怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

好かれる理由

2009年03月03日 | Weblog
<3月2日(月)>

スタイリッシュという冠の付いたキャバクラにぷらり、足を運んだのは金曜日―――。
と思ったら、それは土曜日で…。
NYダウの続落。株価の暴落がカレンダーをも狂わせる。
逢いたかった女性(ひと)は不在。結局その場は帰ったのだけれど。

黒のスライド式扉が開き、現れた男は言った。
「彼女は本日お休みなんですが」
男は怪人クンを憶えていたのか、指名嬢が出勤でないことを告げた。
とはいえ、やっぱりビジネス魂。彼もただでは引き下がらない。
「フリーでしたらなんの問題もありませんので、よろしかったらいかがでしょうか?」
ん? 怪人クンは男の言葉に違和感を覚えた。なんとなくいけないことをするみたいでさ。〝秘め事〟とまでは言わないけど、要するに〝浮気〟ってことになっちゃうんでしょ?
あそこで別のセリフを聞いていたらムフフ…、もしかすると遊んで帰っちゃったかもな? でもしなくてよかったよ。あのコとの信頼関係が一瞬で、なくなってたかもしれないし。
「問題になるようなことはめんどうだから」
「わかりました」
やりとりはそこで終了。怪人クンはエレベーターに乗り込んだ。

ここでハッキリ見えてくる。キャバ嬢のお客か。店のお客なのか。
怪人クンは改めて、この店では彼女だけのお客なんだね。
だからといって同一店に複数のオキニ、指名嬢を抱える人もいなくはない。互いが納得していれば問題ないけど、女のコにしてみたら「わたしだけじゃないのね!」となるわなぁ。
お客だって、実のところ思ってるでしょ?
「キミたち、常にオレだけを見てくれるわけじゃないじゃん」と。
誰が決めたか暗黙の了解。越えてはならない一線を、男だけが律儀に守り「仕事だから」と、女たちは縦横無尽に飛び回る。
これって平等?
まぁまぁ、そんなことは考えなさんな。
キャバでモテる男ってのはなぁ。
ケチらない。サイフの中身、限度額を正直に言える。楽しくおしゃべりできる人。
加えて、何より一途であること。ここがもっとも大切かな。どんなにいいオンナが現れても決して乗り換えない。ハゲ、妖怪、エロおやじでも好かれる理由はそこにある。顔じゃないんだよ!
世間一般ではモテモテのイケメンが、キャバでは超不人気の大ヒール…なんてことも不思議じゃないさ。

というわけで、冬リターンの冷たさを感じながら綴ってみた。