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ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

クリスマス・マルクト: 初めてポニーに乗る

2007年11月25日 | ウィーン
クリスマス・マルクトは、暗くて長~いウィーンの冬を彩る最も華やかなイベントの1つ。



市内では幾つかのマルクトが始まったばかり。今シーズン初のマルクトに、マリアテレジア広場と、幻想的な光が美しい市庁舎前をチョイス。あまり寒くない土曜の夜とあって、人気の市庁舎前はベビーカーではなかなか進めない程の混雑ぶりだ。


ツリーのオーナメントを並べた屋台、食べ物屋、冬の小物の屋台が去年とぴったり同じ場所を陣取る。昨年家内が帽子を買った店では、店員が去年と(家内と)全く同じデザインの帽子を被って接客していた。


(クリスマス用品や雑貨店などが並ぶ)

市庁舎前のマルクトは、子ども向けのスペースが充実している。クリスマスソングを動物のキャラクターが演奏したり、ぬいぐるみが機械仕掛けで可愛らしく動くブースや、会場内を巡る白いトレイン。クリスマス・プレゼントの山のオブジェが気になり見に行ってみると、その周りを子ども達がポニーに乗っている。

息子はその様子をしばし眺めていたのだが、帰り際に突然「乗る!!」と言いだした。親は一緒に乗れないし、一人で乗るのだよと言っても、「乗る」と言い張る。



係員が落馬を防ぐため子どもを支えてくれてはいるが、実際に一人でポニーに乗ったら「ママー、パパー」と言って泣き出すと思っていた。が、予想に反し、彼は一人で乗った。


緊張のためか無表情なまま3周もしていた。しばらくして緊張も解けたのか、口を開いた。「おもしかった~」。

ポニーに乗せてもらう子ども達の姿をウィーンの様々な場所で目にしてきたが、いつの間にか息子も一人で乗れるようになっていた。一人で遊びに行ってしまう日も近いのか。
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ウィーン自然史博物館

2007年11月25日 | ウィーン
気温5度と最近にしては寒さも和らいだので、クリスマス・マルクトを散策しにマリア・テレジア広場に出かけた。

マリア・テレジア広場にはマリア・テレジア像を中心に美術史博物館と自然史博物館が対称的に配置されている。


突然息子が自然史博物館に入りたいと言いだしたため、博物館鑑賞に変更になった。



この博物館の蔵品は2000万点以上に及ぶという。鉱石、岩石、希金属の原石から多数のいん石などの地学的展示物から始まり巨大な恐竜の化石や模型からマンモスなどの生物史学的展示。さらに現存の昆虫類、魚類からほ乳類までの動物が展示されていた。

まず館内入り口脇に設置された小水族館で彼は大興奮。水槽に釘付けになる。


続いて地学的展示室群へ。1836年に落ちたいん石に触れる。


1億年以上前の古代生物や恐竜の展示が続く。


上階へ上がると昆虫や彼の好きな動物(魚類からほ乳類)の展示室群となる。

(建築物としても美しい博物館建物)

次から次へと続く展示室;動物園や図鑑で覚えた動物に沢山会えるので大興奮。


地球上の全動物が展示されているのではと思うほど膨大なコレクションとなっていた。1つ1つ見たら丸一日は必要だ。
足も疲れていたから気づかぬうちに相当な距離を歩いたのだろう。大人も楽しめるし、子どもの社会見学には最適かもしれない。とりわけ寒い季節には。
自分で歩いた彼は、博物館を出るやいなやすぐに寝てしまった。

<御参考までに>
A17 地球の歩き方 ウィーンとオーストリア 2011~20
現地に住んでも必要な情報が満載でした
ダイヤモンド社
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もう冬

2007年11月13日 | ウィーン
いつもより遅く起きた日曜日。
カーテンの向こう側が白いなぁと思っていたら、雪だ。興奮している息子と、あっという間に白くなっていく街を眺める。

