新河鹿沢通信   

暮らしの中から 村の歴史 足跡 集落 跳躍  麓風小舎     

ウグイスの集落めぐり

2014年04月29日 | 集落
大雪の2014年もやっと27日畑の雪が消えたが屋根からの雪下ろしで軒元まであった雪がなくなるのは連休一杯かかるかもしれない。田んぼの雪消えは昨年と比べて10日から半月遅れの4月24日。川連集落は、湯沢市の旧稲川町でもっとも遅い雪消え状態。山の内沢やカジカ沢方面へ車が入れるのは5月10日頃になりそうだ。畑に雪が4、50センチもある状態での種まきも遅い人で4月27日だった。


ハウスへ苗箱並べ方 周りに雪がある 2014.04.23

2013-12-21 「野鳥もスズメも消えた庭」を書いた。春になって今年は派手な野鳥の鳴き声が集落内に響いた。4月早々から「ウグイス」の第一声。その後一過月あまり「ウグイス」が約140戸の集落をまわり、その美声を振りまいている。4月になっても川連の積雪量は1mは超えていた。初めの「ウグイス」の鳴き声はあまりにも下手で、「ホーホケキョ」に思わず笑いが出てくるような感じだったがこの頃は見事な鳴き声となってきた。湯沢市中心部や田んぼに雪がなくなっても、当地域は消えそうも無い積雪の中で種まき作業だったが、この「ウグイス」に助けられた感じがしていた。

御存じのように「ウグイス」は日本ではほぼ全国に分布する留鳥。ただし寒冷地の個体は冬季に暖地へ移動するといわれている。かつての頃とは比較にはならないが確実にスズメも雪消えと同時に戻ってきた。

さらに約10年ぶりに「トラツグミ」の鳴き声を聴いた。
森の中で夜中に細い声で鳴くため鵺(ぬえ)または鵺鳥(ぬえどり)とも呼ばれ、気味悪がられることがあった。「鵺鳥の」は「うらなけ」「片恋づま」「のどよふ」という悲しげな言葉の枕詞となっている。トラツグミの声で鳴くとされた架空の動物はその名を奪って鵺と呼ばれ今ではそちらの方が有名となってしまった。(ウィキペデア引用)

徒然草第210段に以下の記述がある、『「喚子鳥(よぶこどり)は春のものなり」とばかりいひて、いかなる鳥ともさだかに記(しる)せる物なし。ある眞言書の中(うち)に、喚子鳥(よぶこどり)なくとき招魂の法をば行ふ次第あり。これは鵺(ぬえ)なり。喚子鳥は鵺「トラツグミ」のこととある。

夜中のこの鳥の鳴き声は独特。まるで水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」の世界。鵺(ぬえ)の呼び名に相応しいのかもしれない。昼の作業に疲れてぐっすり眠れる人には聞いたことがないことかもしれない。考えごとで眠れない深夜この鳴き声に出会うとますます眠れなかった。10数年ぶりの「トラツグミ」はむしろ懐かしさを覚えた。20日前後で3回ほど聞いた。もし興味のある人は下記のYouTubeアドレスで聞いてみてください。「http://www.youtube.com/watch?v=Y2soibdu-t4」

さらに今回集落内の高い立ち木から甲高い鳴き声があった。「オオルリ」だろうか。「クロツグミ」かもしれない。「オオルリ」のことは2013.12.21のブログ「野鳥もスズメも消えた庭」に少し触れた。オオルリ(大瑠璃、学名Cyanoptila cyanomelana)は、スズメ目ヒタキ科オオルリ属に分類される。日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬するといわれている。高い木の上で朗らかにさえずる。「クロツグミ」も美しいが囀りは野鳥の中で一級だ。鳴き声「オオルリ」「http://www.youtube.com/watch?v=XXqr763mU_w」、「クロツグミ」http://www.youtube.com/watch?v=bAFqGXGS9jsで聴ける。どうやら「クロツグミ」のようだ。

遅い雪消えで春作業の遅れの中でも特に「ウグイス」、「クロツグミ」の綺麗な鳴き声で作業がはかどった感がある。


家の周りの雪 2014.04.26

昨年と違い好天続き、鍋釣山の「ヤマザクラ」と「ソメイヨシノ」と同時開花が始まった。長期予報はエルニーニョが囁かれ、日本の夏は「冷夏」との予報。エルニーニョ現象(スペイン語:El Niño)とは、ペルー沖の東太平洋の赤道付近(ガラパゴス諸島付近)で海水温が上昇する現象で、日本は冷夏になりやすいと云われている。この春の種まき後の気温が安定し、ハウスの種もみの芽だし、生え方も近年には珍しく揃った。生え方の順調さは来る夏の出穂時の裏返し現象にならなければ良いのだが。実際はどうなることか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