指名の条件

＜３月１日（日）＞

今、怪人クンにはトキメキが足りない。
そのうち指名もあるだろう。けどせっかくのチャンス。もうしばらくはこのまま、自由に旅を楽しんでみるのも悪くない、とも感じている。
初めて訪れるキャバクラ、あるいはなじみの店に久々の来店という場合、気分はやっぱり上昇する。
「いったいどんなコが横につくんだ？」
ソファーで待ちながら、胸躍らせるこの瞬間がたまらない。
半年以上もブランクがあると、メンバーが代わっていることも多い。女のコだけじゃなく、ボーイも見知らぬ顔だ。
一方で、誰かを尋ねて飛び込むことがある。未体験ゾーンの店に指名嬢が移転した場合は、やっぱりそのコを指名する。怪人クンもそう。男たちは、なんだかんだ言いながらも実に義理堅い。
けど例外もある。自分にとっての絶対的な存在ならまだしも、２、３度だけの〝旅の宿〟なら相手の誘いにのらないか、今後シカトされるのを覚悟でフリー突入する。
要は〝つながり指数〟がものをいう。

というわけで、本日のブログは怪人クンの考える「指名の条件」を書いてみたい。
これはあくまで怪人クン基準。だから、たとえば〝オヨヨ〟の署長と意見が違って当然だ。
まずはスタートライン。容姿の最低条件はこちら。
●ストライクゾーンであること。なお望むなら、タイプであること。
入口の部分はどうしたってそうなる。
「人間、ハートだよ」
わかるけど、それはまた先の話。

じゃあ怪人クンの〝宿〟となりうるためには、彼女たちの何をチェックしていくのか？
●積極的であること…初対面で、こちらに声をかけられてからしゃべり出すようじゃダメ！　なんでもいいから会話を仕掛けてこい！
●笑顔であること…これは言わなくてもわかるよね？　基本中の基本だな。
●マメであること…名刺交換したお客にはたわいのない話でいい。できる限りメールしろ！
嘘でもいい。「わたしの記憶の中に、あなたがいるよ」というサインを送りまくれ。そうすりゃ「いいこだなぁ。会いに行ってみようかな？」と、次第にキミへと傾いてくるから。
これは指名が取れてからも大事なことで、こちらが出したものに対するレスはするけど、嬢からは最初の頃だけ。こうなると怪人クンの足は遠のくから要注意。
多いよ、指名が取れたから安心なのか？　あとは〝ほったらかし〟のコが。都合のいいとき、出勤の日はちゃっかり「着信アリ」とかさ。露骨過ぎるよ！

まだまだあるけど、どれもこれも〝当たり前のこと〟なんだよ。
難しいことは何一つ言ってないわけ。
キャバ嬢のみなさん、人の心を動かすって簡単なことじゃないよ。
「あのお客さんはわたしにゾッコンだから。そのうち来るわよ」
ムフフ…、甘いな。
ささいなことが命取り。怪人クンの世界にも指名解除とか、リストラの嵐は吹きまくってるぞ！