家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

上級特派員便り2011年7月9日

2011年07月13日 | Weblog
上級特派員便り

2011年7月9日 @伊勢原校  晴れ

前回に続き、家具製作技能士(木工手加工)試験の課題の練習。
試験は10日、いよいよ明日となりました。
佐宗講師から励ましとアドバイスを受け、明日の試験に備え、みなさんそれぞれ思い思いの準備。軽く課題の練習、罫書きの復習、ノコギリ引きの練習、治具の製作、ノミ/鉋身の仕上げ研ぎ、電動ドリルの操作確認、などなど。
明日のための体力温存で、軽く流す感じで調子を整えます。
明日のために道具箱や作業台を車に詰め込み、久しぶりに定刻で終了して家路に急ぎました。
明日は海老名にある、神奈川県木材工芸技能訓練校にて技能試験です。みなさんの合格を祈って・・・・


堀江 記

写真1:試験前日、思い思いの調整

写真2:同

写真3:同
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ブログ 13  7期生昨年の初級生徒さん

2011年07月10日 | Weblog
7月3日 大難題2題
 またも大難題大発生。午前も午後も押し寄せてくる難題の波。う~ん、脳が腐りそう、というより、既に腐って使い物にならない状態だ。難題、その1は午前の製図。「立体を平面にして表現するコミュニケーションツールとして図面を考える」といいと教えられた。ここまでは「なるほど」。しかし、立体を三面図に起こす課題になった時、その「コミュニケーション能力」の欠落に気付かされる。
さらに、三面図を立体にして描く段に進むと、全くのお手上げだ。何を手掛かりにして考え始めるのか見当がつかない。他の人たちは図面を立体に起こしていくのだが、なぜ、そんなことができるのかが分からない。慣れるしかないのだろう。来週はコンパスも使うとのこと。あー、気が遠くなる。
 午前の衝撃の余韻が体内に残ったまま、本日第二の難題、臍。ホゾと読み、「へそ」を表す漢字。そうか、へその穴を開けるのか。のみを使って寸法通りにほぞ穴とほぞをこしらえるのだが、そこに行くまでに毛引きや鋸作業が出てくる。
毛引きの持ち方を再再度注意され、鋸の使いかたも入学時の注意と同じ指摘を受け、必死で取り組む。縦引きの際に柄の手元を持っていたら、「体に近いほうの柄を持ったほうがより力がラクに加わりますよ」と森口さんの声。そうか、物理だ。
次に、毛引き線の上を正確に切る段になると、板に対して胴付き鋸の先が上向き、つまり手首が下がった状態で引いていることの注意を天野先生から受ける。前にもあったな、こんな場面。「こうしたほうが力が要らないし、切りやすいでしょ」。ほんとだ、私でも切れる。
さらには、腕を動かしやすいように板からもっと離れることも指摘されて、やっと自分の位置に気付く始末だ。毛引き線がよく見えないので、板に目と体をくっつけたままの体勢で鋸を引いてしまうので、腕を前後に動かす場所の余地が無いのだ。物理以前に、木工作法が身に付いてない感じ。
鋸をまっすぐに引けない。毛引きの持ち方もうまくない。いや、毛引きの線を正確に細く引くこともままならぬ。胴付きのこを毛引き線ぎりぎりに止めることができない。まっすぐ刃をたてたはずの鑿を打ち込むと、左右のバランスが崩れて前後に曲がっている。前途多難という言葉はあるが、それは既に分かり切っていたことで、今の私の場合に適切な表現は・・・。
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7月9日の授業

2011年07月09日 | Weblog
初級は、初めての挑戦の人も多いと思いますが透視図の図面座学です。


午後は、ホゾ穴練習




張り試験の追い込み
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上級特派員便り、7月2日

2011年07月06日 | Weblog
上級特派員便り

2011年7月2日 @伊勢原校  晴れ

前回に続き、家具製作技能士(木工手加工)試験の課題の練習。
試験は10日、いよいよ来週に迫ってきました。いまからちょっと緊張します。

ということで、今日はトライアルの2回目。トライアルとは、模擬試験のようなもので、課題を最初から通して最後まで加工し終わるよう作業します。もちろん決められた時間である5時間30分以内の完成を目指します。実際の試験では6時間まで作業が認められています。5時間30分で終了すればそれに越したことはありませんが、減点対象ではありますが6時間までの作業が認められています。
全課題が終了しなければ採点対象にならないとのこと。従って、出来不出来は時の運、ともかく遅くとも6時間以内で終了することを目指します。

我ら受験生は、採点基準がまったくわからないことが不安の種にもなっています。どこまでの出来なら合格なのか、まったくわからないのです。この世界によくあることなのですが、なんだかすっきりしませんね。
時間内で終了した作品を、誰かが何らかの基準で採点するのでしょうが、接手を手加工でまったく隙なく組めるわけではありません。ではどのくらいの出来合いなら許容されるのか?これがまったくわからないんですね~。5時間30分を過ぎて6時間以内で終了した時の減点がどのくらいなのか?これもわかりません。
だから、練習も、これで大丈夫と言う目途がなく、ともかく少しでもうまく、もっとうまく・・・・もっと、もっとうまく、励むしかないのです。おまけに作業中の態度、たとえば作業周辺の掃除なども採点対象だとか・・・・。もうわけがわかりませんワイ。

