心移植が入り、予定されていた自分の担当手術はキャンセルとなった。そこで移植を見学することにする。
症例はブリッジのためのLVADを装着された若い男性。
今日の移植はW教授が執刀、助手は若手のD医師。11:30にdonorの心臓が他病院で摘出された。こちらは13:10に加刀となった。
抗凝固療法を施行されているのが、慎重に開胸されたため出血はない。しかしながら癒着は強固で、ePTFEシートで心臓や装置は覆われているものの、剥離にはかなりの時間を要した。
donor心臓が当院に到着したのを確認してCPBを開始。大動脈遮断後、どんどん剥離されていくが、癒着は相当に強固のようだ。意外と時間がかかる。術中何度かVfになるがLVADとその後はCPBのflowで臓器灌流は維持されている。ようやく剥離が終了して心臓が摘出された。
donor心臓の左心耳を閉鎖し、左房から吻合を開始。一旦吻合が始まれば後はスムースだ。結局虚血時間は4時間半であった。慢性心不全かつLVADが装着されていた心嚢の容積は巨大で、そこに小さな移植心が収まる姿は面白いと思った。
症例はブリッジのためのLVADを装着された若い男性。
今日の移植はW教授が執刀、助手は若手のD医師。11:30にdonorの心臓が他病院で摘出された。こちらは13:10に加刀となった。
抗凝固療法を施行されているのが、慎重に開胸されたため出血はない。しかしながら癒着は強固で、ePTFEシートで心臓や装置は覆われているものの、剥離にはかなりの時間を要した。
donor心臓が当院に到着したのを確認してCPBを開始。大動脈遮断後、どんどん剥離されていくが、癒着は相当に強固のようだ。意外と時間がかかる。術中何度かVfになるがLVADとその後はCPBのflowで臓器灌流は維持されている。ようやく剥離が終了して心臓が摘出された。
donor心臓の左心耳を閉鎖し、左房から吻合を開始。一旦吻合が始まれば後はスムースだ。結局虚血時間は4時間半であった。慢性心不全かつLVADが装着されていた心嚢の容積は巨大で、そこに小さな移植心が収まる姿は面白いと思った。