ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

心臓外科 卒後教育 留学...

2007年07月26日 | English
I have been afraid that you have not had a proper education system especially regarding surgical training for young cardiac surgeons.

Although I had been aware of it since I used to work in a certain Japanese University hospital, unfortunately I am meeting similar situation necessarily. In sprite of that a Japanese doctor is supposed to be coming and joining our team, which was obvious from several months ago, my professor did not have any concrete plan of clinical practice and experimental study for him. After a young doctor emerged he tried to manage somehow to make new post graduate education program or to change it, but it is still pretty obscure seemed only a sort of pretending.

When I came here I also did not have any concrete plan and routine works, but I have been getting lots of opportunity to do or assist in cardiac operations thanks to kind a couple of professors. I have to admit sometimes to tolerate unwilling circumstances with my patient. Accidentally no other clinical fellow has stayed for long term in our department, in other words a couple of fellow had worked or has been working for short duration or with other specialty, leading me to have moderate amount of opportunities to join cardiac operations.

Situation becomes pretty changed, due to one additional young surgeon joining our team from the last March and above mentioned one coming.

Professor told me recently that we had to revolute training system, so I would get more. If it were true, it would be very good revolution at least for doctors coming from oversees, but I can not help something feeling reluctant.

Is it so easy to change?
I can not help caring of straggle to get it in my future also, because people notion is basically not so easy to change that a revolution of university hospital system is also seemed quite hardship.

It might be similar situation surrounding Japanese young surgeons in University hospitals, but still someone becomes something one with his clever or/and maintaining good relationship with their boss. Maybe you have to learn not only clinical practice but your personality, mentality, and most provably how to belave.
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東欧諸国へ

2007年07月21日 | 旅行
少し前になるがハンガリーのBudapestを一泊で訪れた。
電車で3時間ほど、料金は一人30ユーロ弱だったと思う。
街はそれほど広くはなく主な観光地だけならば2日でかなり楽しめたと思う。

夜ライトアップされたくさり橋は印象的だが、全て世界大戦後に再建されたもの。本来は装飾的な橋だったと。


また温泉でも有名な街である。日本の温泉とは趣が異なるが、これもなかなかいい。
 
(セーチェニ温泉)



嬉しいことに満2歳の息子は何処に行っても可愛がられる。地元の女の子が何度も遊びに誘ってくれるが、彼は照れて隠れてしまう。それでも何回も誘ってくる強引さは凄い。少しずつ近づきボディータッチしてくる。次第に彼も気を許し、楽しんできた。


(19世紀から20世紀初めにかけて建築された国会議事堂)


(ホファグラ料理も名物)



さて、翌週末は車でチェコのPrahaを訪ねた。車で国境を超えるのも面白い。
ほとんどの車はほとんど素通りだ。おそらく自国のpassをもっているからだろう。我々日本人は怪しくはないはずであるが、ほぼ必ず停車させられる。まるで空港のように一人ずつpassを機械で調べている。これには興味深かった。

プラハではやはりプラハ城が印象的だった。どこの観光地も天候によって相当印象が変わるが、あいにくの天気にもかかわらず、魅了されるものがある。


(ゴシック様式の聖ヴィート大聖堂;14世紀から大改築工事が始まり20世紀に完成)


(城門前で直立不動を保っている護衛は有名;さすがの護衛さんも家内の行動には気になっているようだった)


個人的には途中に立ち寄った小さい町、チェスキー・クルムロフも好みかもしれない。


(お城の展望台からチェスキー・クルムロフの町を望む)

1992年にユネスコの世界遺産に登録された、世界で最も美しい町のひとつとされる。町は中心部の城を中心に構成され、町中を蛇行した川が流れていく。



かなり交通の便は悪く、小さい町にもかかわらず多くの観光客で賑わっていた。日本人にもすれ違う。この町の美しさのためだ。
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Kiss on the street!

2007年07月21日 | ウィーン
I think it is not only in Vienna, but in most European countries that people kiss on the street.

