秋田魁新報は2015.2.20 に以下の記事を掲載した。
県南こまち、3年連続で「特A」 14年産米食味ランク
日本穀物検定協会(東京)は19日、2014年産米の「食味ランキング」を発表した。JA全農あきたが出品した秋田県産米5銘柄のうち、県南のあきたこまちが3年連続で最高評価の「特A」を獲得した。県北と県央のあきたこまち、全県のゆめおばこは昨年に引き続き、特Aに次ぐ「A」となった。県央のひとめぼれは1ランク評価を上げ、Aに返り咲いた。14年産は44道府県から産地・品種別に133銘柄の出品があった。ランキングは専門家20人がコメの見た目や味、香りなど6項目で評価し決定する。
全農あきたはこまち誕生30年を前に13年度から、全県食味コンテストで入賞した生産者の栽培方法を紹介したり、県内農家に栽培マニュアルを配布したりして栽培技術の底上げに取り組んできた。県も特A獲得に向けて実証圃場を設け、施肥や水管理の工夫で食味を高める手法を検証してきた。
2015.2.20 秋田魁新報
各地から「食味ランキング」の「特A]が北海道から九州まで続出している。かつて「あきたこまち」は「特A」をキープしていたがAからA´に陥落していた。来年は県南だけではなく県中、県北の「あきたこまち」が「特A」を期待したいものだ。
東北、北海道で「特A」ランクの米のなかった唯一の県は青森だった。今回品種名「青天の霹靂」が選出された。あきたこまち、ひとめぼれ等と少し名の異なる品種名だ。これで東北にはそれぞれの県で「特A]の米が出そろった。
下記は昨年暮れの秋田魁新報紙からの引用である。表に見られるように近年では高いに収量だったことが報告されている。
秋田魁新報 2014.12
2014年産水稲作柄を振り返って 秋田県農業試験場 2015.2.1農業共済新聞 あきた
多くの農家はこの一覧をみて冷ややかだ。平均10a当たり600kの収量というのだ。昨秋収穫してみて確実に約10%強近く収量は少ない。20144.10.30のブログ「米概算金暴落の狭間」でも指摘したが、収量調査の基準が違うのだから当然ともいえる。
農家は米の出荷、販売においては未成熟米と整粒米とを厳格に分ける。もみすり段階で網目1.9ミリで調整するが、統計調査では1.7ミリで行われているのだ。農家の網目1.9ミリ以下の米は俗にいうクズ米、私の場合クズ米は平成26年産は平均6.5%、25年産で9%もあった。これが網目1.7ミリだとクズ米率は5%以下になる。その分収穫量は増える計算になるが生産者には反映されない。カントリー等で大量のクズ米は加工等の業者にわたる。せっかくの収量調査も消費者にわたる米(整粒米)とクズ米とに分けての公表も可能なはずだ。
平成26年産の概算価格は平成23年と比べて、60K当たり5000円も安い昭和47年当時の価格。消費減退、生産増加みたいな風潮ので、実際収量と大きく差がある収穫量調査に冷ややかになってしまうの当然ともいえる。
2月18日、農業情報研究所は「食材費上昇が給食に波及 小中10%値上げ」との日本経済新聞の記事を紹介している。この中で大阪の茨木市では週2.5回から3.5回に増やし、月額432~468円の値上げの給食内容を充実させる。という。週一回増える米飯、茶碗一杯が精米65g、一人当たり年間43食ほど米飯が増え2.8kほどになるという。茨木市の小中学生16000人で45トンとなる。(この記事で45万トンと記されている。単位違い?)