この日は友人宅に招かれていたので、息子を連れて駅へ向かう。


電車を待つ間もはしゃぐ息子。反対のホームからご婦人が雪の玉を投げてくれ、さらに息子を喜ばせてくれる。 


(雪の上を歩くことを楽しんでいる;珍しく「ダッコ」とは言わない彼)

こちらのご主人は冒険家で、最近はエジプトに一人旅をされたという。こんな雪の日にワインを飲みつつ、尽きない旅の話ができるのはとても愉しい。

来週も最高気温2度と真冬の東京より寒い日が続くようだ。11月に既に最高の厚着をしている僕ら。真冬にはどうなってしまうだろう。
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何が大切か?: 仕事?家庭?それとも…

2007年10月26日 | ウィーン
昨日のこと、指導教授と予定手術(AVR+CABG)。最近合流した日本人医師同士で初めて教授の助手をする。手術は無難に終了し、その後日本人同士で昼食を取り、雑談をした。AKH内で日本語の会話は珍しい。

「手術が終わったら部屋に来てくれ」と言われていたので、教授室に行く。
「どうしたのか?何があったのだ?」と、心配そうな顔をして質問されたから、何のことやら。雑談をしていて部屋に来るのが遅くなったため、教授は閉胸時に何か問題があったのではと心配していたのだった。

患者さんは問題ないと話すと、「何を話していたのか」と聞かれ、「日本語で雑談」と答えると、「どんな?」と更に聞いてくる。「EUの何処の国が旅行にいいとか、家族のこととか・・・」とたわいもない雑談の内容を話すと、

「それは大事だ!!」と。
一瞬、何がそんなに重要なのかと思ったが、彼は真剣だった。「人の一生は限られた時間しかない。仕事も大事だが家族、子どもと過ごすことは非常に大切な時間だ。何よりバランスが大事だ。」と。彼は日本人のハードワークを知っている。ここで過ごす時間は家族と過ごすべきだと考えている。

教授の生活リズムを見るとオンオフがはっきりしている。仕事をするときは食事も取らず集中している。そうでない日は、午後は病院にいない。おそらく早く帰宅しているようだ。

皆しっかり休み、休暇を楽しんでいるようだ。
今週と来週に祝日があるため、4.5日の有休を取れば10日前後の連休となる。来週月曜日の手術予定表を見ると、7.8人の以上の教授(つまりほとんど全員)が不在になっていた。手術は残された当直医など非常に少人数で組まれている。指導教授も8日間の不在となる。毎年この時期に旅行に行くようだ。

ウィーンに来た当初は不便な国だと思った。日曜日はスーパーもデパートも営業していない。つまり買い物が出来ない。平日も午後7時には全て閉店する。日本の365日24時間営業なんてここでは想像も出来ない。

「家内は何をしているのか?」とよく聞かれる。女性も働くのが当然の社会だからだ。子どもを生んでも皆職に復帰する。当科にも女性の心臓外科教授がいる。小さい子どもを送ってから病院に来るためか毎朝彼女は遅刻気味だが、全く問題ない。外科医でさえ産後の社会復帰が可能なシステムだ。

当直やその日の担当者以外は皆夕方には帰る。事務系の秘書達は午後4時には誰もいない。初めはなんと怠惰な国だと思った。逆にそれが可能でないと社会が成り立たないことに気づく。例えば子どもを迎えに保育園に行き、スーパーで買い物をし、夕食を支度するには4時に帰らないと不可能だろう。仮に7時まで働いたら、既にスーパーは閉店し、子どもを迎えに行けず、家庭のみならず国全体が成り立たなくなるかもしれない。夜は皆家庭にいる。休日はお店も休みだから誰も働かなくていい。基本的には国民全体が休みとなる。

日本は疑いなく非常に便利な国だ。自分は昼間買い物をする時間がないから夜のコンビニで多くを済ましていた。人々の生活リズムに合わせ、お店は深夜まで、若しくは24時間営業する。そのため多くの人達が深夜も働いている。