My son who is 2 year-old Japanese boy kisses me or my wife very well, although I never tell him how to kiss. Whatever he sees must stimulate him and be learned by him because of his tremendous curious.

You must be aware that people kiss on the street everywhere, anytime, if you walk on the street in European country. If you live in Japan, it might be seldom. If anything you may regard them as immorality or stranger with kissing around other people. I would ask you, if you think so, where they should go when they love each other so much.

I have noticed that there are huge number of hotel, so called “lovehotel” which is special hotel for only do sex, at every town and everywhere behind the key station in Japan. That might be why Japanese people do not kiss on the street. They can get easily special hotel to make a love only. Do you think this is good manner or good morality?
I have never seen such a special hotel in EU country.

I would think that kissing on everywhere is absolutely good for healthy sprit and also for healthy morality. Apparently there are increased in immorality crime or inhumanity behavior in Japan. Somewhat sophisticated, high educated, and also stressful society may be associated with increasing in such a inhumanity related.

I think it is really essential for keeping good mental spit that people should love their partner with kissing everywhere anytime.
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アウシュヴィッツを訪れて

2007年07月19日 | 旅行
アウシュヴィッツを見学した。2歳になる子供を連れて行けるのだろうか心配もしたが、公認ガイドの中谷さんの配慮により問題なく見学させてもらえた。


まず欧州各地からの学生団体見学の多さに驚く。
200万人もの人々が殺害されたこの強制収容所で、何が起こっていたのか、何がそうさせたのか。


人は特殊な環境下に置かれると、他人を殺害することもできてしまう、色々なことを考えさせられる。

見習うべきは、沢山あったが強いて言えば、歴史が隠さず公開されていること、加害者のドイツ政府やドイツ企業が補助金を出してこの施設を保護しようしている姿勢と、なによりドイツが自国の学生に事実を教えていること思えた。



EUの拡大に伴いここを訪れるドイツ国民も増えているし、EU各国の教科書もアウシュヴィッツ(歴史)をほぼ統一された事実に基づきを教えているとのことだ。

我が日本はどうであろうか?
未だに毎年靖国神社参拝問題が話題になるように近隣諸国との関係はドイツのそれとはかなり異なるであろう。教科書問題に代表されるように、日本と韓国、中国の教科書の中身もかなり異なるであろう。どの国も純粋に歴史を教え、後は各人が解釈すればよいのではないだろうか。EU式の方針でないと、各国の学生同士が討論することさえできない。

各国が事実に基づいた統一した見解を共有せずに相互理解が進むであろうか。
戦後処理が進まない日本であるが、我々戦後世代は偏見なく事実、本当の歴史を勉強したいと思った。
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ポーランドへドライブ --本当に危険なのか?--

2007年07月19日 | 旅行

ウィーンからポーランドへ週末を利用した3泊4日で小旅行を計画した。ガイドブックを見ながら目的地はクラクフkrakowに設定した。電車では現地で不便との情報から今回はレンタカーで行くことにする。

たまたま教授から週末は何をするのかと話になり、ポーランドへ行くと言ったら、予想もしない反対説得となってしまった。理由はまず盗難が多く治安が悪いこと、道路状況は悪く運転にかなりのエネルギーが必要だからだという。「ポーランドだけは止めとけ」と、彼も必死の説得だ。あまりの説得にその場は分かったと返事をした。

その後、手術室の技師さんと雑談をしたので彼にも聞いてみた。車でポーランドに行くつもりだけど、どう思うかと。彼は考えたことも無いと。行くなら電車で行くし、別にポーランドへ行きたいとは思わないと。
確かにレンタカーショップでも東欧諸国へ行く場合には追加料金を払わされる。保険の料金が異なるようだ。多少怖くもなったが、予定通り決行した。

オーストリア国内の高速道路はかなり快適だ。全てが高速でつながってはおらず、一般道も利用するのだが信号はなく80km程度の速度で走れる。
続いてチェコを経由するがこの国も高速はかなり整備されており、問題はなかった。さらに国境を越えてポーランドに入国。確かに道路状況は悪くなったが、運転できないほどではなかった。部分的に高速も開通しており、おそらく教授が訪れたときより改善されているのではないだろうか。

