「白夜の女騎士」見てまいりました。
ネタバレも混じってぐたぐたと書きます、ご注意ください。
22歳のこの春に松本さんにこの舞台を引き合わせた蜷川さんの
キモチはすごーくよくわかりました。野田秀樹さんの舞台をテレビでは
何度か見たことがあって、場面展開や言葉遊びやスピードや体力という
イメージがあったのですが、まさに今の松本さんに必要な舞台だったの
だろうと思いました。そしてとても面白いお芝居でした。
美しい美しい松本さんの存在だけで、キューっと舞台に引きつけられて
魅力的で、まだ足りない発声や抑揚や演劇的なテクニックを
かばって余りあると思いました。勝村さんとの掛け合いが始まって
客席が笑いすぎて、セリフが聞こえないところが残念でした。
私は今回、これ一回しか見られないということで、自分に「芝居を理解」
することを課していたようです。セリフに集中して考えすぎていたせいか
コメディとしてお芝居を楽しむことができませんでした。
もったいなかったぁ。
それでも、言葉遊びでコロコロキャラを変えて演じるシーン、
「女装」「踏み切り」「非行」そして一人二役で迫り迫られるシーン、
あれやこれや、めまぐるしくカワイク、ありがたく、そんな松本さん
を見ることが出来て眼福、眼福、野田さんに蜷川さんに感謝でした。
根底に流れているのが学生運動や、テロや、暴力なのはBGMやSEが
如実に示していて。特にアパート、段ボール、時計、宅急便とくれば
やはり爆発するだろうと想像はついたのですが。富士山に集結していく
ところでは、あさま山荘を思い出したり。血だらけのサスケには
闘争と敗北の悲しみがあり、それがとにかくサスケの最初のシーン
なので「ああこれがテーマなのだな」と。ある意味丁寧でした。
字幕は見づらいこともあって、舞台だけで理解できていれば必要ない
のでしょうが、専門用語も多いのでしょうがないのでしょうが。
おまけの杏ちゃんが上手い女優さんだとつくづく思いました。
女性としてエロティックな存在でもなく「妹」というキャラには
本当にピッタリでした。
とにかく松本さんのサスケと勝村さんのその後の信長が膨大なセリフを紡いで
いく「まさかの友」の友情、それに故に起きる乱闘、しかも空中。
ハードだったと思います。それは見終わったから言えることで
劇中では、この浮遊感、スピード感そしてスローモーションなどの緩急で
効果的な刺激を受ける事が出来て、物語にショーとしての面白さ
を与えてくれていました。
穴から這い出す小人のダンスから始まって、シアターコクーンの外までも使った
演出、分かり辛いシーンは字幕や図式までも使われていてダイナミックで
限られた空間を使った演出は面白かったですね。私が小劇場の演劇に
あまり慣れていないので、どこが小劇場っぽいのか、どこがグローバルなのか
分かりませんでしたが交錯する世界観と時間軸が最後に収縮していき、
パズルのように繋がっていくのがとてもキモチいい。ラストにサスケが
飛行することで、人間の存在や過去の罪を背負ったまま生きる14番の
サスケが幸せそうで胸がいっぱいになりました。字幕の「21」が
さっきまで分かりませんでしたが、今分かりました。21世紀ってことね。
つまりは、世紀末を突き抜けた!ってことなのかな。
私はダンナがハムをする人で家に「CQ」がゴロゴロしてるので
インターネットの今の時代にモールス信号とか、学生運動とか
噴火する富士山とかやはり70年代を強烈に感じました。
ちなみにちょっと前までは富士山は休火山という扱いでしたが
現在ではいつ噴火してもおかしくない活火山扱いです。
ワルキューレは、すごく悲しいお話で勝村さんがサスケのために身を
投じるところでは涙が出てきてしまい、何かを深く刻まれたと感じました。
サスケが「ジークフリートかもしれない」と答えるところで、やはり
二人の兄妹から産まれた罪の子供なのかなぁと思ったり。これは
次回作に続くモチーフなのかな?
100の中の1の面黒い夢…私もいつも「百夜」と「白夜」を間違えて
たので、ちょっと感心しちゃいました。野田秀樹ってすごーい!!