産後の女性の社会復帰も日本では困難と聞く。子どもを抱えながら夜まで働けるはずがない。従って比較的低賃金のパートタイム労働になってしまう。多くの人が希望するだろう出産前の一般職に復帰するならば、以前と同様に残業をしなければ会社では認められないかもしれない。

人は勤勉であるべきだという社会通念が、国民全体に長時間労働を強要しているような。仮に、家族のために休むと言えば、「君の仕事に対する熱意はそんなものか!」と本気で言われるかもしれない。ウィーンの人たちからは想像も出来ない社会だろう。

「平日午後7時閉店、休日閉店」、なんと不便な国かと思っていたが、これは人に優しいシステムでは、と思えてきた。便利と豊かさは同意語ではない。ウィーンと比べると日本は華やかでモノに溢れているが・・・

朝起き、夜寝る。仕事は日中のみ。しっかり休暇を取り家族と過ごす。「過労死」という言葉、想像も出来ない。
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10月なのに雪

2007年10月21日 | ウィーン
悪天候の週末、家でのんびり過ごす。
朝から雨だったが、ふと外を見ると雪に変わっていた。まだ10月なのに。

息子と窓の外を眺める。しばらくするとまた雨に変わったが、もう冬なのか。
今日の最高気温は5度程度あるが体が慣れていないためか、もっと寒く感じる。

週末ではあるが指導教授の手術があり、それに呼ばれ病院へ。
教授はウィーンから40km程離れた山の麓に住んでおり、そこでは完全な雪だったと。

手術(AVR)は3時間程で終了。病院を出るときには天候は回復していた。

夕方、息子を連れて近所に散歩に行くが、寒い。手袋とウールの帽子がそろそろ必要だ。

(緑の木々は減り、落ち葉が目立つ。人もいなく閑散としている)

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今年は寒い!?

2007年10月20日 | ウィーン
まだ10月の半ばなのに寒くなってきた。

週間天気予報を見ると最高気温5度、最低気温1度の日が続いている。今日の最高気温も6度でコート無しでは歩けない。通りを歩く子ども達はウールの帽子を被っている。

昨年は異常な暖冬で、東京と比較すれば多少寒いものの、氷点下になることはほとんどなかった。この調子だと今年は例年並みの寒さになるのか。ウィーンの真冬は氷点下10度以下になるという。日照時間も日に日に短くなってきた。夕方6時で薄暗い。冬はすぐそこまで来ているようだ。
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盛り上がらないハロウィン

2007年10月20日 | ウィーン
昨年同様、自宅前の広場にはハロウィン用のスペースが作られた。
週末にはフリーマーケットや小規模の移動式遊園地、ワイン会場も昨年同様設けられた。

昨年はイベント会場もありかなり盛況だったが、今年は全く盛り上がっていない。

フリマにはそれなりに人はいたが、かなり寂しい会場だ。


(それでも汽車に乗せてくれとせがむ彼)

暖冬の昨年とは異なり、既に涼しくなってきたが、それが影響するのだろうか。


会場を後にし自宅近くの山に散策に行く。


ウィーン市内を見渡せる緑の丘だが、ここには予想以上に多くの人が来ていた。


気温は10度近くありまだ楽しめるが、そろそろ冬に入る前の貴重な天候ということを皆知っているからだろう。
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市庁舎でparty

2007年10月04日 | ウィーン
ウィーンのある研究関連機関がpartyを開いた。教授が参加できないため代わりに行くことになった。どこの協会が祝賀会を開こうとも構わないが、その会場が興味深かった。

なんと市庁舎内なのだ。


ウィーン市庁舎は観光スポットでもあり、普段外から眺めていが一般人が中に入れるとは思わなかった。それほど警備は厳しくなく招待状を持っていれば素通りできた。重厚な雰囲気の古い建物だが、祝賀会場は現代風のカラフルな照明にもアレンジされ、ため息が出るほど美しい。



