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豪雪と自衛隊

2021年01月20日 | 地域

秋田の湯沢は豪雪が続いている。前回ブログ「キノコ大豊作」を書き始めたのが12月13日でリリースしたのが15日だった。それまで標高444mの鍋釣山、587.2mの国見岳の中腹辺りまで降雪があったが平地まで降雪はなかった。昨年は近年まれにみるほどの小雪。屋根の雪下ろしは一回もせずに終わったので、天気予報での降雪情報等はそれほど大事になるとは想像もしていなかった。

平地の初雪になった12月14日朝の降雪は24㎝あった。道路から自宅玄関まで除雪機での排除に小1時間かかる。平地に降った雪に初日から除雪機登場は近年記憶にはない。排雪は日課になり、防寒着にメジャーは常備し作業始まりには計測するのも定着してしまった。

14日夜半から降り出した雪はその後続いた。朝の降雪15日45㎝、16日43㎝、17日30㎝になったら早い人は屋根の雪下ろしを始めた。18日30㎝、19日20㎝、20日50㎝。月曜から日曜の7日間で合計242㎝の降雪量。10年前の2011年の豪雪と似てきた。

 積雪量とは降っても除雪したり踏み固めたりせずに自然の状態、地面から積もっている雪の深さを測った量。降雪量とはある時間内に積もった雪の深さの量。降雪の雪は時間の経過で圧縮されるので雪の深さが違ってくる。

                           12月20日 第一回雪下ろし 車庫兼作業場

雪降り一週間後の雪下ろし時の雪の量は上記の写真となる。雪下ろしの道具はアルミスコップと鉄平型スノーダンプ。スノーダンプの柄まで長さは116㎝ある。上記の写真で屋根の雪の深さが約170㎝あった。一週間の降雪でこの深さの積雪量は近年にはない。10年前の2011年に匹敵する。

                  12月22日 本屋と土蔵

上記は22日住宅と土蔵の屋根、テレビアンテナも隠れて受信不可能の状態。

                12月23日 ハウス倒壊

育苗ハウスの崩壊。雪の前に支柱を立て雪害予防の対策はほとんど効果がなかった。降り出しから5日で壊れ始め10日間で上記の状態になってしまった。

一時的に猛雪は21日から30日までほとんどなかった。時々晴れ間もあり各家で雪下ろしは順調に終わった。大型経営奨励の農家で農地を他者に依存の傾向が高まり、労働人口が極端に減ってしまった。雪下ろし作業員が極端に少なく、かつては自家の雪下ろし後、集落には何組かの雪下ろしのチームがあったが現在ほとんどない。自家の雪下ろしが精一杯の状態。各地から雪下ろし要請で作業員が確保できないとの業者、仮に要請があっても10日か2週間待ちだとの情報が入っている。

1月6日に2回目の雪下ろしを始める。我家の住居は本屋と台所等90坪と土蔵60坪で計約150坪。さらに車庫兼作業舎30坪、農機舎18坪。計198坪。土蔵の屋根は急傾斜なので屋根雪は自然落下する。138坪ほどの屋根雪は人の手で下ろすことになる。下ろした雪は排雪が必要なので延べ3日間は必要だ。

                   1月6日 車庫兼作業場2回目の雪下ろし

上記の写真も一回目同様、スノーダンプで深さを測ってみた。一回目よりやや低い。それでも150㎝あった。下の記事は秋田魁新報の秋田県内各地の積雪深さ。湯沢市川連町の東部は横手市の積雪の10%は多い。

                               1月6日 秋田魁新報引用

湯沢市では、雪による事故防止対策に取り組むため、令和2年12月20日午前8時00分に総務課長を室長とする「湯沢市雪害情報連絡室」を設置した。1月6日(水)午前10時10分、市長が湯沢市内の現状を県知事報告するとともに、自衛隊の派遣について要請。同日、湯沢・雄勝管内の羽後町、東成瀬村も自衛隊派遣要請した。

尚横手市は前日の5日に県に報告、自衛隊派遣要請している。湯沢市で7日、活動を始めた。陸自秋田駐屯地の隊員70人が6班に分かれ、倒壊の恐れがある高齢者宅などの雪下ろしにあたった。1月10日(日曜日)午後2時30分、湯沢市における大雪に伴う自衛隊の災害派遣活動が終了しました。4日間で延べ300人余りの隊員が活動した。

                1月6日自衛隊による雪下ろし 横手市栄小学校 秋田魁新報 引用                  

1月8日雄勝地域、稲川地域において高齢者世帯等の14軒の家屋の雪下ろし作業。我が集落の一人暮らしの90歳 Eさん宅が自衛隊の手で雪下ろしが行なわれたという。当日の夜半は強い風。昼も小雪が舞って寒い一だった。自宅の前を通ったという自衛隊の車を見過ごしてしまった。

                 1月8日 白鳥の群れ 

8日夜半の強風でテレビアンテナがとんでもない方向に向いてしまった。業者に調整依頼していたら住居の上空を白鳥が2回ほど舞って南に向かった。越冬地が近くにあるのだろうか。それとも白鳥ではなく別の鳥だろうか。 

12月20日から約10日間降雪が0の日が4日、降っても2、3㎝ほどで朝の除雪機排雪がなった。それが年越しの31日、この冬第2波の大雪が新年にかけてやってきた。31日朝降雪32㎝、夕方までプラスの31センチ。12月14日から31日まで362㎝を記録した。1月1日から1月10まで263㎝。11日から20日までは73cmこの冬12月14日から1月20日まで合計698㎝になった。 12月14日から31日まで降雪0が6日、5㎝以下が4日。1月1日から20日まで降雪0が6日、5センチ以下が2日。12月14日のこの冬初雪から大寒の1月20日まで38日間で降雪0の日が12日、5㎝以下が6日あった。

屋根からの雪で住宅の中は暗くなってしまった。今日は大寒。第三波、第四波と新型コロナ禍なみに雪降りが続くのだろうか。現在2回目の雪下ろし後屋根の雪は70cm程度、大寒過ぎ天気は落ち着くとの予報。暦の上では立春に向かっているのだが、、、。