林田のおせんべいブログ

日本で一番美味しいお煎餅を作るため、全国のお煎餅を食べたり、お煎餅屋の日常を絵日記でご紹介しています

「特選あきたこまち」いけだ屋の草加せんべいのクチコミ

2012年02月29日 | 埼玉のせんべい



いけだ屋さんの「特選あきたこまち」です。
「こしひかり」と「あきたこまち」というお米の違いで
どんな風に味が変わるのか興味津々で食べてみました。

ところで、いけだ屋さんは
草加のせんべいのお店の中では大きいお店の一つで、
品数が多く、仕入れのお煎餅も置いていました。
卸も手広くやっていそうな雰囲気のお店で、
「パンダせんべい」なんていうのも販売してありましたよ。
さて、こちらの「あきたこまち」は
前回のこしひかりとはまるで違います。
見た目はほとんど同じで厚い生地に堅い押し焼きなのですが、
食べた瞬間に違和感を覚えます。
何か金属のような苦味が一瞬一瞬で混ざっているように感じられます。
生地が古いのか、はてまた湿気たのか、
鈍い噛み心地。
さらに生地が熱すぎたのか芯まで火が通っておらず、
このありさまに頭カンカンです。
菓子博 厚生大臣賞、というふれこみでしたので
残念感はひとしおです。



「こしひかり」いけだ屋の草加せんべいのクチコミ

2012年02月26日 | 埼玉のせんべい



今日からは草加せんべいのレポートです。
まずはじめはいけだ屋「こしひかり」です。
やや大きめの判で表面がこまかく凸凹しています。
製粉を粗めにして、
生地の乾燥と熟成をうまくきかせた結果のように思われます。
恐らく機械で押し焼きをしているのでしょう。
綺麗にひらべったく押され、かなり堅めの堅焼きです。
醤油は自動刷毛塗り気をつかっているのか
まったくムラがなく表面へ均一に醤油が塗られています。
食べてみると、とても素直な味わい。
食感によどみがなく、バリバリザクザクと気持ちのよい感触。
醤油はすこし甘みがあり、食べやすいです。
お米の味も適度に顔をだして、
コシヒカリという知った味はますますなじみやすく、
ぺろりと一枚ごちそうさまでした。
The草加せんべいと言われたら僕は
こちらのお煎餅を紹介するだろうなと思いました。
万人ウケする堅焼きだと思います。




草加せんべいの特徴 草加市へ行ってきました!

2012年02月24日 | 埼玉のせんべい


先日草加市へ行ってきました。
草加市といえば日本で一番煎餅が有名な場所です。
「草加せんべい」の名前で知られるこちらの地方は
本当に煎餅屋さんが沢山あって、60くらいの店舗数があります。
一つの会社が草加市内に3店舗4店舗とあるところもあり、
混沌とした煎餅エリアです。

「草加せんべい」はどんなせんべいか?と疑問を抱いて向かったのですが
お店をまわってすぐ特徴がわかりました。
ずばり「堅焼き」です。
どこのお店の煎餅も厚く堅くできていて、醤油で味付けしてあります。
見た目は実際に買って並べて比較したので
それぞれの特徴を見つけることができましたが、
もしデパートなどで「草加せんべい」という名前で売られていたら
一体どこのお煎餅屋のせんべいか見分けることは困難です。

なぜ草加市にはこんなに煎餅屋があるのか?
町を車で走りながら考えていました。
新井機械さんにも聞いてみました。
草加市のHPも見てみました。

およそこんな理由によるようです。
・煎餅発祥の地
・江戸に近く、宿場町として栄えていた頃、地元米を使った保存食のお煎餅に人気がでた。
・天皇がお召し上がりになり、評判がよく、知名度が急上昇。店舗数増加。
・「草加せんべい」のブランドを地域一体で確立。
・デパートや駅にて販売するようになり規模が拡大した。

なるほどね~。
だからなのね~。

と私は妙に納得。
お店をめぐりながら草加特有の雰囲気を感じることができました。

1・小さいお店が多い

・宿場町として栄えたため、建物が乱立した結果?
・自分のところで生地から生産しているため、煎餅の種類が少なくなり、その結果売り場を広くする必要がない。
・卸業がメインなので、お店は小さいほうが経済的。

2・閉鎖的

・観光産業がなく来客数が少ない。
・来店客は常連さんが多い。
・そのため多くのお店は扉を開けて店内に入らないと品物が見れない。

3・ブランドイメージ

・デパートや駅での卸をするために「草加」のブランドイメージが重要。
・そのため店先に炭焼き用の七輪が置いてある。
・しかし卸をするには大量生産が必要なので、多くのお煎餅はガスか電気で焼いている。

4・品質

・およそ10種類の堅焼きを食べ比べてみた。
・まずい!というお煎餅は一つもなくレベルが高い。
・好みの堅焼きに探す喜びを楽しめる。
 
以上が私の感じた草加市の特徴です。

次回からはそれぞれのお店の堅焼きをレポートしていきます。
味付けの違いがわずかなので、厳しいレポート作業になりそうです。


「細切りぬれせん」おせんべいやさん本舗煎遊の駄菓子なクチコミ

2012年02月24日 | 埼玉のせんべい


今日のおせんべいはおせんべいやさん本舗煎遊
「細切りぬれせん」です。
目新しさに買ってしまいましたが、
よくみると「一口ぬれせん」をただ細切りにしただけでは?
と首をかしげたい気持ちです。
食べてみるとやはり同じ味。
ただし、食感は細切りになった分、
口の中でモシャモシャして、
醤油の駄菓子を食べているような感触です。
そしてこちらはどういうわけか、
ちょいと食べてはまた食べて、もうすこし、
ちょびっとだけ。これで終わり、
とチョイチョイつまみたくなるぬれせんなのでした。




「一口ぬれせん」おせんべいやさん本舗煎遊の思いとどまれるクチコミ

2012年02月22日 | 埼玉のせんべい



今日のお煎餅は
おせんべいやさん本舗煎遊「一口ぬれせん」です。
こちらのメイン商品である
黒こしょうせんの生地を使ったのではないか
と思われる小ぶりの生地に、醤油をしみこませたぬれせんべいです。

ぬれせんべいの作り方は醤油を染み込ませてつくるわけなんですが、
ほとんどのお店は通常お煎餅に塗っている醤油ではなくて、
ぬれせん専用に醤油を作っています。
普通の醤油を染み込ませると
とてもしょっぱくて食べられないので、
だしや調味料を加えて調節しているんです。

早速食べてみると、醤油の味ともダシの味ともわからない、
なんとも判別のつかない感じ。
砂糖が入っているのか少し甘みがあります。
くちゃくちゃ食べるその食感は
まぎれもなくぬれせんです。
食べ終わる頃、どこにもパンチがないのでつかみどころがなく、
この食べ物はいったいなんだったんだろうなぁ?
という気持ちになるでしょう。

そしてこれがまたどういうわけか
2枚目に手をだそうとしてしまいたくなり
でもちゃんと思いとどまれる。そんなお煎餅でした。