行く前は何故会場が市庁舎なのだろうかと思った。市長が挨拶をするからなのか?
この会場の広さ、豪華さは、それだけでここを選ぶ十分な理由になることが分かった。


日本で同じことが可能だろうか?
各自治体は庁舎内に広いホール(会場)を持っている可能性は十分ある。中には歴史的に価値があり、または美しい内装を施した素晴らしいホールもあるかもしれない。それを一般のイベントに貸し出すだろうか?・・・たぶん不可能のような・・・
仮に一般に貸し出すことが可能でかつ立派なホールを造ったとすれば、何故そんなものを作るのか、税金の無駄使いではないか!と市民から抗議されるかもしれない。

ウィーン市庁舎前の広場は、夏はフィルムコンサート、冬はクリスマスマルクトなど常に市民のイベントに貸し出されていることを考えてみれば、市庁舎内のホールを一般のイベントに貸し出しても何の不思議もないことに気づく。


(フィルムコンサートでは深夜まで連日賑わっていた)

(キンダーオペラの日もあった、小澤征爾指揮で息子も楽しんだ)


無駄の少ないシステムだと思う。市民は美しい市庁舎前の広場でワインを飲みながらオペラを鑑賞し、また建物内部の豪華なホールでのpartyにも参加出来るのだから。

ウィーンフィルが恒例の野外コンサートに行ったときのことを思い出す。会場はあの広大なシェーンブルンだった。
 

世界遺産の会場にクリントン元大統領も来賓として来ていた。何万人もの市民がシェーンブルンに集まりコンサートを共に楽しんだ。

 
(なんと花火までやっちゃう)                    (コンサートには飽きて砂遊びの彼)


歴史的に価値のある場所を皆で使い、楽しむ。善し悪しではなく、価値のある場所を有意義に利用している思う。
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アルベルティーナ美術館

2007年10月02日 | ウィーン
オペラ座の裏にアルベルティーナ美術館がある。今月からピカソ、シャガール、モネなどの近代画家のコレクションが始まった。

まずは家内の好みで美術館正面にある有名なカフェモーツァルトで栗のケーキを頂いてからの美術鑑賞となる。



屋外席も観光客で満席のカフェモーツァルト。


カフェから道路を渡ればオペラ座。美術館入り口からそれを望む。


これがアルベルティーナ入り口。初めて入ったが綺麗でモダンな造りの建物だ。


パリのルーブル美術館と比較すれば何分の1もないと思うが十分広い。館内は混雑していたが入場者のマナーはパリの美術館と比較して良いと思う。ウィーンの美術館はその点では上品だと個人的には思っている。

絵画を間近に見られる展示方法はどこも同じか。微妙な筆のニュアンスまで見ることが出来る。息子も少しは飽きずに絵を見てくれるようになった。

特別展示とは別の、おそらく常設展示だと思うが、これも素晴らしい。細かく区切られた展示室はまるで王宮の応接室の様。豪華なシャンデリアと家具、その中に数点の絵画が贅沢に展示されている部屋が続く。こちらにはほとんど客はいなく、むしろのんびり鑑賞できる。


舞踊会でも開けそうな部屋で遊ぶ彼。


さらにこの美術館は世界最大のグラフィックアートを所蔵するとされる。0階にはその一部が展示されていた。2時間は見学したが全てを見切れず閉館時間となった。もう一度来てもいいと思う内容だった。一般のお店が全て閉店している日曜日のウィーンで、美術館見学はお勧め出来るだろう。
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別れ

2007年09月30日 | ウィーン
今週、親しい家族がウィーンを発つ。

昨年、自分がウィーンに来て右も左も分からない頃、たまたまスーパーで出会った日本人ご家族と親しくなった。お互いの子どもがちょうど同い年というのがきっかけだった。歯科医師ご夫妻のご家族で話題に共通性があったことも交流を深めたかもしれない。


わが家は狭いため、相手方のお家に何度もお呼ばれし、美味しいご馳走を頂いたり深夜までワインを飲みながら語り合ったり。お互いの子どもの誕生会をやったり、ウィーン市内の美味しい中華料理店に行ったり。子ども同士も仲良くなり、頻回に遊んでいて、息子が打ち解けて楽しく遊べる貴重な友達(恋人?)となっていた。




