上に上がる。周囲のガスが消えると車内からは期せずして拍手が沸き起こった。Wonderful! 素晴らしい!これがマッターホルンだ。



ゴルナーグラート(3089m)へ到着。低い雲の上には晴天が広がり、積雪が眩しく輝く絶景が広がる。これが本当の絶景だろう。自分はこれ以上の景色を知らない。

またゴルナーグラートの山岳ホテルは予想以上に素晴らしかった。部屋は綺麗かつ快適で標高3000mにいるとは思えない程だが、空気は薄い。荷物を運び、息子をダッコするとすぐに息が切れる。動悸がする。

(ホテルの部屋から)

暫しの休憩の後、散策へ。白く眩しく輝く雪に覆われた4000m級の山々と、平地では体験できない濃青色の空、澄んだ空気は素晴らしいの一言に尽きる。強烈な紫外線は有毒とも思えるが、息子もSPF50を繰り返し塗り、紫外線をブロックする。無風、快晴で寒くない。気温は低いが日差しが強く暑い位だ。裸で記念写真をとっている若者もいた。



夕食後、雲から顔を出したマッターホルンに対面する。 日が沈んだ後の山々は刻々と表情を変える。幻想的だ。



夜の星空にも、感動する。さすが天文台が併設された山頂ホテルだ。ネオンや街の灯りとは無縁、空気が澄んでいる。星の光に透明感がある。

子供のころ銀河や宇宙に感心があり、星に詳しかった。プラネタリウムも好きだった。今自分が観ている星空をなんと表現すればいいだろうか。プラネタリウムの様、無数の星空?それでは不十分だ。肉眼で無数の星、銀河系の中心部、天の川も見える。南半球でしか観られない恒星も見える。星が澄んで輝く。流れ星をこれ程観たことがあるだろうか。流れ星が尾を引く。澄み切った夜空は流星が燃え尽きるまで観察できる。子供に戻り、願い事もしてみた。それも可能だ。夜12時を過ぎ、屋外は氷点下だが、僕らは星を観に出かけた。

標高3000mに位置する山岳ホテルの環境は過酷な気象条件に左右される。外は過酷な自然環境でもホテル内では安心してくつろげるは嬉しい。ここに滞在するかどうかは、天候次第で賭けでもあるが何もかも含めて大自然を体験できる貴重な場所だと思う。
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スイス旅行:ツェルマットへ

2007年08月15日 | 旅行
4日目。とうとう雨。天気予報通りだ。予報ではこの先3日間雨だそうだ。それを聞いて行き先を変更しようかとも考えたが、結局予定通りツェルマットへ行くことにした。

途中の急行電車の車内は今日もガラガラ。乗り換えもストレスはない。家内の希望もあって、新型車両の氷河特急にも乗車。窓の大きく綺麗な電車に息子も興奮している。案内があると皆カメラを片手に左に右に車内を行き来している。座席は広いが誰も座っていないのが面白い。

雨の中、Welcome Zermattに到着。このホテルの最上階に宿泊。キッチンはないのでレストランへ。ホテル脇に有名店があると聞き、早速チーズフォンデュとフォンデュ・シノワーズを頂く。

5日目。天気予報通り今日も雲でマッターホルンは見えない。雨はまだ降っていなかったのでケーブルカーでスネガ゛(2288m)へ行く。3分で到着したが、やはり展望台も曇り。ライゼー湖の畔には公園があり、息子は他の子と混ざって遊んでいる。一瞬雲が開き、マッターホルンが顔を見せたが、それも数秒。やがて厚い雲に覆われた。気温も下がり、駅レストランへ避難した。

スイスの特産ソーセージを焼いて、デミグラスソースをかけた料理、シューブリックを頂く。次第に雨が激しく降り出し、皆ここへ避難してきた。この展望台レストランはあっという間に満席となった。
午後は雨で、ホテルのジャグジーで休息を取ることにした。