全国の小中学生は統計によれば10,317,282人(平成24年)、米飯給食を全国の小中学校で週一回の茨木市のように増やすことができれば、米の消費は約29000トン増える計算になる。これは先の秋田魁新報の記事で湯沢市の平成26年収穫量23300トンよりはるかに多い消費量になる。地域創生には農の活性化が極めて重要なことだ。
県南こまち、3年連続で「特A」 14年産米食味ランク
日本穀物検定協会(東京)は19日、2014年産米の「食味ランキング」を発表した。JA全農あきたが出品した秋田県産米5銘柄のうち、県南のあきたこまちが3年連続で最高評価の「特A」を獲得した。県北と県央のあきたこまち、全県のゆめおばこは昨年に引き続き、特Aに次ぐ「A」となった。県央のひとめぼれは1ランク評価を上げ、Aに返り咲いた。14年産は44道府県から産地・品種別に133銘柄の出品があった。ランキングは専門家20人がコメの見た目や味、香りなど6項目で評価し決定する。
全農あきたはこまち誕生30年を前に13年度から、全県食味コンテストで入賞した生産者の栽培方法を紹介したり、県内農家に栽培マニュアルを配布したりして栽培技術の底上げに取り組んできた。県も特A獲得に向けて実証圃場を設け、施肥や水管理の工夫で食味を高める手法を検証してきた。
2015.2.20 秋田魁新報
各地から「食味ランキング」の「特A]が北海道から九州まで続出している。かつて「あきたこまち」は「特A」をキープしていたがAからA´に陥落していた。来年は県南だけではなく県中、県北の「あきたこまち」が「特A」を期待したいものだ。
東北、北海道で「特A」ランクの米のなかった唯一の県は青森だった。今回品種名「青天の霹靂」が選出された。あきたこまち、ひとめぼれ等と少し名の異なる品種名だ。これで東北にはそれぞれの県で「特A]の米が出そろった。
下記は昨年暮れの秋田魁新報紙からの引用である。表に見られるように近年では高いに収量だったことが報告されている。
秋田魁新報 2014.12
2014年産水稲作柄を振り返って 秋田県農業試験場 2015.2.1農業共済新聞 あきた
多くの農家はこの一覧をみて冷ややかだ。平均10a当たり600kの収量というのだ。昨秋収穫してみて確実に約10%強近く収量は少ない。20144.10.30のブログ「米概算金暴落の狭間」でも指摘したが、収量調査の基準が違うのだから当然ともいえる。
農家は米の出荷、販売においては未成熟米と整粒米とを厳格に分ける。もみすり段階で網目1.9ミリで調整するが、統計調査では1.7ミリで行われているのだ。農家の網目1.9ミリ以下の米は俗にいうクズ米、私の場合クズ米は平成26年産は平均6.5%、25年産で9%もあった。これが網目1.7ミリだとクズ米率は5%以下になる。その分収穫量は増える計算になるが生産者には反映されない。カントリー等で大量のクズ米は加工等の業者にわたる。せっかくの収量調査も消費者にわたる米(整粒米)とクズ米とに分けての公表も可能なはずだ。
平成26年産の概算価格は平成23年と比べて、60K当たり5000円も安い昭和47年当時の価格。消費減退、生産増加みたいな風潮ので、実際収量と大きく差がある収穫量調査に冷ややかになってしまうの当然ともいえる。
2月18日、農業情報研究所は「食材費上昇が給食に波及 小中10%値上げ」との日本経済新聞の記事を紹介している。この中で大阪の茨木市では週2.5回から3.5回に増やし、月額432~468円の値上げの給食内容を充実させる。という。週一回増える米飯、茶碗一杯が精米65g、一人当たり年間43食ほど米飯が増え2.8kほどになるという。茨木市の小中学生16000人で45トンとなる。(この記事で45万トンと記されている。単位違い?)
全国の小中学生は統計によれば10,317,282人(平成24年)、米飯給食を全国の小中学校で週一回の茨木市のように増やすことができれば、米の消費は約29000トン増える計算になる。これは先の秋田魁新報の記事で湯沢市の平成26年収穫量23300トンよりはるかに多い消費量になる。地域創生には農の活性化が極めて重要なことだ。