こけ玉到着！

７月８日

　　　　怒涛のような日々も後１日となる。
　　　　思えば泥縄の上を綱渡りしているような毎日だった！
　　　　
　　　　何から何までひとりというのは、正直きつい。

　　　　庭の草むしりも終えた。　ヘビースモーカーの方には玄関前で吸ってもらってい
　　　　たので、ムサシで買った縁台を置き、体にも良いという塗装もしておいた。
　　　　看板もさっきやっと書いた。　
　　　　来て頂く人数も分からないけど、コップも少々増やす。
　　　　金沢で買ってきた棚を隠す黒い布も被せる。この布は、店主のおじさんお勧めの
　　　　てかりのない高級過ぎる礼服用で、棚に掛けるといったら「もったいない、終わ
　　　　ったら服を作るように」と念を押された。　いいものらしい。

　　　　指差し点検をしても、あと残るは肝心の人形だ。
　　　　昨日するつもりが、ディスプレーと掃除を少ししただけで寝てしまった。
　　　　このおじさんの河童を仕上げないと完結はしない。
　　　　太目のおばさんが待っている。
　　　　
　　　　午前に今度井波の展示会でご一緒する桶田さんがこけ玉を持ってきて下さる。
　　　　この方は、本当におもしろい。　あかりの作家なのにこけにうるさい。
　　　　私が脚を組んだ拍子にこけ玉にちょっと触っただけで「そこ！」と怒られた。
　　　　井波の春田さんに（この方も飄々とされたとっても面白い方です）
　　　　紹介いただいたのだが、初対面で工房の庭に貧乏ごけをはってど
　　　　うすると言われ、すぎごけを頂いた。
　　　　こけのことを分からない私は、道路のみぞのこけを取ってきてはつけていたのだ

　　　　この藪こうじのこけ玉はほれぼれするほど素晴らしい。　秋には赤い実をつけ、
　　　　うまく育てれば何年ももつらしい。
　　　　これで色彩の華のない河童もがぜん生きてきた。
　　　　本当に忙しい中、無理なお願いをしてしまった。　よほど忙しかったのか,鞄ま
　　　　で忘れていかれた程だ。
　　　　だらだら書いてしまったけど、明日はヒデ子さんご夫婦も来て下さる。
　　　　あと一息　頑張らないと！！