以前から分かっていたことだが、歯科医としての技術を買われアメリカで仕事を始めることになったのだ。そして今日、出国前に家族同士で会食した。今日は日本食料理店「えん」。子ども同士は何もしらず楽しんでいる。いつの間にかお互いにキスをすることも覚えていた。




もちろんこちらがアメリカに遊びに行くこともできるし、彼らが日本に帰国したときに会うこともできるだろうが、暫くのお別れとなる。

楽しく会食した後、お互いに子どもに説明した。息子はどれほど理解できたのか、たぶん半分くらいだと思うが、彼女は完全に理解していた。2歳だが既に正確な文章を喋る彼女は息子より言語面では成長がはやい。しかも長い引っ越し準備で荷物をかたづけた環境はそれを理解するに十分だろう。寂しさで涙を浮かべているが必死に泣くことを我慢しているのが伝わってくる。

大人同士も別れを寂しいと思うが、幼い彼女の姿に母親や家内は涙を浮かべ、自分も堪えるのがやっとだった。子ども同士が時間をかけて仲良くなった。それを離さなければならないことが辛い。自分も個人的に多くのことをご家族から学んだし、援助して頂いた。是非アメリカでも成功して頂きたいと心から願う。いつか家族同士で再会しよう。
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クレムス・ドナウ: ワインレストラン Nikolaihof Wachauへ行く

2007年09月23日 | ウィーン
週末の今日は朝から晴天に恵まれた。気温は20度/10度、寒くはない。これからの季節を考えるとかなり貴重な天候だ。家にいる訳にはいかない。

ウィーンから電車で1時間。世界遺産に指定されているヴァッハウ渓谷の中心地クレムスは2度目だ。ワイン好きの家内が以前から注目していたワイナリー「Nikolaihof Wachau」へ向かう。このワイナリーはBIOで知られ、オーストリア屈指のブランドである。

クレムスの駅からはバスで10分程でMauternに到着。レストランは簡単に分かった。


晴天のため皆、屋外に陣取っている。


木陰のテーブルは涼しく気持ちがいい。屋内はガラガラ。子ども達はその場で友達になり砂利で遊んでいる。

まだ小さい息子はどこでも遊んでもらえる。


ワインはメニューリスト以上にあり、オーナー夫人がtastingを勧めてくれた。何種類でも選べるが、我々はまず5種類のワインを頂く。

家内はメモをとりながら楽しんでいる。自分はRieslingもいいがGruner Veltlinerのdryが気に入った。

食事も美味しい。定番のカボチャオイルをドレッシングに使ったサラダ、牛タンのボイルなど。
 


食事後、オーナーに畑を教えてもらい見に行く。徒歩15分の距離。


周囲のブドウ畑とは違い、ここだけがBio(有機農法:バイオダイナミクス農法)の認定がされている。


こちらのブドウの葉は色が濃く厚みもあり、太陽に向けて葉全体を大きく反らせている。


こちらのワインが美味しいのは一目で納得できる。家内は、葉の一枚がこれほど違うのだから、ボトルにしたら・・いや一生飲み続けたらどれほど健康に違いがでるのだろうかと呟く。

帰りはドナウ川まで歩いた。徒歩30分。


歩き疲れ川沿いに並ぶカフェで休憩。通りの並木は大きな栗の木。時折ドッス、パーンと音がし、栗が落ちてくる。30分程の間に20個以上落ちた。彼は栗拾いを楽しむ。栗も新鮮!?だ。