理解しようとするのをあきらめて楽しもうという見方で舞台に臨めば
良かったのですが、どうしてもこのセリフがここに繋がるのか、とか
この伏線がここに繋がってるのかとか…。時代に翻弄されて闘争に
巻き込まれたことで記憶をなくしたサスケが、卵から生まれて
無垢でピュアで。松本さんの色んなものが確かに剥がされてむき出しに
なっていました。やはり松本さん自身の人間性が出てしまうお芝居で、
痛々しいばかりに松本潤が表現させられていたような。蜷川さんって
サディスティックねぇって。で、松本さんはお芝居にいじめられていて
きっととても嬉しいだろうと思われました。
蜷川さんの演出でより分かりやすくしようとしているのは感じますが
セリフを三段階ぐらいで理解して反芻すると咀嚼できるのでは?と
思いました。まだ、外側の一段階ぐらいしか分かったつもりでいられ
ないけれど。外郭を知れば知るほど、中身が知りたい面白いお話ですね。
三部作全部を通して、ぐるっと回って戻ってくるお話だということで
まだ円の3分の1なのでしょうか。闘争する群集が集まってきて
シュプレヒコールをあげ、最後に数々の伏線が明らかになって息
呼び寄せられていき、富士山に収縮していき緊張が高まっていく。
この段階が一番ぞくぞくしますね。そして爆発、飛行、邂逅。
松本さんの存在は人間の代表とはいえ、神のように美しく、
スローモーションで高飛びする姿、そして最後に飛行するシーンが
やはり素敵です。ガラスのように繊細で欠片も美しいとニノに評された
松本さんが、無垢なるサスケをやるのはまさにまさにでした。
日々、ガラスを食べさせられているのがアイドルのお仕事なのかも、
なんて思ったり。グラスファイバー並に強くなってほしいけれど。
ガラスケースに入った眠り姫は、(「きみぺ」でも出てきましたが)
「青の炎」にも通じるんでしょうか。
体力的に、大変だと思います。ボコボコ殴る音が聞こえます。
あざだらけだろうと思われます。カテコでは放心状態のお顔でした。
イッパイイッパイの演技というか、搾り出された声はすでにつぶれて
いましたが、ちゃんと聞こえていました。
この美しいお話をこのまま最後まで美しく伝えていくことが
できますように、松本さんはじめ演者の皆さんの無事をお祈りいたします。
私的BGMは「前人未到のハイジャンプ/スガシカオ」でした。
これ、書いてるうちに一回、消えてしまいました(泣)
また日を改めて、つらつらと気が付いたことを書いてきたい舞台ですね。
一言でいえば、「面白かった、もう一回見た~~い!」
ネタバレも混じってぐたぐたと書きます、ご注意ください。
22歳のこの春に松本さんにこの舞台を引き合わせた蜷川さんの
キモチはすごーくよくわかりました。野田秀樹さんの舞台をテレビでは
何度か見たことがあって、場面展開や言葉遊びやスピードや体力という
イメージがあったのですが、まさに今の松本さんに必要な舞台だったの
だろうと思いました。そしてとても面白いお芝居でした。
美しい美しい松本さんの存在だけで、キューっと舞台に引きつけられて
魅力的で、まだ足りない発声や抑揚や演劇的なテクニックを
かばって余りあると思いました。勝村さんとの掛け合いが始まって
客席が笑いすぎて、セリフが聞こえないところが残念でした。
私は今回、これ一回しか見られないということで、自分に「芝居を理解」
することを課していたようです。セリフに集中して考えすぎていたせいか
コメディとしてお芝居を楽しむことができませんでした。
もったいなかったぁ。
それでも、言葉遊びでコロコロキャラを変えて演じるシーン、
「女装」「踏み切り」「非行」そして一人二役で迫り迫られるシーン、
あれやこれや、めまぐるしくカワイク、ありがたく、そんな松本さん
を見ることが出来て眼福、眼福、野田さんに蜷川さんに感謝でした。
根底に流れているのが学生運動や、テロや、暴力なのはBGMやSEが
如実に示していて。特にアパート、段ボール、時計、宅急便とくれば
やはり爆発するだろうと想像はついたのですが。富士山に集結していく
ところでは、あさま山荘を思い出したり。血だらけのサスケには
闘争と敗北の悲しみがあり、それがとにかくサスケの最初のシーン
なので「ああこれがテーマなのだな」と。ある意味丁寧でした。
字幕は見づらいこともあって、舞台だけで理解できていれば必要ない
のでしょうが、専門用語も多いのでしょうがないのでしょうが。
おまけの杏ちゃんが上手い女優さんだとつくづく思いました。
女性としてエロティックな存在でもなく「妹」というキャラには
本当にピッタリでした。
とにかく松本さんのサスケと勝村さんのその後の信長が膨大なセリフを紡いで
いく「まさかの友」の友情、それに故に起きる乱闘、しかも空中。
ハードだったと思います。それは見終わったから言えることで
劇中では、この浮遊感、スピード感そしてスローモーションなどの緩急で
効果的な刺激を受ける事が出来て、物語にショーとしての面白さ
を与えてくれていました。
穴から這い出す小人のダンスから始まって、シアターコクーンの外までも使った
演出、分かり辛いシーンは字幕や図式までも使われていてダイナミックで
限られた空間を使った演出は面白かったですね。私が小劇場の演劇に
あまり慣れていないので、どこが小劇場っぽいのか、どこがグローバルなのか
分かりませんでしたが交錯する世界観と時間軸が最後に収縮していき、
パズルのように繋がっていくのがとてもキモチいい。ラストにサスケが
飛行することで、人間の存在や過去の罪を背負ったまま生きる14番の
サスケが幸せそうで胸がいっぱいになりました。字幕の「21」が
さっきまで分かりませんでしたが、今分かりました。21世紀ってことね。
つまりは、世紀末を突き抜けた!ってことなのかな。
私はダンナがハムをする人で家に「CQ」がゴロゴロしてるので
インターネットの今の時代にモールス信号とか、学生運動とか
噴火する富士山とかやはり70年代を強烈に感じました。
ちなみにちょっと前までは富士山は休火山という扱いでしたが
現在ではいつ噴火してもおかしくない活火山扱いです。
ワルキューレは、すごく悲しいお話で勝村さんがサスケのために身を
投じるところでは涙が出てきてしまい、何かを深く刻まれたと感じました。
サスケが「ジークフリートかもしれない」と答えるところで、やはり
二人の兄妹から産まれた罪の子供なのかなぁと思ったり。これは
次回作に続くモチーフなのかな?
