唐子のつぶやき

空回りの多い日々のなか、ぼちぼちと人形を作っています。お暇な時にでも覗いて下さいね。

つば甚でお座敷遊びを

2013-04-17 13:50:26 | 着物
4月17日(水) 曇り

昨日はブログでお知り合いになったまこさんと一緒に、
金沢のつば甚での食事とお座敷遊びを体験しに出掛けました。

前日は心配した友人からもう一回練習したら(笑)ということで、
遠慮なく帯持参で行き、おまけに柔らか物の帯をシャンとさせる秘密兵器まで
見せてもらいました。 
またまた目からウロコです。
同じような時期にきもの熱にかかったのに随分先を越されました(笑)

帯はこの練習で随分形が綺麗になったのに
案の定というか、まこさんがもう来る時間というのに着崩れを心配しすぎ
体をきつく締めすぎて気分が悪くなり、もう一度襦袢からゆるめるはめに・・
また振り出しであたふたです。
着物の時間はうんと早めに設定して正解です。



つば甚2階月の間より

こちらは金沢で最も歴史ある料理屋で、
伊藤博文が感銘して「風光第一桜」としたためた書がある月の間で写真を撮り、
芭蕉がしばらく過ごした吟風の間ではお茶をいただき、
その後は大正時代の風情のお部屋へと様々に楽しむことができました。
食事は皆でお座敷遊びもできる2階の二百畳続きの大広間です。

こんな催しでもない限りこうしたお部屋散策などできるはずもなく、
車で思ったより早くに到着したこともあり、
2人だけでお茶をいただく静かなひと時も味わうことができました。

少し前でしたら犀川ほとりなのでさぞや桜並木が花霞で美しかったことでしょうが、
最後の花びらでしょうか、2階にまで花びらが風で舞い上がり、
これもまたこれでなかなか風情がありました。



まこさんNGなので逆光で苦心(笑)

まこさんは琉球紬にピアノの鍵盤に小さな猫の足跡の創作洒落帯で、
私は水玉の白大島にいつもの塩瀬の唐子帯です。
(黄土色の染め帯を締めるつもりが、この唐子帯を見ると手が出てしまいます(笑))



にし茶屋街の美しい芸妓さんたちの舞台です。



お座敷遊びの楽しいことといったら・・
この後じゃんけんをしたり、百万石踊りや炭坑節までみんなで踊りました。



会の締めを主催者から頼まれたまこさんは、
皆さんそれではさんさん七拍子を??とボケをかましていました(笑)

人形とは関係もないのですが・・長々と。
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手こずりの笑う帯

2013-04-14 20:45:09 | 着物
4月14日(日) 晴れのち風

1月から最近までブルと一緒に引きこもりが多かったので
4月から少しお楽しみもということで、
お誘いいただいた着物でゴーの予定があります。

以前、人形の展示会には東京も大阪にも持っていき
ホテルで毎日着付けたはずなのに
いざ久しぶりに着付けをしてみるとこんなはずでは・・です。
着崩れがひどく、シャッキとしません。
そういえば何カ月着ていないんでしょう。

そのあまりのひどさに友人に頼み
違う帯のやり方を教えてもらいながら
汗だくで練習してみました(笑)
そのやり方は目からウロコだったのですが、
難点はこの笑う帯です。





ご一緒するまこさんは紬に猫柄らしいので
私も笑える時節柄の熊を投げる金太郎の帯を付けたくて
何度も何度もチャレンジしますが柔らかすぎで形になりません。
やはり羽二重はよほど着なれている人でないと
無理があるようです。

これは仕立てをお願いしている義母のめいっこの方と
相談して芯をうんと固くするか、
もう思い切って付け帯に改造するか
しないと着付けでめまいを起こします(笑)

こんなんで出掛けられるんでしょうか・・
明日は朝からブルの病院だし、帰ったらひとり特訓
今までと違うやり方でマスターできるのか・・私
そんなことより、人形できるかでした。

