ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

心移植

2007年05月30日 | ウィーン
心移植が入り、予定されていた自分の担当手術はキャンセルとなった。そこで移植を見学することにする。

症例はブリッジのためのLVADを装着された若い男性。
今日の移植はW教授が執刀、助手は若手のD医師。11:30にdonorの心臓が他病院で摘出された。こちらは13:10に加刀となった。

抗凝固療法を施行されているのが、慎重に開胸されたため出血はない。しかしながら癒着は強固で、ePTFEシートで心臓や装置は覆われているものの、剥離にはかなりの時間を要した。

donor心臓が当院に到着したのを確認してCPBを開始。大動脈遮断後、どんどん剥離されていくが、癒着は相当に強固のようだ。意外と時間がかかる。術中何度かVfになるがLVADとその後はCPBのflowで臓器灌流は維持されている。ようやく剥離が終了して心臓が摘出された。

donor心臓の左心耳を閉鎖し、左房から吻合を開始。一旦吻合が始まれば後はスムースだ。結局虚血時間は4時間半であった。慢性心不全かつLVADが装着されていた心嚢の容積は巨大で、そこに小さな移植心が収まる姿は面白いと思った。
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暇な一週間

2007年05月30日 | ウィーン
旅行から戻ると何故か担当手術が極端に減少した。
病院は変わらず毎日数件の心臓手術があるが、自分の指導教授とE教授の手術件数が何故か減ったためだ。仕方が無く研究の仕事をするが、それほど乗る気にはなれない。そういうときは手術室で他の先生の手術を見学するのがよいであろう。

そこでLVAD装着の手術を選んで見学した。
手術を見学するには麻酔科医の立ち位置が最も見やすいが、担当麻酔科医によってはそこに見学者が滞在することを嫌う人もいる。今日は若手の麻酔科医師が担当で、快く見学させてくれた。

この手術は決まってW教授によって施行されることが多い。今日もそうだ。彼は非常に繊細な手術をする。この症例はCABG後の再開胸であったが、完璧に剥離された。

手術は典型的で、心肺バイパス補助心拍動下に心尖部にLVAD装置を吻合する。この際2枚のドーナツ型フェルトで吻合部は完全に補強されるように工夫されているので止血は完璧となる。最後に上行大動脈に送血路が吻合される。ダクロン部分は全てePTFEグラフトまたはシートで完全に覆い、心移植手術に備えられた。

W教授によると、要点はヘパリン下で完全な止血を得ること、ダクロングラフトは短めし屈曲を避けること、必ず再手術に備えること、手術全体を通して感染予防に注意を払うことであった。術者は頻回にグローブを交換していた。

ここAKHではおよそ数ヶ月後に心移植となることが多いようである。このグループの論文によると、LVAD装着により肺動脈圧の改善効果も望めるとのことだ。
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ミレニアムクルーズ

2007年05月23日 | 旅行
2007年5月の地中海クルーズを簡単にまとめてみた。


(船の屋上プール)


旅行の善し悪しは季節に由るところも大きいだろう。今年は異常な暖冬とそれに続く暖かい春のためか、5月ではあったが暑く感じる日も多い天候だった。日差しは真夏並みに強いが、乾燥しているため汗は出ない。海上では、日差しは強くても気温は20度前後で泳ぐにはやや寒い、船のスパに入るには快適な温度だった。

もちろん夏が最盛期だが、地中海沿岸都市を観光するには暑すぎるだろう。その点では5月から6月くらいが価格面でもオススメかもしれない。

どの客船に乗るかも重要な要素であろう。多くのクルーズ会社があるが、我々はアメリカ船籍のミレニアムクルーズを選んだ。



明るくカジュアルなイタリアのコスタなどに比べると、シックでクールなイメージがある。巨大ではないがカジノも備える。シアターでの連日のイベント、ダンス、コンサートなど毎日多くのプログラムが用意される。



概してご年配向きと思われがちだが、ブロードウエィーなどアメリカ仕込みのshowは1歳の息子が瞬きも忘れて熱中していたほど楽しめるものだった。それと、食事が美味しかったことを強調したい。


あくまで個人的な意見だが、ヨーロッパ諸国を長期旅行すると食事には飽きると思う。おそらくヨーロッパ船籍だと食事も同様かとあくまで勝手にだが想像してしまう。EU諸国のレストランと比べれば、アメリカ人好みの本船は比較的日本人の口にも合う食事だと思った。