クレムスの駅からウィーン行きの電車は1時間に1本くらいしかない。待ち時間に偶然蒸気機関車に出会う。


彼はこれが一番嬉しかったようだ。家に帰っても機関車の図鑑を広げ、シュポッポを繰り返していた。

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ドナウ川遊覧とお祭り

2007年09月17日 | ウィーン
これまでウィーン市内のドナウ川遊覧には行ったことがなかった。天候もよく遊覧船に乗船してみた。

遊覧船は中心部のSchewedenplatz沿いのドナウ運河から発着している。往復コースだと一人およそ16ユーロ、所要時間は3時間半程。


往路の船内は満席。EU内からの観光客がほとんどを占めていた。狭い運河を上り大河ドナウ川へ出ると、途端に景色が変わる。街中から自然の中へといった感じ。スケールが大きくなる。多くの大きな国際船やタンカーともすれ違う。



復路になると団体観光客が下船したこともあって船内にはゆとりができたが、ウィーンの下流が中心のコースで見所はなかった。川風に吹かれながらワインを頂くのは気分がいいが、それだけのような・・・。もし急ぐ旅なら往路だけでも十分かもしれない。


下船後、中心部にあるam Hof教会前の広場で消防祭が催されていた。
先日ローマ法王も訪れた広場だが、今週末はお祭り会場になっていた。



子ども達が消防車やハシゴ車に乗せてもらっている。息子と並んで消防車に乗る。


数人の子ども達を乗せた消防車は周辺の車道を数分走って戻ってくる。彼は外から見るのは好きだが乗ることには興味を持たなかったようだ。

会場内では消防車、救急車、白バイなどの緊急車両に触れられる。

 
彼はBMWの白バイが気に入ったようだ。
消防祭も混雑していたが、個人的にはそれほど見所があるようには感じなかった。前回ブログの収穫感謝祭の方が断然好みだ。


夜、帰宅後近所のお祭りも今日が最終日なので散歩に行く。2箇所ステージがあるがどちらも盛り上がっていた。混雑で近づけない。

一つはロックライブ、怪しげなダンスに熱狂気味だ。


もう片方は、日本で言えばショーパブの様な、物まねお笑い系といった感じだが、これも大盛況。


沢山遊んだのに息子は帰りたがらない。帰り道でももっと見たいと駄々をこね泣いている。多くの人が楽しんでいると自分もそれを見たいと思う。僕は何が面白いのか理解できないこともあったが、周りが大うけしているので楽しいのだと思ってしまう。彼はただ楽しんでいた。芸は言語・世代を超えてウケるようだ。
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9月はイベントの季節

2007年09月16日 | ウィーン
休日、なんとなくカメラを持ってウィーンの中心部へ散歩に出かけた。



観光シーズンで混んでいる繁華街のケルントナーから美術館の脇を通り、ブルグ庭園へ。



芝生が綺麗で夏には裸で寝ている人もいたが、今はいない。



庭園内にある有名なモーツアルト像。今日は日本人の観光客も目に付いた。


重厚な新宮殿とブルグ庭園、緑の季節は特に綺麗だ。



庭園を抜けてブルグ門から王宮へ入る。



なんと中はお祭り(収穫感謝祭)で大にぎわいだった。広い敷地内には特設ステージがいくつも設けられ、オーケストラ演奏や農業・林業にちなんだイベントが行われている。どんなイベントでも風船を配るのがウィーン風だと思う。風船無しのイベントは見たことがない。選挙演説でも、消防・防災イベントでも、なんでも。それとビールにワイン。ウィーン郊外にある有名なホイリゲ店が軒を連ね観光客で大混雑している。




皆屋外で飲食することが好き。食べ終わっても席を立たない。


その奥には子ども達のためのスペースがあった。王宮内で贅沢に子どもが遊べるのはウィーンらしいと思う。電気機械仕掛けの遊具はない。全て天然素材であつらえた創造的な遊園地だ。


