止れ3米後に

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雪の名栗を走るバス・・・

2012年02月29日 | 国際興業バス
本日2月29日は4年に1度の閏日ですが、関東地方では久々の大雪となりました。

前の夜寝るときはほんとに降るのか半信半疑でしたが起きてみたら積もっていて・・・そうなるとバスの写真を撮りたい虫がうずうずしだして、思い切って名栗まで行ってみました。




モノトーンの渓谷を行く鮮やかな緑のバスはとても絵になります。
残り2台しかいない旧塗装のバスが珍重されがちですが、こんな景色の中では鮮やかな新塗装のほうがかえって目立っていいかもしれません?

飯能駅を出たとき激しく舞っていた雪は、名栗についたらみぞれに変わってしまいました。夕方から野暮用があったので長居できませんでしたが、それでも雪の渓谷を走るバスの写真が撮れてよかったです。

ドライバーさん、関係者のみなさんごくろうさまです。

昭和のタンクローリー・・・

2012年02月26日 | くるま・自転車
某所で現役の、昭和後期に製造されたタンクローリー・・・


貝殻マークの石油会社の塗装がとてもよく似合います。おそらく新車の頃からのナンバーを掲げ、市内への配達で活躍中。
今でも現役の仕事車というのがいいですねえ。


この車が常駐しているところはかつてスタンドだったのでしょうか・・・昭和の油槽所といった風情です。


撮影に際しご配慮いただいたオーナーさまにはこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

バス停は物語る(2) 国際飯能の運賃表

2012年02月20日 | 乗合バス路線史シリーズ
バス停ネタ第二弾です。今回は国際興業バス飯能営業所管内の、バス停のポールに取り付けられている運賃表を取り上げてみたいと思います。

上の写真のようなポールはよく「だるま型」とか言われるタイプです。上の丸い標識の下に板が2枚取り付けられています。それぞれ上は時刻表、下は路線図・系統図を兼ねた運賃表が取り付けられています。
このだるまポールは飯能管内でも割と多く見ることができます。
トップにあげた画像はその中でも特に免許維持路線やそれに準ずる系統を中心に残っている、古い路線図兼運賃表です。

同じ画像の路線図の部分をアップで(クリックで拡大します)。
さてこれはいつ頃のものか推測してみましょう。まず「平10年4月1日実施」と書かれたステッカーが右下に貼ってあるのが見えます。これは恐らく現在の運賃を設定した日でしょうから、少なくともこれ以前、ということになります。
次に路線図を見て目にはいるのが「高麗川団地第二折返場」の文字。現在はイーグルバスが運行している高麗川団地方面は、かつては国際興業バスが運行していました。
川越駅からの路線は今は無き川越営業所が運行していましたが、飯能駅からの路線は地元の飯能管轄でした。
末期は
[飯12]飯能駅~高麗川駅~高麗川団地第二折返場
の運行でした。
1995年1月に国際興業の川越車庫が閉鎖、管轄の路線は西武バスに移管されました。
その際、高麗川団地への路線は西武が一括して運行することになったため、飯12系統は高麗川駅までの運行に短縮されました。
その代わりに、西武が運行していた宮沢湖経由の飯能駅~高麗川駅間(飯52系統など)が高麗川団地、さらに高萩駅・ひだか団地へと延長された形になったのです。それらも後にイーグルバスに移管され現在に至ります。
前置きが長くなりましたが、少なくともこれは1995年以前のものでしょう。

他にも「原市場折返場」も現在は廃止されてありません。当然ですが95年以降に延長された、さわらびの湯や有間渓谷、埼玉医大方面の系統も書かれていません。
飯11系統の「トンネル入口」というバス停も今は「クリーンセンター」という名前に変わっています。
「トンネル」とは埼玉県下では初めてのレンガ造りの隧道で、現在は廃道となった「畑トンネル」のことでしょう。
(現在では違う方面でだいぶ有名らしいですが...^^;)