6日目。今日も雨。ツェルマットは寒くなんと朝起きたら雪が積もっていた。気温は3度。周辺の山は皆、真っ白。8月なのに積雪とは。ニュースではスイス全体が大雨で洪水による被害が出ているという。とても山には危険で登れない。ハイキングも不可能だそうだ。
そこで、今日は山岳博物館と町中を散歩しながら過ごす。ここで3泊目だが、まだマッターホルンを観ていない。このままでは悔いが残る。早く就寝して明日に備えた。

続く。
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スイス旅行:フィルストからバッハアルプゼーへ --ベビーカーでハイキング--

2007年08月15日 | 旅行
3日目。予想外に本日も晴天。このコースは初心者向けかつ絵画的なハイキングコースの一つとされ、友人も絶賛していた。今日は昨日と異なり息子をベビーカーに乗せてでハイキングにトライすることにした。

コース前半の急な坂が辛いがその後は比較的なだらかで平坦部分もある。とは言っても砂利道では、ベビーカーのタイヤ走行はスムーズではない。所々担ぎながら歩いた。
 


高原の爽やかな涼しい風がながれる。空気が美味しい。草原には花が咲き、牛たちにも出迎えられ、晴天のもとでのハイキングは爽快だった。彼はすぐに寝ていたが、いい夢をみてくれただろう。



片道1時間のコースであったが、2時間近く要したかもしれない。最後は彼も目を覚まし歩きながら、Bachalpseeに到着。美しいアルプスの山々が青色の湖面に反射し、ハイカー達を魅了している。時々雲が出てきたが、それが日差しを遮りほどよく涼しい。持参したサンドイッチがまた旨い。     



 

帰り道は彼も景色や牛たちを楽しんだようだ。往復したら夕方になっていた。フィルスト駅にある展望レストランで休憩。スイスはどこに行っても日本人観光客が多いが、このレストランもまさにそう。子連れの日本人家族が何家族もいた。まるで日本に帰国したかのような懐かしい錯覚に陥る。

雲行きは怪しくなったが雨は降らず、今日もホテルのテラスでアイガーを眺めながら食事とした。スイスの肉は旨い。
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スイス旅行:ユングフラウ

2007年08月15日 | 旅行
2日目は、まずグリンデルワルト(標高1034m)からメンリッヘェン(標高2239m)へ鉄道とゴンドラで上がり、そこからクライネシャイデック(標高2061m)までハイキングだ。ガイドによると1時間半の初心者コースとなっている。2歳の息子を歩かせる(つまり実質的にはダッコ)か、ベビーカーに乗せるか、悩んだ末ベビーカーはホテルに置いて出かけた。

今日も雲一つない晴天に恵まれた。メンリッヘェンでゴンドラを下りると牛たちが出迎えてくれる。息子は大喜び。しばし牛と記念撮影した後、クライネシャイデックへ向けて出発。緑の草原、山の針葉樹林、黒い絶壁の岩肌、谷を流れる氷河、そして山頂の眩しく反射する雪と透き通った空をなんと表現すれば良いだろうか。爽快かつ雄大だ。



ハイキングコースは整備され歩きやすいが、12kgの息子をダッコして歩くと、多少異なる。何回も休憩を要した。昼寝が習慣の彼は眠いらしく機嫌も斜めで、途中に唯一あった山小屋で昼寝。さらに公園で砂遊びし、1時間のハイキング予定が4時間かかってクライネシャイデックへ到着した。余談だが、どこでも、アルプスの高地にも、子供の遊び場があるのは家族旅行者に良く配慮されていると思う。



予定時間は大幅にオーバーして午後になったが、幸運にもまだ晴天が続いている。思い切ってユングフラウヨッホを目指す。1895年によくこんな鉄道を造ったものだ。標高3000mを超えると酸素が薄い。駅で出会った日本人家族はお子さんが高山病となりすぐに山を降りたと言っていた。多少の不安はあったが、無事に標高3454mのユングフラウヨッホに到着。午後4時、気温3度、風は弱く晴天。多少興奮のためか、軽装でも日差しが強く寒さは感じない。360度の大パノラマ。
目前には巨大なアレッチ氷河も流れている。強烈な紫外線の中、何度も記念撮影。


 
駅裏の氷河で遊んで息子は疲れて眠っていたが、帰りの列車からのアイガーの眺めも迫力があり素晴らしいものだった。
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