前項にも書いたが、今回の船には日本人乗客は我々以外にはいなかった。いろいろな船内・観光情報は英語以外にはフランス語、イタリア語、、、、中国語までは訳してあることもあったが、日本語はない。船内では英語を選択したが、英検2級程度の実力では時々情報不足になったことを認めざるを得ない。ただ行き先の観光情報などを予め用意しておけば十分対応できると思った。

サマーシーズンは知らないが、この時期の客層に幼児を連れた家族は極めて少なく、多くの人はドレスコードに準じているので、マナーには気をつかう。しかし一般のホテルに宿泊し、子どもを連れて毎食レストランを探し歩くことと比較すればかなりラクだと思う。全てが船内に揃っているし、毎日同じウェイターがサービスしてくれる。子どもの食事についてなど、同じことを何回もお願いする必要はない。

多少、夕食時は緊張するが、十分楽しめたと思う。むしろ多くの方々に息子を可愛がってもらったし、たまにすれ違う子連れ家族とはすぐに会話が弾んだ。世界各国から来ている同船者の方々と沢山会話を楽しめれば最高だと思う。

 

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地中海クルーズ 4

2007年05月17日 | 旅行
クルーズ9日目はイタリアの島、シチリア島のパレルモに寄港。

「地球の歩き方」などでパレルモを研究したが、それほど中心部の観光名所には興味がなかったので、バスでモンレアーレへ直行してみた。そこには黄金のモザイクで有名な聖堂があるからだ。



今回もクルーズ船内のoptional tour には申し込まなかったので、公共交通機関を利用して個人で観光した。ウィーンとは異なり英語は通じないことが多いが、行き先を言えば地元の人は皆親切に教えてくれたことは、本当に嬉しい。

日本でシチリア風パスタとかよく聞くが、何が特徴なのかは知らなかった。モンレアーレの丘で、バス停近くの崖に面したレストランで昼食を取った。迷わず地元料理のシチリア風パスタを注文。太めのパスタにオリーブオイルの効いた特性ソースが本当のシチリア風パスタだった。山の上から海を見ながらの 味も雰囲気も格別だ。



パレルモの街はかなり大きな都市で中心部には色々な見所がある。しかし、歩いてみても個人的にはそれほど興味はわかなかった。それにしても、繰り返すがイタリア人は本当に親切!子どもにもとても優しく、物価も高くなく、良いところだと思う。
船に戻ると今夜は最後のフォーマルdayだ。

騒ぐ息子にスーツを着せ、ディナー会場へ。


途中の廊下でご婦人とすれ違うたびに “Oh my god!” “how sweet!” “very beautiful!”とお褒めの言葉が絶えない。 アメリカ人はヨーロッパ人同様子ども好きだ。かつ人を褒めるのが上手い。

特に今回の船は子どもが少ない。5月に2週間も休みをとる働き盛りの人はそういないだろう。従って乗客は引退したややご高齢のご夫婦が最も多い。そのためヨチヨチ歩く1歳(まもなく2歳だが)の彼は人目を引く。ピンストライプのスーツを着て、エンジのネクタイをし、まるで雑誌に登場するかのような格好だから、人気者になってしまう。

彼も結構気に入ってきたらしい。船にも慣れてきたこともあり、笑顔で応対することもあるから、参ってしまう。部屋ではオムツを替える毎に大騒ぎをして大変なのに。


プロにも写真を撮ってもらった。船には数人の専属写真家がいて、いつでも撮ってくれる。気に入れば一枚10から20ドルで買える。


10日目、とうとう最終日だ。

チップの両替や荷物の整理などで結構時間を使う。下船するのが寂しく感じる。振り替えてみると、乗客が1000人くらいいるのに日本人には出会わなかった。この船には56カ国から参加しているが、日本人は我々だけだったのだろう。7割程度はUSAから、次はカナダから、インドからも参加者が多い。それ以外の国はマイナーだ。

客室担当のクルーの二人もインド人だった。クセのある英語だが、結構理解できる。話してみるとインドでは地方によって言語が違うため、インド人同士でも英語で会話することも珍しくないと。日本人は何年学校で勉強しても到底かなわないわけだ。