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夏きもので写真

2012-07-18 13:05:20 | 着物


以前より人形関係のときにはなるべく着物を・・と着てきたのですが、
それならば提出する雑誌のプロフィール写真は着物写真にしようと計画しながらも
ズルズル日伸ばしにしていたらもう夏着物時季です。
せめて単衣のときに撮影に行けば良かったと後悔してもすでに遅く。

それで、夏きものはこれ一枚。
急きょしつけを取りましたが、まあこんなことでもない限り
この暑さに着物で行く予定はありませんしね。

それがこんな時に限ってお太鼓が決まらず5回程やり直し、
夏帯を甘くみていたのと、右上がりになる癖が抜けません。

帯は涼しさを考え青い麻にしましたが、こうして客観的に観ると返って暑く感じますね。
やはり軽やかに同系にして帯締めで引き締めると良かったのか・・着物は難しいです。

以前から着物屋さんで着物まわりをへちまや麻で揃えておけばと言われて
袷のときから帯板や帯枕はへちまにしているのですが、
つくづく買っておいて良かったと納得です。
顔にはあまり汗はかかないのですが、帯を取った時に感じますね。

そんなことより、5才は若くみえると思うところで撮ったはずなのに
そのまんまより完全に5才は上に見えるどんよりした仕上がりにがっかり・・
着物のせいにしてはいけませんが・・記念にアップしておきます。
もう撮りなおす気力はないのでこっそり2年ほど前の写真にしておこうと思います。



工房庭の蓮。
葉をかき分けるとつぼみがあと二つ、これで合計4つです。
蓮を植え始めて毎年、花はひとつだけだったので今年は新記録となります。




羽二重の創作帯

2012-06-20 18:54:41 | 着物


先日急な用事で金沢へ着物で出掛けたものですが、
写真の帯は義母に男羽織から作ってもらった羽二重の付け帯です。
笛吹き童子に獅子舞ですが、前部に欲張って柄二つがくるようにと
リボン刺繍で縫い合わせてあります。
これは時間のない時や暑い時にお太鼓の柄出しを気にせず出掛けられて便利です。

作ってもらっていながらまだ一度も付けていなかったので気になっていたのですが、
きつく締めすぎた着付けは横に置いといても、
気持ちをしゃんとしたいときに着物は良いものですね。


~お知らせ~

工房 唐子の営業ですが、今まで第2、第4の木、金、土、日営業としてきましたが、
展示会等で留守にすることも多くご迷惑をお掛けしますので(たまに忘れてます)
      
  7月よりそれをなくし

    教室とその時々の催事のみとし、催事の折にはハガキやブログ内で
    その都度お知らせいたしますので今まで通り何卒よろしくお願いします。

    教室の見学は随時OKですのでお問い合わせください。
    今まで通り事前にご予約下さいましたら開けて、珈琲などもOKでですので
    是非お気軽にご連絡くださいね。(先約があったらすみません。)

昭和・メモリアル 与 勇樹展へ

2012-03-24 21:42:31 | 着物




サイン会の後、与先生のご好意で一緒に写真を撮っていただきました。
会場でお会いできるということで着物にしました。
気に入っている萌黄色です。ついてきてもらった友人は日々着物を着なれているので
教えてもらっています。


3月24日(土)  雨

人形づくりを始めて何度先生の展示会に他県にまで出掛けたことでしょうか。
今回金沢での開催ということで、最近の生き急いでいるような日々では
ありますが、先生のいらっしゃるこの日しかないということで
出掛けました。

先生のみえるまで時間をかけてお人形を観ることができました。
新作の昭和メモリアルのお人形と共に、以前の懐かしいお人形たちと
再会することもできて本当に嬉しかったです。
会場のスポットを浴びたお人形のまなざし一つ一つに
それぞれの景色があり心に残ります。

購入した先生のご本のなかで、
媚びたような無理な表情はつくらない。
歯をむき出して笑うなんてありえない。演技っぽいのも嫌い。
嫌な顔もさせないけどね。
子供はそのままでかわいい。
できるだけ動物的につくるように心がけている。
とありました。

いろいろ考えすぎていたこの頃、
今のまま無理しなくていいのかなと
思い直すいい機会をいただいたようです。

ただ最後に、ブルに咬まれた右手の傷跡が気になってとっさに手を出せず
しっかりと握手ができなかったことが今もずっと心残りとなっています。
今度どこかの会場でお会いできたらその時は!!

