かもはかもでも・・・

みんながいつもにこにこしていられますように・・・

本:サラリーマンは2度破産する

2007-01-20 10:15:42 | BOOKS
12月に図書館にリクエストを出して、やっと買ってもらえました。
買ってもらえるまで、時間がかかりました・・・

藤川 太  2006  『サラリーマンは2度破産する』  朝日新書
ISBN4-02-273105-2

先にライフプラン講座を受けていたからか、前半部分はある程度予測もできる内容ですらすら読めました。
しかし途中からなじみのない用語が登場し始め、だんだん「ムズカシイ・・・
でもどうにか読破しました。

タイトルにある「2度破産」というのは、
年収700万、30代、貯蓄600万円の男性会社員(家族は専業主婦の妻、3歳の長男、生まれたばかりの長女)が、これから3000万円のマンションを頭金450万円で住宅ローンを組んで購入したら、この先のお金の収支はどうなるか、というシミュレートをしたところ、「2回破産の危機が訪れる」、すなわち、支出が収入を上回る時期が来るということを指しています。
面白いのは、この人は別に特別ぜいたくをしているわけでもなく、日ごろの収支で残ったお金(毎年100万円)は貯金もしています、というところなのです。
FP(ファイナンシャルプランナー)の視点で分析してみると、平均的なサラリーマン世帯の家計の5割に、モデルケースのような「病理」が隠されているそうです。

やはり「住宅資金」「教育資金」「老後資金」はとても大きな支出です。
これらの支出は必ずその時期が来ればかかってくるお金です。
漠然と「きっとお金かかるのよね~」とは思っていても、実際にその金額を計算する機会というのは、やはりその時が来てから、というケースがほとんどだと思います。
しかし、これまでの終身雇用、年功序列型の社会ならば、「まあそのときがくれば何とかなるよね」で済んでいたことかも知れませんが、現代のように雇用も流動的で、給与も一昔前ほど上がっていく見込みもない社会では、「何とかなる」では通用しない、実際にこれらの資金がいくら必要なのか、そのためには今どこまで自由にお金を使えるのかを明確にする必要がある、と筆者は訴えています。

本書の中では、このモデルケースを例に挙げながら、どうすればお金がたまるか、ライフプラン作り、住宅の問題(買うのと借りるのとどちらが得か)、保障の見直し、サラリーマンが収入を増やす方法、資産の運用などについて分かりやすい文章で述べられています。

我が家もうかうかしていられません。
前回のライフプラン講座の受講のときから、教育費の必要額は試算してみましたが、老後の資金や住宅資金、また車(田舎なので2台保有)にかかる費用などもふくめたライフプランは「まだよくわからないし」ときちんと考えていません。
何度も挫折していた家計簿も暮れからつけはじめましたが、大きな視点で、もう一度よく考えなくちゃ~~~
めざせ、スーパーファミリー!

最新の画像もっと見る

4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
不安・・ (ぽんすけ)
2007-01-21 00:56:16
うーん 怖いですね。
年間100万も貯金していても危ないのですか。
私達にちゃんと年金がでるかどうかも怪しいし
ほんと不安です。

そういえば数年前、マンション購入時に
将来子供が2人いることを想定して
ライフプランナーにみてもらったのですが、
「下の子供が大学入学時に一時的にマイナスになるけれど大丈夫でしょう。とのことでした。
ん?マイナス??今思えばなんで大丈夫なんだ??
しかも私が仕事を続けているであろうことを
想定しての計算だったのに。
このままでは我が家は確実に破算でございます(笑)

ところで節約番組見ていると
みんな食費が3万円未満なんだけど
何を食べているんだろうか。
うちはその倍以上の食費がかかっているんだけど・・
やばすぎ!?
返信する
不安から希望へ (おーわ)
2007-01-21 19:49:05
●ぽんすけさん

この本の筆者は、ただ不安をあおるだけでなく、「プランを立てていくことで幸せな未来を作り出しましょう」とも述べています。
ので、不安だけでなく、
「人生のいつごろこういうことをしたいからそのためにはどれくらいお金が必要になるのかな」
と、自分たちの将来や夢を描きながら考えると良いのではないかと思います。

ただ現実の生活の無駄な部分も大いに見えてくる作業なので、やっぱり「こんなんじゃだめだ・・・」としょんぼりしてしまう場面もしばしば・・・というのも確かです。

え、食費3万?何でそんなで抑えられるの!?
絶対無理です。
返信する
Unknown (GYOGYO)
2007-01-23 01:05:18
いつどれくらいのお金がかかるか、ちゃんと想像したこと・・・ないです!ドキって思いながら読みました。近所の図書館に本はなさそうですが、私もリクエストしてみようかな。いやぁ、今の生活を続けていてはいけない。。。ことは明確です。とほほ。
返信する
きっかけとして (おーわ)
2007-01-23 13:57:40
●GYOGYOさん

「お金のことを考える」、と思うとちょっと気が重いですが、「これからどう生きたいか」「子どもにどのような教育を受けさせたいか」などなど将来の夢を考えるきっかけになる、と思うとすこし明るくなれます。
保険とか色々お金にまつわるこういうこと、私も苦手なのですが、生活クラブの「ライフプラン講座」を受けたらすこし現実的に考えられるようになりました。
返信する

post a comment