町筋

墨俣の町の中を歩いたのは初めてだ。
吊るし雛祭りということで、町中を
歩いている人は結構いたが、
町自体は全く観光地化はされておらず、
どこにでもある田舎町だ。
でもその方がよそ行きの顔がなくて
親しみやすい。
空家がどんどん増えていて、その対策が
問題になっているというニュースを見たが、
空地も多い。この町にもそんな場所が
あちこちにあった。
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春の陽射し

墨俣の「吊るしひな祭り」に行ってきました。
近頃はこの時期、大抵の宿場町で
懐かしい雛様人形が飾られて
町も賑わいを見せています。
墨俣は豊臣秀吉が一晩で城を
築いたという一夜城のあるところです。
歩いてみるとお寺の多いこと・・
まだまだ観光地化されていないので
古さも残っていました。
久しぶりの町歩きでした。
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域

農道を歩いていくと、
小高くなったところに石塔や
石仏が並んでいた。
上には紙垂、下には黄土色の
水溜りと蚯蚓腫れのようにうねる線。
何もない空間の中にそんなものが
存在するだけで、そこが「精神」の
領域であることが感じられる。
人はそうやって人知の及ばない世界に対し
恐れや願いの思いを形作ってきたのだろう。
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梅とお地蔵様

昨日は暖かかったのに
今日は再びの冷たい雨です。
三寒四温とは言え・・
暖かさの後は応えます。
歩いていて見つけました。
こんなに愛らしいお地蔵様で
どうしましょう！
蟹さんのような手が一杯
たぶん千手観音です。
瞑想中のおっさま・・
可愛らしいのに貫禄がありますね。
梅も大分咲きはじめました。
春のひととき・・
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農道

冬枯れて何もない
寂しい場所なのに・・なぜか
心が惹かれます。
ビニールハウスの残骸や
背高泡立ち草の立ち枯れの姿に
生命力のもう一つの有様を
見るような気がします。
ガサガサとして風に押されながら
なんとなく壮絶です・・
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片隅

家の片隅。
捨てられ、忘れられて
見向きもされないモノたち。
でもそんなものが妙に引っ掛かる。
存在感を訴えてくるのだ。
ついカメラを向けてしまう。
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柿畑

柿の枝がもがいている・・
若葉の季節までは
まだまだ先のことです。
雨上がりの灰色の空に
剪定の忘れられた柿枝が
迷走する血管のように
みえました。
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雨の日

昨日は終日雨だった。
でも、寒くはない。
春の雨だ。
この雨で、梅の開花も促され、
大分枝先に花が増えてきた。
三寒四温、この雨で
季節が春に向かってにわかに動き出した。
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一輪

今年は界隈で梅の花を見たことがなかった。
ｍも書いているように、ようやく今日、
団地の下の小さな梅林で、一本の木だけ
数輪の開花を見た。
試しに、辺りを巡ってみたが、
どこの梅の木もまだ蕾のまま、
でも今日のような暖かさが続けば、
一気に春の気配が漂ってくるかもしれない。

今年はセンリョウ、マンリョウ、ナンテン
クロガネモチなど、赤い実は鳥たちに食べつくされて
どこにも残っていない。センダンも軸だけが紐のように
残っている木がほとんどだが、
でも、どういうわけか、この木だけは
まだ実がいっぱいついていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙ

小さな春

やっとやっとこの地方にも
遅い春がやってきました。
梅一輪一輪ほどの温かさ・・
団地の下にある小さな梅林
本当に数えるほどしか
梅が咲いていません。
愛おしい梅の花です。
センダンの実も
まだ残っていました。
鳥の食べ残しでしょうか・・
触ってみたら硬く乾いていました。
季節が動いていますね。
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