4月3日(火)まで  金沢 香林坊大和 8階ホールです。 是非どうぞ。






おとぎ兎の途中

2012-01-06 10:49:32 | 着物
1月6日(金)  雨のち曇り



こちらはおとぎ兎です。

ピカピカに磨きこんでありますので、今回は以前のように縮緬貼りをせず
胡ふんの塗り重ねをして、御所人形のように江戸縮緬で飾ろうかと考えています。

それで例のひとり着物練習ですが、3日4日とも食事の用意ばかりで気力もなく
口ばかりの状況でした(笑)
で、昨日はようやく子供達も仕事でいないので着付け練習です。

ちょうどここから10分ほどの大聖寺のフゾンでパッチワークの塚山和江さんの
展示会が開催中です。
義母はひざが痛くて断念、義母の代理で行くことに急きょ決めたのですが、
ところが北陸の悲しさ、雪が降っては止んではが続き
晴れ間は30分ほど、その間に帯でもたもたしてはいられず
そんな時は付け帯です。
ひょいと背中にのせて行ってきました。
その付け帯、前回もアップした惚れ込んだ子供の一つ身を無理やり付け帯に
仕立ててもらったお気に入りです。
着物は東北の紅花紬です。




帰りに友人宅にて撮影

フゾンの中は撮影できず玄関にて。
会場内は和の世界でお正月らしく華やかな世界です。やはり和裂れは良いですね。
ただ、おまけがあって、衿にピンを挟んだまま出掛けてしまいとんだお笑いに出掛けたようなものでした(笑)
まあ、がまのあぶらのような日々、突っ込みどころは満載ではありますが
唐子の着物でゴーはぼちぼち続けていきます。
長々と・・そんなことより人形制作でした。



お雛様を守りたい(隊)

2012-01-03 09:17:36 | 着物
1月3日(火)  晴れ

今朝もお天気です。
元旦は清々しいお天気でと言いながら、午後からはみぞれや雪となったので
北陸の冬は甘くないと実感していましたが、今朝のようなお天気でしたら
今後の天気予報の雪マークも大したことないんじゃないかなと期待しています。



それで、お雛様を守り隊の結成です。
この他にトリもいます。
実は、ほかに口を閉じたカエルが一匹いたのですが、
先日からいなくなったのです。 どこにいるんだか・・2階や居間にもいないし、
以前ブルが関節人形を咥えて逃げたことがありますが、子供のときだったし、
まさかどんよりしている今はそんなことをするはずもないので心配しています。
筋肉も着物の中にかくれるので付けなくても良いように思いますが、
付けたり削ったりで時間がかかります。

着物といえば、また昨日の着付けの練習です。お目汚しを・・



真綿紬なので随分暖かで、エジプトの壁画のような文様です。
帯は関東仕立ての開きの帯ですが、
横からみたら二重太鼓のようにもみえるのですね。

しばらく着ていなかったら、そんなんじゃ2月にひとりで大阪で着物は無理やわ~と義母から
言われてしまったので松の内までひとり練習です。
半衿に芯も入れていないので楽らくです(笑)


土曜の展示会模様

2011-10-09 00:43:38 | 着物


本日の展示会場模様です。
といってもあまり変わりはないですね。(笑)

相互リンクをしている山中温泉の長楽さんのブログでも展示会模様を紹介くださっていますので
ご覧になってくださいね。 とても嬉しいです。

お客さんも予定より随分多く昨日は100人を越した方がみえました。
こちらのギャラリーでは日々カウントしてくださり助かります。
6日から10人ずつ多くなってきているので日曜はもっと多くの方が来てくださるように
願っています。