干し草で作った山。


色々な素材の上を目隠し裸足で歩き、当てるゲーム。

 
木で作ったアスレチック。2歳の息子ではゆっくりとしか歩けない。彼の後続は渋滞となるが、皆さん親切だ。気に入ったらしく何度もチャレンジする。


貼り絵コーナー。
その他、牛の乳搾り、動物コーナーなどなど。もちろん全て無料。

個人的には遊園地よりこの方が好みだ。彼も大勢の子ども達に混じり楽しんでいる。テレビゲームや先端技術とは双角をなすが、自然と触れ合う方が想像力も養うと思う。


帰り道にザッハトルテで有名なカフェに寄る。カフェも旅行者などで大混雑していたが、久しぶりに頂くと美味しい。


帰りのバスの中からも別のお祭りを見た。自宅近くでもやっている。観光に適した気候の今は、ウィーンのお祭りラッシュのようだ。

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夜が早い、日が短くなる

2007年09月15日 | ウィーン
6月は夜10時頃まで明るかったのに、今は7時過ぎには日が沈む。

もちろん秋分の日の前だから、まだ昼の方が多少長いがこれからどんどん日が短くなっていく。去年は9月も結構暑かったが、今年は既に涼しいこともあり、すぐに冬になってしまうのではと思うと少し寂しくも感じる。

今日は天気もよく、まだ屋外でも食事を楽しめると思い近所の緑の多いレストランへ。



レストラン内にも子供用の公園があり、彼も退屈しない。この配慮はウィーンのいいところ。


(夏はこの公園も子ども達で賑わっていた。たまたま空いていたのかもしれないが、ここでも寂しさを感じる)


7時を過ぎて日が沈むとグッと涼しくなってきた。晴天だった今日の日中は屋外席は満席だっという。
しかし日が沈むと、店内席の方が圧倒的に多い。ビールを飲むとカラダが冷えるし、薄暗くて料理もよく見えない。かつすぐに冷めてしまう。暗くて写真も写らない。夏は暑くて辛かったが、今から思えば貴重だったと改めて思う。屋外で食事が楽しめた。


ところで、帰り道になんとお祭りが。自宅のすぐ近くに移動遊園地も来ていた。普段は何もない普通の狭い道路だが、突如遊園地に早代わりしている。



線路が見えるが、トラムもこのために閉鎖されている。



ウィーン風の屋台も沢山出て地元の若者達で賑わっている。


(甘いお菓子を売っている屋台)


(ゲームで景品を当てる屋台)

涼しい(寒い)がこれから来る冬を思えば今は天国だろう。皆外でワインやビールを飲んでいた。

彼もお祭りの雰囲気に興奮していた。
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ノイジードラー湖へワイン遠足: -止まらないブドウの試食-

2007年09月10日 | ウィーン
日本人会主催のイベント、ワイン遠足に参加し、バスでノイジードラー湖へ行った。



ハンガリーとの国境近くの町、Apetlonから馬車に乗り、国立公園内のランゲラッケ湖畔や草原を散策。ユネスコの世界遺産にも指定されているこの地区は野鳥の宝庫としても有名だ。




気温は15度前後あるはずだが、時折の強風が体感温度を下げる。



1時間半程して、広大な草原とワイン畑の中に突如現れるレストランが1軒。そこでワインと昼食を沢山頂き、さらに引き続き5種類のワインをテイスティング。子連れの家族も多く、息子も沢山の友達を作り店外で楽しく遊んでいる。日本人会のイベントはこの点でも安心だ。



この後、実際にワイン畑を見学に。レストランから10分程歩いくと草原の中にワイン畑が広がる。




オーナーの許可の下、畑で完熟しているブドウを試食してみる。高い糖度に驚く。甘い。




多くの大人達は数口で納得したと思うが、息子は真剣だった。手の届くところに無数のブドウが熟している。フルーツ好きの彼は止まらない。



一人でどんどん食べ続けている。昼食も十分に頂いたのに、どんどん食べる。
豪快な食いっぷりに地元テレビ局のカメラマンのターゲットになる。



カメラマンが近づいても、食べることに集中しているため気にならないようだ。



皆引き上げているが、彼は一人残り最後まで畑にいた。食べ続けている。
どれだけ食べたのだろう。たらふく食べてようやくご馳走様になった。

バス1時間程でウィーンに戻ってきた。比較的近いところに貴重かつ広大な自然景観があるものだ。
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