止れ3米後に

本文を入力してください

横浜市電保存館へ行ってきました・・・(1)

2011年05月14日 | 鉄道
先日横浜へ出かけたのですが、その時以前から見に行ってみたかった横浜市電保存館を見学してきました。
桜木町の駅前から21系統のバスに揺られて約30分、繁華街を抜けてトンネルあり坂あり・・・と変化に富む車窓を眺め、滝頭のバス営業所に併設された記念館に到着しました。
入館料は大人100円子供半額。かなりお安いです。
私が訪れたのは平日で、しかも閉館1時間前を切ってからだったので館内は人影もまばらでした。
また節電しているのか523号車を除く保存車の車内灯も切られ、車内に入ると流れるらしい情景再現のBGMも流れてなかったり・・・しかし薄暗い館内が逆に臨場感を引き立てていて、まるで現役の車庫内にいるような錯覚に陥りました。
せっかくですので解説ボードの記述を参考に、2回に分けて保存車各形式の概要を書いてみようかと思います。

・500型(523号車)

1928(昭和3)年に50両を導入した単車。関東大震災の復興の完成期に導入され、アーチ型となった車内の天井や、手彫り模様が入ったスタンションポールが特徴的。1969年全廃。

同車車内。片側の運転台はシミュレーターとなっていました。

・1000型(1007号車)

横浜市電初めてのボギー車。上の500型と同年に震災復興事業の一環で20両を導入。
3ドア車で、登場時中ドアは入口専用であったが、1934(昭和9)年幅をつめて出入口とし、昭和17年より中ドアにも車掌を配置したが、戦後再び入口専用とした。
1969年全廃。
昭和初期の3ドアで大型ボギー車というと今も現役の阪堺161形や大阪市電の1601形、東京都電だと5000形が思い浮かびますが、この1000形はそれらよりもスマートな印象を受けました。

・1100型(1104号車)

1936(昭和11)年に4両ど導入した中型ボギー車。前面は傾斜がついた"流線型"となっており横浜市電では唯一の存在。
登場時、車内はロマンスシートを片側3脚ずつ設置し、つり革も「鋼製振止式の吊革」(文脈から判断するにリコ式釣り手のことでしょうか)を採用するなどモダンで、ロマンスカーの愛称で親しまれた。これらの設備は後年全て他車と同一の物に改造されている。
1967(昭和42)年ワンマンカーに改造され、1972年の市電全廃まで運用された。

1104号車車内。廃車時のままなのでロングシートです。

同車のウィンカー。昔のバスもこの矢印のカバーがかぶせてありました。

つづく

最新の画像もっと見る

コメントを投稿