毎日のDinnerでとなりの席のアメリカ人の年配のご夫妻から声をかけられた。坊主が騒いでいるのでなにか注意をされるのかと思いきや、なんとお褒めの言葉だった。
Nativeの英語は自分には早くて聞き取れないが、どうやら「子どもを連れて大変なのに君たちはよくがんばっているね」と言っているようだ。名刺も頂いた。カルフォルニアで音楽や映像などのスタジオを経営しているようだ。こちらの職業も伝えると、彼は心臓手術を受けたこともあり、あっという間に打ち解けた気分になった。もう少し自分の英語は達者ならばとまた思うが。何はともあれ、多くの人の会話の機会があるのは楽しいと思う。


11日目、バルセロナで下船。



決められた時間で順序よく降りる。良くできたシステムだ。 今回のミレニアムクルーズを振り返ってみると、ニースの海岸、ギリシャの島々とその美しいビーチ、トルコの暑さ、そして毎日目前に広がる広大な海と空が印象に残る。

地図で見る地中海はそれほど大きくないが、実際は広い。 11階の高さがある船だが、その屋上から見ても、見渡す限り海だ。360度、上も下も海と空以外は何も見えない! 船は10万トンと巨大だが、それがちっぽけに感じる。景色だけだはない。船では多くの出会いがある。同じく空間を何日も、食事も何日も共にするのだから。それが最も貴重だと思った。
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地中海クルーズ 3

2007年05月17日 | 旅行
7日目はトルコの港町クシャダシに入港。



ここでのoptional tourは予約していなかった。船のoptional tourはラクではあるが、割高に感じる。港から20km離れた遺跡エフェスに個人で行くことにする。

港の公安から出るやいなや、複数のタクシー業者の売り込みが始まる。皆エフェスに行くのでタクシーは必要不可欠だからだ。まず一人に値段を聞くと往復で100ユーロだと。非常識な価格に、No Way!と怒った顔で応戦すると次は80ユーロだと。No!と言い続けると、価格は50ユーロになった。それでもNoだ。この街で、往復40kmで約8000円は高いと思う。

色々なタクシー運転手が言い寄ってくる。価格は40ユーロまで下落?していた。この辺でそろそろ良いかなと自分は思ったが、家内はまだNoと言い続けていた。30ユーロならOKだと。強気の姿勢にタクシー運転手達も30ユーロでは無理と去っていく。すると一人の白人運転手が30ユーロでOKした。その代わり途中に2件のお土産屋さんを寄らしてくれと。彼はお土産屋から5ユーロのバックがあるのだと。

旅行慣れした人は増えているが、アジア人特に日本人はぼられやすいのだろう。一人がYesと言ってしまうと次の人も上乗せ価格を要求される。皆で適正価格を主張したいと思う。

さて道路は広く、ガラガラで快適。時速100km以上のスピードで走れる。あっという間にエフェスに到着した。



ここは巨大な円形劇場や図書館跡、浴場などが有名だ。好天に恵まれが、暑い。夏は40度を越えるようである。5月でも暑くて、子連れの観光は辛いくらいたっだ。


8日目は再びat see。


好天の下、多くの人が船上プールサイドでごろごろしている。何でも食べ放題のクルーズではどうしても食べ過ぎてしまいがちだ。家内は朝からパンケーキを注文し、昼もレストランとカフェでしっかり食べ、午後にはデザート、夜はフルコースディナーなので、体重が増えているようだ。息子も午後のイチゴスープのデザートを楽しみにしているし、プールサイドで貰えるハンバーガーとフライドポテトも大好物になってしまった。


自分は10階のヘルシーダイニングがお気に入りだ。息子にイチゴスープをあげながら、フルーツデザートを食べる。深夜1時まで営業している船内の夜食コーナーも結構好きだった。日替わりのスープとサラダを毎日頂いた。

ほかにもダイニングやバーが幾つかある。夜はカジノやダンスパティーも賑わっていたようだ。子連れでない方にはそれ楽しめるかもしれない。
次回へ続く。
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地中海クルーズ 2

2007年05月17日 | 旅行
5日目はat see。 

ようやく休憩が出来る。船では毎日100近いプログラムが用意されている。家内はワインスクールに行き、自分は坊主と屋上プールで遊ぶ。日差しは強いがまだ気温は20度程度で、泳ぐには寒い。プールサイドのベッドでデザートを食べながら寝そべっているのが気持ちいい。



夜はわが家としては珍しくシッターを頼み、別途費用が必要なフランス料理レストランを試してみた。



特別に用意された5種類のグラスワインと一緒に頂いたが、なかなか旨い。オススメ出来る内容だ。子どもがいないとこんなに静かなのかと思う。

部屋の廊下まで戻ると、中に入る前から聞き慣れた泣き声が。大泣きしている。先ほどまでは泣いていなかったようだが、とうとう息子の我慢も尽きたのか、発作のような大泣きだ。息子にとって初めての黒人のシッターだったが、彼女とどんな遊びをしたのだろう。彼女にはお菓子とジュースは与えないように予め依頼していた。どうだったかと聞くと、「彼は本当に真面目だった」と。と言うことは、彼女はお菓子をあげることを試したのか?



