5月3日(金) 晴れ 風は冷たい 穏やかな一日
信州の遅い春は梅も桜も水仙、チューリップも一斉に盛りを迎えたが、大雪の影響もあってすぐに去った。春の第2弾は食の楽しみ山菜となるが、山裾集落界隈では人間の好むものは鹿たちの好みと重なる。山のあちこちでタラの木が芽を吹きだす前に鹿たちはその木の皮を剥がして食う。中には皮をはがすだけでなく、頭をそのまま折って食っているのものある。彼らの剛食はアノ棘トゲのあるタラの木の皮をも食すのだ。裏山の境には山から根を延ばしたタラの木が数本あるが、わずかに芽吹きだしたのが一本だけとなった。
実のなる木ではグミが花盛りとなっている。グミも田舎で云う“田植えグミ”本名「ウグイスカグラ」、夏グミ、園芸種となるがビックリグミが次々に花を見せている。下の写真はビックリグミだが、どれも花の形には変わりがない。
五月の連休、初夏といっても朝晩はマイナスの温度となるが、いち早く花を開いたタンポポはもう、子孫を残そうと種を風に乗せる準備が整っている。畑一面に蔓延った黄色の花を見て、集落の婆さまは花摘みはしないのか?とやんわりとけん制してきた。彼女たちは畑に草一本も許すことはできない。