100の中の1の面黒い夢…私もいつも「百夜」と「白夜」を間違えて
たので、ちょっと感心しちゃいました。野田秀樹ってすごーい!!
理解しようとするのをあきらめて楽しもうという見方で舞台に臨めば
良かったのですが、どうしてもこのセリフがここに繋がるのか、とか
この伏線がここに繋がってるのかとか…。時代に翻弄されて闘争に
巻き込まれたことで記憶をなくしたサスケが、卵から生まれて
無垢でピュアで。松本さんの色んなものが確かに剥がされてむき出しに
なっていました。やはり松本さん自身の人間性が出てしまうお芝居で、
痛々しいばかりに松本潤が表現させられていたような。蜷川さんって
サディスティックねぇって。で、松本さんはお芝居にいじめられていて
きっととても嬉しいだろうと思われました。
蜷川さんの演出でより分かりやすくしようとしているのは感じますが
セリフを三段階ぐらいで理解して反芻すると咀嚼できるのでは?と
思いました。まだ、外側の一段階ぐらいしか分かったつもりでいられ
ないけれど。外郭を知れば知るほど、中身が知りたい面白いお話ですね。
三部作全部を通して、ぐるっと回って戻ってくるお話だということで
まだ円の3分の1なのでしょうか。闘争する群集が集まってきて
シュプレヒコールをあげ、最後に数々の伏線が明らかになって息
呼び寄せられていき、富士山に収縮していき緊張が高まっていく。
この段階が一番ぞくぞくしますね。そして爆発、飛行、邂逅。
松本さんの存在は人間の代表とはいえ、神のように美しく、
スローモーションで高飛びする姿、そして最後に飛行するシーンが
やはり素敵です。ガラスのように繊細で欠片も美しいとニノに評された
松本さんが、無垢なるサスケをやるのはまさにまさにでした。
日々、ガラスを食べさせられているのがアイドルのお仕事なのかも、
なんて思ったり。グラスファイバー並に強くなってほしいけれど。
ガラスケースに入った眠り姫は、(「きみぺ」でも出てきましたが)
「青の炎」にも通じるんでしょうか。
体力的に、大変だと思います。ボコボコ殴る音が聞こえます。
あざだらけだろうと思われます。カテコでは放心状態のお顔でした。
イッパイイッパイの演技というか、搾り出された声はすでにつぶれて
いましたが、ちゃんと聞こえていました。
この美しいお話をこのまま最後まで美しく伝えていくことが
できますように、松本さんはじめ演者の皆さんの無事をお祈りいたします。
私的BGMは「前人未到のハイジャンプ/スガシカオ」でした。
これ、書いてるうちに一回、消えてしまいました(泣)
また日を改めて、つらつらと気が付いたことを書いてきたい舞台ですね。
一言でいえば、「面白かった、もう一回見た~~い!」
松本さんって三島由紀夫とか似合いそう。純文学の中でもてあそばれる美少年役でスタンドカラーの白いシャツを着て伯爵に囲われるとか…。オスカーワイルドとかも合いそう。鏡を見つめながら狂気の世界に入っていく…とか。ああ、妄想w
ニノがジークフリードをやるのは必然のような気がしますけど、どうでしょうか。野田さんのスピード感あふれる舞台はニノでも見たい!と思いました。まだ噂の段階ですけど、今回の舞台が成功したら(成功してると思うのですが)実現すると蜷川さんも言ってますが。はたして。