会場にいると、パッチワークからの不思議なエネルギーが伝わりますね。
ひと針ひと針の地道な作業からの積み重ねがどんどん大きな作品へと繋がって
いくせいでしょうか。
それぞれの想いがつまっているのでしょう。

10月は各地で様々な催し物が多く、お天気が良いと郊外へ出掛ける方が多いので
教室展というと少し地味な印象があるので心配していたのですが、
生徒さんも本当に喜んで励みにしています。
お忙しいなかありがたいことです。

少々疲れがでてうたたねをしてしまったら変な時間に目がさめてしまい
こんな時間にブログを書いています。(笑)

展示会は初日から着物で通しています。
実は来年大阪のデパートの雛人形展に出ることがきまり
一週間着物でいこうと決めているのでひとり特訓練習です(笑)
いつも義母に甘えがあるので、今回は最後の締めの点検お直しも手を借りないよう
慣れないといけません。

でも帯がなかなかきれいに決まらず裾すぼまりのスッと慣れた姿になるには
日々着ることしかないのです。
ひそかな練習をご笑覧?ください。

本日は気にいりの手描きの縞の小紋に塩瀬の唐子の帯をしめてみました。









羽二重の笑う帯

2011-09-04 10:50:48 | 着物
9月4日(日)  曇り

じめじめした暑い日々が続きます。
数日前には34度近くあったとか、じっとしていても汗がでますが、着物整理です。
整理というか、結局暑くて着なかった夏着物をしまい込んだり、
表に書き込みをしたりしていました。

それで、こちらは笑ってしまう一目ぼれした帯です。
普通の帯とはまた違い、体温が上がるような気がします。






金太郎に抱きあげられたクマが、なぜかくすぐられているように笑っています。
で、下はブルそっくりのいじけた目付きをしている犬です。
わたしと目が合ってしまいました。

二枚とも男羽織の裏で羽二重を名古屋帯にしていて締めやすいです。
地味な紬や江戸小紋に角出しがいいですね。
こんな遊び心のあるデザインの帯はいまはありませんので、
気持が落ちてきたらこうして気にいりを見返すひとり作業でテンションをあげています。

いま、しつけの付いた昔のこどもの羽二重の黒の一つ身の唐子の柄が気に入りで、
義母のめいっこの方に無理をいって付け帯に作り替えてもらっているところです。
値のはるものではありませんが、2つとないものですから
ある意味贅沢なものかもしれません。

着物で展示会へ

2011-06-06 06:44:33 | 着物
6月6日(月) 快晴

先日、義母のパッチワークも展示してある岐阜県博物館へ行ってきました。
いまその中にあるマイミュージアムの2階で「思いを繋ぐ百徳きもの展」が開催されているのです。

場所は、岐阜県の関市の百年公園の奥まったところの緑豊かななかにあり、
JR岐阜駅からは車で40分くらいの所です。

静かな会場の入り口を入るとウワ―と一瞬声がでるほどの色彩です。
それぞれの時代を経た古裂達の声まで聴こえてきそうな展示でした。

お墓もつくり納骨もすませて気持ちが落ち着いてきたのか、
義母は着物を着て関市というところを一度訪ねてみたいというので
お付き合いで私も着物にしたのですが、思いきって着物で出掛けてみて良かったです。
こんな時には体力、気力がないなんて言ってはいられません。
帯のお陰か腰の痛みもしばし忘れました。






二人とも単衣の紬です。
義母はつづれ、私は塩瀬の黒に唐子の帯です。
これは着物も帯も義母からもらったものでとても気に入っています。
帯の方は手描きなので唐子絵のところや少しの色あせをお直しにだしてありました。
もうしなくてもと義母は言いますが、なかなかいい顔の唐子はいないのです。
こちらは着物を選ばないので重宝しています。

着物を着ていると身体は締めているのに血が巡る気がしてきます。
これは気持から来ているのだと思います。
少しは落ち着いてきましたので、こうして着物を着る機会は今後自分でもっと増やしていこうと
あれこれすでに考えはじめました。