一枚の路線図から分かることもだいぶあるもんですね。


おまけ

学02系統のバス停にあった運賃表兼路線図。上からペンキで塗られており運賃表としての役目を果たしていません。

ペンキが剥がれかけたところから見える文字を見ると、飯能管内のバス停ではない模様…
どうも大宮方面のもののようで。使われなくなったのを転用したんでしょうね。

間野黒指への道・・・

2012年02月14日 | 国際興業バス
そういえば国際飯能ネタを二ヶ月以上書いていなかったので…

先日撮ってきた飯11系統の写真です。終点の一つ手前・間野から間野黒指の間は周囲に人家もない山深い渓谷を走ります。

この時はまだ雪が溶け残っていました。
このあたりは熊さんとこんにちはしてしまう可能性もあるので、バスを待っている間ちょっと怖かったです。

この先のカーブをまがると、終点・間野黒指です。

終点の雰囲気の良さは国際興業のなかでも随一ではないでしょうか♪


折返しは南高麗バス停の近くで。
やっぱり山陰はまだ雪が溶け残っていました。もう完全に凍っていてちょっとやそっとじゃ溶けません。

この角のちょっと先に南高麗のバス停があります。ここから間野黒指の間と、南高麗小学校付近が狭隘区間でなかなか絵になります。
今度は南高麗小近くのクランク路をゆくバスを撮りたいですね~。

バス停は物語る(1) 宮寺農協の所13

2012年02月13日 | 乗合バス路線史シリーズ
入間市内循環バスに宮寺農協前というバス停があります。南コースが通過するこのバス停はかつて普通の路線バスと共用であったようで、その名残か入間市博物館方面のバス停は西武バスの標準的なものが使われています。


上の写真でも分かるとおり、かつての一般路線の系統番号・行き先と次のバス停の名前はガムテープで隠してあります。
[所13] 箱根ヶ崎駅 と書いてあるように見えます。次停留所は「坊」でしょうか。


下の路線図も当時のものですが上から紙が貼ってあります。ああ剥がしたい…
なお入間市役所方面の乗り場は循環バス専用のポールに交換済みです。

さて所13系統は所沢駅西口から箱根ヶ崎駅へ向かう系統でした。
現在宮寺へ向かう系統は小手指駅発着が主になってしまいましたが、かつては所沢発着だったそうです。1979年発行の西武時刻表創刊号から関連する系統を抜き出してみました。
国立病院線 所10 所沢駅~狭山ヶ丘駅
国立病院線 所11 所沢駅~国立病院
藤 沢 線 所12 所沢駅~武蔵藤沢駅
箱根ヶ崎線 所13 所沢駅~箱根ヶ崎駅
      所14 所沢駅~宮寺
      所15 所沢駅~三ヶ島農協
新 所 沢線 所41 所沢駅~新所沢駅
狭山ヶ丘線 所43 所沢駅~新所沢駅~狭山ヶ丘駅~三ヶ島農協
狭山ヶ丘線 所45 所沢駅~新所沢駅~狭山ヶ丘駅~国立病院
運行はすべて所沢営業所です。
これらのうち国道463号線経由の系統は全て廃止されています・・・。
箱根ヶ崎線の所13系統など、県道179号線経由の系統は、小手指駅発着に変更され、所沢駅西口からは新たに
所16 所沢駅西口~早稲田大学
所17 所沢駅西口~椿峰ニュータウン
が出入庫を兼ねて開設され、この時点では旧箱根ヶ崎線時代のルートは維持されていました。
しかし2009年の所沢営業所の移転に伴い、所16・17の両系統は廃止されました。
狭山ヶ丘駅・国立病院方面へも、小手指駅から系統が新たに開設されましたが、近年の改廃で狭山ヶ丘駅への乗り入れ本数が激減したのは周知の通りです。
箱根ヶ崎駅への乗り入れも、狭山ヶ丘駅経由の便が僅かに残るのみとなってしまいました。

なお地図を見て頂ければわかりますが、現在小手指からの路線バスは県道を通っており、そちらに「JA宮寺支店前」というバス停があります。
もともとはこちらの宮寺農協前バス停がある旧道を経由していたようですが路線は県道に移り、現在は入間市内循環バスのみが停車するようになってしまいました。
ご利用の際にはご注意を。


ちなみにこのポールを初めて見たのはもう3年くらい前、たまたまここからバスに乗った時でした。その時はカメラが電池切れで、また来ればいいやと思って来たのが去年夏。
その時にブログにアップしようと思っていてすっかり忘れて昨日思い出して、ようやくアップしました。

バス停は時としてこういう廃止路線の面影を残しているから面白いです。
不定期シリーズとしてまたなにか見つけたら載せようと思います。