6日目はギリシャのミコノス島に到着。



綺麗な島だ。海岸が美しい。絵はがきの様に建物の白い壁と青いドア、青い空に海が映えている。「地球の歩き方」を持っている我々はそれに沿って島を散策。南のバス停からビーチへ向かった。ここでも日差しは強いが暑さはそれほどでも無かっただろう。22度から25度程度か。夏は相当混雑するようであるが、今はまだ空いている。ビーチベットもパラソルも無料だった。泳いでいる人はまだ少ないがいる。

綺麗なので息子を裸足にして波際へ。海水は始め冷たく感じるが慣れれば気持ちがよい。彼も大喜び。ここでアメリカから来たSteve家族と出会う。これが良かった。4歳のアンジュと息子がいつの間にか打ち解けて二人で遊んでいる。



彼の父Steveと自分も話が弾んだ。Steveは46歳というが30代に見えるほど若く活動的だ。倉庫などの会社を経営する彼は、毎年クルーズに行くらしく、息子も旅行に慣れていると。最も感銘したことは、非常に優しい、気配りのある紳士と言うことだ。

  
(6つの風車の前から夕日を望む)


21時を過ぎて船に戻ると、10階の屋外レストランでSteveに会った。われわれは寿司を食べていたが、彼は親切にも今日は特別なギリシャ料理があると教えてくれ、特にオススメ料理まで確保してくれた。本当に気の利いた親切な人だ。
続く。
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地中海クルーズ  --1歳児を連れて大丈夫か?--

2007年05月17日 | 旅行
バルセロナ発の「セレブリティークルーズ」に乗船した。

1歳児を連れての長期間旅行となり大丈夫か不安はあったが、半年以上前からいつかは地中海クルーズに行こうと考えていた。検討の結果、価格と気候のバランスから5月がベストと考えて予約したものだった。



事前の案内には午後2時から乗船可能であるが、それより前には絶対来ないようにと書いてある。注意事項を守り2時頃到着してみると、既にチェックインの大行列。見渡すと色々な人種がいるが多くの人は英語圏のようだ。

入船してまず気づくのは非常にきめ細かいサービスだ。世界基準のホテル並だと思う。たとえば部屋の掃除は、1日3回はされている。レストランも高い質のサービスだ。カフェでも、廊下でもすれ違う度に皆声をかけてくれる。語尾は必ずSirだ。How are you、 sir?


さて一日目の夜はカジュアルナイト。

Dinnerはその日ごとに「カジュアル」から「フォーマル」までのコードが予め決められている。ちなみにカジュアルdayはジーパン以外の普通の服、セミフォーマルdayは男性はジャケットにタイ、女性はドレスもしくはスーツ、フォーマルdayは男性はタキシード、女性はカクテルドレスなどと言った具合だ。

カジュアルdayといってもコース料理なので1歳の息子を同伴しているわが家にとっては結構大変だ。彼はまだナイフやホークを使えない上に、料理と料理の間の待ち時間が我慢できない。音を立てるし、騒ぐし、大泣きするし。その都度抱えて店外へ出るしかない。

横のテーブルではカジュアルdayなのにスーツにおしゃれな帽子をかぶったマダムがいる。反対のテーブルからは息子が騒ぐと視線を感じる。Dinnerだけは緊張してしまう。いかに彼が騒がないようにするかに。と言っても既に騒いでいるが。

しかし、クルーズは快適でラクだと思う。普通の旅行ならば、子どもを連れてホテルからレストランを探しに出かけたり、歩いたり、地下鉄に乗ったりなど、結構体力を使うが、クルーズは全てがここにある。好みによるが、客船を選べば全てが一流だろう。


2日目はフランスのマルセイユに到着。


(ノートルダム・ド・ラ・ギャルドバジリカ聖堂)

