林田のおせんべいブログ

日本で一番美味しいお煎餅を作るため、全国のお煎餅を食べたり、お煎餅屋の日常を絵日記でご紹介しています

「塩バター」木下地方の浦部せんべいのクチコミ

2012年05月07日 | 千葉のせんべい



今日のおせんべいは浦部せんべい「塩バター」です。
醤油をつかっていないので、
生地の白い肌と焼けたきつね色がはっきりしています。

こちらのおせんべいは生地をガスで白焼きにし、
その後、炭をつかって2度焼きをしているそうです。
この焼き方にどんな意味があるのか、
はっきりわかりません。
ガスと炭の両方を使うことで燃料費を節約しながら
「炭火焼き!」をうたうためかもしれませんし、
2人で小じんまりとやっているお店なので、
生地から炭火で焼くと醤油をつける余裕が
なくなるからかもしれません。
ともあれ、味わいには確実に影響を与えるもので、
この焼き方により生地が堅くしまり、
また表面と中で触感が変わってくるため、
やや違和感が生まれるものです。

食べてみると木下地方の中では厚い堅めの生地で、
外側と中で層が分離しており、2層の触感。
芯が少し生焼け風でねばりを感じます。
そこへねっとりとバターが口にからみつき、
しつこい風情を塩で縛り上げています。
胸に重たさの残るお煎餅でした。




「本炭火手焼せんべい」川村煎餅のドシンプルなおせんべいのクチコミ

2012年05月03日 | 千葉のせんべい



今日のおせんべいは川村煎餅の「本炭火手焼せんべい」です。
木下駅降りてすぐのところにお店がありまして、
店の中に入ると玄関があり、
左にある棚にちょろっとだけお煎餅が置いてあります。
それがこちらのおせんべい。他には作ってないようです。

玄関より先は畳がしかれていて、
5つぐらいの七輪がならんでいます。
そこに4人のおばちゃんが座り一枚一枚炭火の手焼きで焼いています。
一軒家のようなお店で4人も焼き手を雇い、
さらに社長と外国人労働者が1名。
ざっと見ただけでも6人をこの一種類のお煎餅だけで養うとは。。。。

早速食べてみると、完璧なまでにシンプル。
中判の大きさながら、薄く作られた生地で、
パリパリと適度な歯ごたえ。
味付けは米、醤油のみ。
シンプル過ぎてとらえどころがありません。
食べた瞬間に米と太陽が化学反応した甘みがほわぁっとふくらみ、
そこへしょうゆがシュッと締めます。
後にも先にもそれだけで、
食べ終わるとどうしてだろう?
またもう一枚欲しくなる。
飽きない。
胸やけ胃もたれもしない。
これは自然食品だ!と思えるお煎餅でした。