手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

Fさん

2011-05-08 06:50:38 | Weblog
Fさんが、にこにこして店に入ってきた。
久しぶりだった。

ネクタイして背広着て、まだまだ現役のビジネスマンだ。

因幡生まれ 因幡育ちで、粋が良い。
因幡人のなかでも、江戸っ子のような人だ。

お祭りではいつもかっこよく、先頭を切って仕切っている。

なぜか、この人の周りには人が集まっている。

Fさんとのお付き合いは、私が鳥取に来てからだから、16.7年になる。

よそ者を可愛がってくれた。 ホンとに嬉しかった。

Fさんからいつも話かけてくれた。 いつも元気をもらった。

Fさんは、不正が嫌いだ。間違っていることは、正々堂々と面前の場でも発言する。

自分の身を顧みず、筋を通される。 それは、上も下もない。

その生き様に、私と共鳴するところがある。

Fさんが言う、「私はあんたが好きだ。あんたのぶれないところがいい・・」と。

嬉しいお褒めの言葉をもらった。

この日も、夢中で一時間ほど話し込んでしまった。

鳥取市庁舎移転問題は、市民の立場を無視した一部の者たちの、利害で動いているのじゃないか!!

こんなに市民が反対しているのに、鳥取市側はあれやこれやの手を使ってでも、実施させるようとするのが不思議でならないと。


Fさんは、先頭を切るときは絶対利害は考えないといっていた。それを考え利用すると、
絶対失敗すると。 

まず、人が離れていくと・・。それは、お金を失う以上に大きな損失だと・・。


駅前建設に後押ししている商工会議所も、会員がどんどん退会している。 付いていけないと・・。

何がそうさせるのか・・。 動機が不純だからじゃないか!!


何のために市庁舎を移転させなければならないのか?原点に立ち返れば、市民の安全と安心のためじゃないか?

原発も同じ。 国民の安全と安心そして平和の為に始まった。莫大な国家予算をつぎ込んで・・。それが、長い年月の中で、一部の人間の利益の巣窟になり、国民の安全や安心は、二の次になってしまった。


市庁舎移転問題も非常に似ている。今鳥取市は、駅前バスターミナルの場所にするか
旧市民病院跡地にするかで、議論が分かれているという。

その議論の前に、移転などする必要はないという市民の意見を真摯に受け止めないと、建設どころの騒ぎで収まらないようになるかもしれない。


Fさんは、鳥取に鳥取を愛する心の伝統を残したいといわれる。


このままでは、鳥取に残るのは醜い利益の取り合いだけであり、市民をないがしろにして強引に行政のやり方を押し付けたシンボルとしての新庁舎だけである。

将来その市庁舎を見るたびに、市民はどんな思いを抱くのだろうか。


東北の被災地では、将来に安心で安全なそして誇りうるまちづくり構想が計画されている。


鳥取市は、どう見てもその方向で都市計画を考えているとは思えない。

私もFさんも意気投合しながら、笑って再会を約束をして別れた。


※  祝 閲覧60000件突破記念 

  御礼 お陰さまでトータル閲覧数が、昨日を持ちまして 60000件を超えました。
  一日400件を越す閲覧数も見慣れてきました。毎度閲覧ありがとうございます。
  思いついたことや、出会ったことの感動をこれからも書き続けて行きたいと思い
  ます。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。  うるしや















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