家内の好みの都市だ。あいにくの天気で自分はあまり興味がわかなかったが、ここのブイヤベースは有名だ。せっかくの機会なので地元で最も有名なレストランへ。



観光地でもありランチでも70ユーロ以上するが、その価値は有るだろう。香り豊かな濃いスープが旨い。



3日目はフランスのニース、モナコへ。

天候も回復し素晴らしい景色が広がる。まず、船からみる海岸が美しい。



港から坂見を歩き、バスでモナコへ。モナコはまもなくF1が開催される時期とあって、その準備が進んでいた。特設の客席やフラッグが用意されていた。美しさと同時にこの街の高級ホテルにも驚かされる。東京とはどこか格が違うのか。中に入ると自分が恥ずかしく感じる。マダムの存在感に圧倒された。



モナコからバスを拾いニースへ。
ニースの海岸は最高だ。澄んだ空、凄く青く濃い海、強い日差し。5月なのにかなりの人が水着だった。暑くはないが日差しが夏を感じる。息子も波際で遊んで大喜び。

 



4日目はローマへ。

港からバスで90分かけて到着。時より雨が降ったが、それは軽度で観光は出来た。バスの中ではガイドが自分勝手に説明している。イタリア人らしい説明だ。本当にマイペースで面白い。

 






やはり世界的な観光地で5月でも混んでいる。1日でローマを全て見ることは出来ない。バチカン大聖堂、トレビの泉とスペイン広場には感動した。もう一度ローマには来てもいいと思う。食も美味しく見所が多い。

続く。
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ジブラルタル海峡とアンダルシア地方

2007年05月17日 | 旅行
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸と地中海!

小学生の頃、地図が好きだった。子どもの頃の自分が、そこがどんなところかは全く考えもしなかったが、大陸同士が非常に接近しているジブラルタル海峡には地理学的に興味があった。今回はスペインのアンダルシア地方を旅行することになったので、ここを見逃すわけにはいかない。

セリビア空港からレンタカーを借りて3日間でアンダルシア地方を回る計画だ。空港に着くと、数件のレンタカーショップが軒を連ねている。価格を聞いて回るとかなり差があることに驚く。大手より地元の会社が格安だった。なんと3日間で100ユーロだ。もちろんマニュアル車だが。


一泊目はAlgecias。



ここはチオぺぺ(ワイン)で有名な街だ。ワイン工場を見学し、ホテルで聞いた地元で現地の人に人気のレストランへ。いわゆる都市ではないが、なかなか素敵な街だ。


2日目はジブラルタル海峡へ。

多少道に迷ったが、スペインの街は本当に運転しやすい。ほとんど信号がないし、標識が分かりやすいからだ。さて、自分は知らなかったがジブラルタルはスペインでは無い。実はイギリス領なのだ。そのため国境では検問やパスポートチェックなどで、かなりの渋滞となっている。目前には美しく気高い丘陵というか、絶壁の山がありその上が目的地だ。


{ジブラルタル(イギリス領)をスペイン側から見る}

ロープウエーでも行けるが家内に屈し、車で直行。これが大変。普段マニュアル車を運転しているならば問題ないだろうが、教習所以来の自分にとってはかなりの挑戦だった。道路は対向車が来たらどちらかが下がるしかない狭さだし、非常に急な坂道とカーブの連続だ。途中でエンストをしながら何とか到着した。

好天にも恵まれ、そこは言葉では言えないような絶景だった。真っ青な空、空よりさらに濃い青色の地中海、その先に緑と岩肌で覆われたアフリカ大陸が広がる。日差しが眩しい。自然の青色が濃くかつ澄んでいる。海も空も。こんな色は何処で見えようか。写真でも綺麗だが、フレームには到底収まらない圧倒的なスケールが体験できる。


(海と空の「青」が美しい!、角度を変えるとアフリカ大陸が見える)

息子は猿と遊んで満足していた。山頂には猿がエサを求めて車に乗ってくる。




2泊目はMalagaで宿泊。

ここのビーチも非常に綺麗。今回、全く地図も用意しなかったので、毎日ホテル探しは大変だ。右も左も分からないし、英語もなかなか通じない(人は親切だが)街でネットで予約したホテルを探すのだから。ナビ付きの車を借りればこの問題は簡単に解決するのだが。着いてみると、大きなプールやプライベートビーチを有した大型リゾートホテルで、なかなか個人的には好みだった。




3日目は白い村を見学後、Sevillaへ戻る。

行きの高速道路は快適であったが、今回はルートが違うため渋滞にあう。5時間ほど要して到着。他の海岸沿いの街と比べて、Sevillaは大都市であるが、個人的にはそれほど興味がわかなかった。行くなら海岸沿いの街をオススメしたい。
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