手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

被災地レポート その2

2011-06-08 05:34:11 | Weblog
 6月5日日曜日、被害の大きかったいわき市まで行くことにした。

磐越自動車道で、郡山ICからいわき市四倉ICまで約70Km走った。

四倉ICから南に、久ノ浜 → 四倉漁港 → 豊間 → 塩谷 と向かった。


久ノ浜の海岸べりの幼稚園。2階まで津波でやられている




四倉漁港  大きな漁港だが、壊滅状態だった


豊間がひどかったと聞いたので、そこに向かった。

四倉ICから南に向かって、海岸沿いに約5kmほどの走ったところの海水浴場で知られたところである。 美空ひばりの有名な「みだれ髪」の場面になった、塩谷の白い灯台
が見える。



 豊間地区は壊滅であった


いわき市消防団と書いてあった。警戒中に津波にあったかもしれない


人形のプーさんがころがっていた


 一瞬にして津波は全てを奪っていった。車から降りてこの場所を、しばらくの間歩いてみた。何もなくなった変わり果てた海水浴場で賑わった町。爆弾を落とされたような
無残な姿だった。

ボランティアの人が5人ほど後片付けをしていたが、その他にはほとんど人を見ることが出来なかった。

福島県いわき市の津波被害は、全国には余り報道されていない。原発事故のニュースだけが一人歩きして、津波の被害があったことが忘れ去られているように思った。

1000年に一度の津波だというが、この天災をどのように受け止め、対策をして良いのか
正直なところ思いつかなかった。

この場所では、約70人の方が亡くなられたという。

塩谷の白い灯台は、変わらず海に向かって悲しく立っていた。

浜辺に打ち寄せる波の音と潮風が、無常なまでにわが身を通り過ぎていった。

しばらく沈黙の時間が過ぎ、帰路に着いた。









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