約600Kmを6時間程度で走り抜けアウシュヴィッツ、現地名オシフェエンチムに到着。非常に不思議だが、何故かこの街はナビゲーションに存在せず、現地で地図を購入して何とか到着した次第だった。


(EU内と比べれば格安なホテル。息子は塩鉱で味見)
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AKHでの冠状動脈バイパス術

2007年07月04日 | ウィーン
心臓手術で最も頻度の高いこの手術に関しては、日本は先進的な国だと思う。

ヨーロッパ諸国では心臓を止めて吻合することが多いが、日本では心臓を動かしたまま吻合するオフポンプバイパスが施行される率が非常に高い。
ウィーンに来た当初はかなりの差にとまどった。グラフトの選択方法もかなり異なる。東京など心臓外科医過剰の地域では皆競って動脈グラフトを使って完全血行再建を目指す。75歳以上の高齢者にも同様である。オフポンプも宣伝に使われたり、さらに手術ビデオまで提供したり。とにかく日本は凄い。

ウィーン医科大学では通常、心臓を止めて普通に吻合する。希にある1本バイパスの場合はオフポンプとなるが、それ以外でオフポンプが選択されるのはよほどの理由がない限りあり得ない。

グラフト選択の基本は左内胸動脈と残りは大伏在静脈と非常にシンプルだ。日本ならばこれは少数派になるだろう。50歳代などの若年者には両側内胸動脈もしくは橈骨動脈も選択されるが、全体に占める割合は非常に低い。
グラフト種類によらずsequential吻合はほとんどされない。個人的には静脈グラフトでのsequential吻合は技術的にもそれほど高度ではないし、グラフト流量を増加させる良い方法だと思うが。よって、ほとんどの手術はいつも3本バイパスとなる。

もちろんウィーン医科大学の教授陣の技術が低い訳ではない。小切開での手術もあるし、高度なロボット手術もやっている。しかしここでオフポンプの3本バイパスをするとしたら、相当難しいそうに思える。つまり、皆ここのやり方が染みついているから、それと違うことはなかなか受け入れがたいのだと感じる。まず皮切から異なるし。

日本でも初期はかなり皆苦労したと思うが、施設間の競争も激しくいつの間にかそれに慣れてしまった。慣れるとオフポンプは面白いし患者さんにいいと思える。慣れないと何故こんな大変なことをするのかと思うのだろう。ここでは今のところ無理のようだ。普段安定した吻合をする先生でもオフポンプだとかなり緊張しているのが分かる。

話はそれて、今日の手術では内胸動脈を採取した。なかなか教授が現れなかったので取らしてもらった。これも日本ではskeletonizeされる頻度が高いがここではそれは禁忌に近いかもしれない。

先日、非常に珍しく橈骨動脈の採取をG教授から頼まれた。日本では当然のように採取していたし、全く問題のないはずであったが、突然その教授が怒り出した。Skeletonizeは絶対にするなと。結局彼は僕からその仕事を取り上げ自分で採取していた。理由はスパズムの予防だと思うが、僕に言ったことはpedicelの方が技術的に優しく、、云々、、良いのだと。

「日本でほぼ全ての症例にSkeletonizeされた橈骨動脈を使用し、術後血管造影も施行し確認しているが、まず問題ない。採取された前腕も伴走静脈が温存されて好ましいはずだ」と反論したかったが、ぐっとこらえた。

今日は自分の指導教授の手術であったが、しっかりpedicelでごっそり内胸動脈を剥離してみた。日本ではほとんど剥離するチャンスがなかったので何ともいえないが、確かにpedicelはグラフトの機能温存面ではいいかもしれないと直感で思う。理論的には採取に伴う損傷は少ないだろうから。

こんな訳で、ところ変われば価値も変わる。まあ日本は凄いと思う。確かにより高い技術が要求される。
コメント (7)
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