トライアルは、軽く時間内に完成した者、なんとか時間内に完成した者、もう時間内に完成したと言っても差し支えない者に分かれたとは言え、佐宗講師をして、先週までの腕前と全然違うと感心させるほどの出来だったようです。
Yさんが夏風邪で調子がいまいち。それでも頑張ってトライアル参加です。本番までに体調を整えて頑張ってほしいものです。
みなさんの奮闘ぶりは写真で見てください。

今週は佐宗講師お手製の梅干しを頂きました。香り豊かな大変大きく立派な梅干しで、暑い中、塩分補給にうれしいものです。

次回は、試験日前日になります。試験に備えて道具の仕込みと、人によっては軽いウォーミングアップで製図、治具製作、罫書き練習などで調子を整えることになりましょう。体調も整えなくては。

堀江 記

写真1:2回目のトライアルのスタートです

写真2:先ずは製図から

写真3:治具製作 高度な加工技?

写真4:両面留形包み5枚蟻組接ぎ(?)の完成

写真5:忙中閑あり

写真6:そして再び集中

写真7:時間内完成を目指して/すでに完成してくつろぐ者あり

写真8:先輩たちの優しい講評
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ブログ12 (7期生 昨年)

2011年07月05日 | Weblog
6月26日  プロの余裕
 伊勢原の前期最後の授業だ。今日もてんこ盛りの珠玉の言葉や注意事項に詰め寄られた。が、何故か、帰途に最初に浮かぶのが「ああ、面白かった」。
ド素人軍団は面白いで済むが、指導する先生達は様々な注意を常に払い続けているのだと思う。
しかも笑顔で。多分、先生たちの授業後は、「ああ、疲れた」かな。
 塗りの授業は木地着色をして乾かす時間(40分~1時間)が必ず要るので、乾きを待っている間の工夫もなされている。
今日は、注文家具の机とベッドヘッドのカラークリヤ―の実演だ。スプレーガンを自在に操る様は、さながらマカロニウエスタンの主人公だ。
スプレー前と後の材の変化はもちろんのこと、その早さに皆、「すげぇ」。
プロだから当たり前といえばそうだが、やっぱりプロの妙技を目の前で見ると、言葉が出ないほどの感動だ。
 次に、素人がそれなりの挑戦をする番だが、マカロニウエスタンの主役になり切る前にタッチアップの練習。先週掛けたサンディングシーラ―の流れや垂れの修理だ。
のみを使って溜まった個所を削り、面相筆でボンドの跡などを塗る。塗るというと、べたっと塗りつぶすイメージだが、先生の模範演技は違う。
葉脈を書き足していくような、あるいは導管を書き加えるという感じだ。
細い面相筆が必要な訳が、やっとこここで分かった。
 そして、ガンを持って我々もウエスタンの主人公に変身。と言いたいが、私の場合は40肩が痛くてガンを持ち上げるのも辛いわ、へっぴり腰で塗っているうちに後ずさりをしているわ、
他のことに気を取られてスプレーのパターンがいい加減になるわ、散々だ。今は道具箱での練習だが、本番の椅子はどうなることやら。
それを指導する先生たちって、やっぱり「すげっ」。
 「すげぇ」の背骨のようなものを見つけた。私たちが休憩や昼食時に使わせていただいている食堂に掲示されている「ダニエル職商人の心」。
かいつまんで書くなんてのはもったいないから、そのまま載せることにする。 
ダニエル職商人の心
 我々は、いい加減なものを作ったり、駆け引きでその商才を発揮したり、お世辞を言ったり、値引き競争をする職商人であってはならない。
生産と流通に直接タッチし、又はその知識を十分に持って消費者の利益を代弁する職商人が我々の求める姿です。
 利益は生産と流通システムの中で発生し、それにふさわしい活力と機能と役割を果たした時に保証されるものです。
 消費者の生活環境文化の向上に、製・販一体となって相互理解と研鑽を深め、いつの時代にも左右されない横濱生まれのクラシックさと現代性を兼ね備えた
「ダニエルの家具」を自信を持って社会へ送り出し、
ゆとりと豊かな心を語りかけるクオリティライフを実現させてまいりましょう。
 職商人を「しょくしょうにん」だと私は思っていた。初めて見る言葉だし、書かれていることは実にまっとうなことだ、
誰が、いつ考えて掲示したんだろうと思って帰宅した。
「しょくしょうにん」が気になり、広辞苑を調べたが見当たらない。インターネット検索をすると、「しょくあきんど」とある。
職人と商人を合体させた言葉だそうだ。近江商人の「三方よし」は知っていたが、ショクアキンドという言葉の響きと、
将来にわたって責任を持つ精神の素晴らしさに、多分引き寄せられたのだろう。
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7月2日の授業

2011年07月02日 | Weblog
初級は、塗装の授業です。来週からは、久しぶりに横浜に戻ります。
今日の予定

塗装中自分の気に入った色かな?

ダニエルの焼印を強調して、



道具箱並べての写真


中級スツールの組み立て




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